2009年08月24日

★トンボ ハグロトンボ

ハグロトンボ♂s.jpg
ハグロトンボ♂(カワトンボ科)体長:約60mm

夏、野川べりを歩いていると、あちらこちらで黒いトンボがヒラヒラと飛ぶ。金緑色(きんりょくしょく)の胴体がきらめいてきれいだ。5月ごろから飛び始め、ちょうど夏休みの頃が最盛期(さいせいき)。10月ごろまで見られる。羽化後しばらくの間は付近のうす暗い林や草むらの中を飛んでいる。

ハグロトンボ♀s .jpg
ハグロトンボ♀(カワトンボ科)

メスは金緑色部分が無く、全体に茶色の地味な色をしている。春・夏の野川での調査会ではたいていヤゴ(幼虫)も見つけている。

ハグロトンボ産卵♂♀s.jpg
ハグロトンボ産卵行動 950803撮影

メスは植物の組織(そしき)内に産卵する。オスが近くで見守っている。(全く単独で産卵することもある。)
調査隊の活動を始めた1990年ごろは、野川でハグロトンボを見かけることはなかった。1995年頃、復活し始め(空白期間はわからない)、おどろきを持って撮影したのがこの写真だ。流域の下水道整備が進み水質が改善されたこと、水辺の草を刈り残すなど生きものたちの棲(す)みやすい環境作りへの努力がなされてきたこと等が、今の豊かな野川環境につながっているのだろう。
posted by はけの森調査隊 at 14:38| Comment(4) | 8月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ハグロトンボは復活の先駆けだったのですね。
知りませんでした。
暑い日、野川公園でみかけると、黒い翅とゆっくりした動きに清涼感を覚えます。
Posted by grassmonblue at 2009年08月24日 17:54
ちゃんとした資料は持っていないのですが、川をきれいにしすぎないよう、川岸や川面の植物を一部分残すとか、渇水の対策とか、いろいろな保全の工夫をするようになって、生きものの多様性が増してきたのでしょうね。野川ではあまり見られないサナエトンボの仲間も増えてきているようです。
新たに川岸の木や草をきれいに刈ってしまった部分があり(ヤマグワやエノキ等々があった)、さびしい思いをしているのですが、それは今後良い結果になるのでしょうか?わかりません。
Posted by 隊長 at 2009年08月24日 21:27
ハグロトンボ雄もミヤマカワトンボ雄と同じく
腹部が青緑色に光るので暫く見とれてしまいました。
雌には偽縁紋がありませんが,腹部が褐色なので辛うじて分かります。
口元には牙らしいものが見え怖そうです。
Posted by itotonbosan at 2014年02月05日 20:33
コメントありがとうございます。
itotonbosanさんは、いつも細かいところまでしっかりと見極めていらっしゃるのですごいなあ思います。
貴ブログのハグロトンボ、顔の大写しは、わかりやすくていいですね!
Posted by 隊長 at 2014年02月16日 21:14
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。