2010年10月10日

★チョウ オオウラギンスジヒョウモン

      オオウラギンスジヒョウモン7417s.jpg
  オオウラギンスジヒョウモン♀(タテハチョウ科)101006 トネアザミ吸蜜

一昨年(2008)の秋、野川公園自然観察園でこのチョウに初めて出会った時はおどろいた。本来は山や高原にいるはずのチョウがどうして突然ここにいるのだろう?と。チョウに詳しいM.N.氏が教えて下さった。
それは、<里降り個体>と称され、西部の山地(多摩地区)に生息していた個体が里に降り、移動してきたものであろう。多摩地区平野部や都区内でも時々観察されている
ここ野川公園には、その後も、昨年・今年と続けて来ている。


オオウラギンスジヒョウモン裏翅7431s.jpg
オオウラギンスジヒョウモン♀ 101007

後翅裏面(こうしりめん=うしろ羽のうらがわ)は白い部分が多く、白い1本のスジがあるのが特ちょうだ。ひとまわり小さくてこれによくにているウラギンスジヒョウモンは、西多摩地区にはいるようだが、小金井近辺で見かけたことはない。名前がにているオオウラギンヒョウモン(my蝶アルバム参照)は、東京都にはいないし、全国的にも生息場所が限(かぎ)られていて、絶滅危惧1類(ぜつめつきぐいちるい)に分類されている。

オオウラギンスジヒョウモン7421s.jpg
オオウラギンスジヒョウモン♀ 101007

上記3画像のチョウ(同一個体)は、長く飛んできたというのに傷(いた)みもなくきれいだが、たいていのものは色があせていたり、羽のどこかが傷んでいる。2008〜2010までの3年間、毎年2〜3頭は来ているが、いずれもメスだ。N氏の今までの記録統計(とうけい)でも、やはり多くはメスとのこと。メスは羽の先に白い斑紋(はんもん)がある。
この3年間の記録については、相互リンクさせていただいている「my蝶あるばむ」の
090221付記事091001付記事101002付記事をご参照ください。

産卵行動s .jpg 産みたて卵.jpg
 ブッシュに産卵行動 081009     ハンノキの枯れ葉に産み付けられた卵 
2008年には、あちこちに産卵しているようすも観察したが、幼虫(食草はスミレ)は確認できず、春に成虫が出たと言う記録もない。こうして移動拡散(いどうかくさん=1カ所にとどまっていないで行動はんいをひろげる)していく性質についてや、3年連続で同じ場所にやって来ることについて、など、これからも観察・考察を続けたい注目のチョウだ。
posted by はけの森調査隊 at 10:40| Comment(2) | 10月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今年も来てくれましたね。
それに、この個体とてもきれいです。
わたしは10月2日2匹撮影。以後公園には行っていません。が、撮影されている個体は、わたしの撮影したものとは違うので、今年もすくなくとも3頭は飛来していますね。
リンクしていただいて恐縮です。
08年の拙ブログもご参照ください。
(貴データも採用していますが、その時点で公表されていなかったので明示しておりません)
http://blog.livedoor.jp/grassmonblue/archives/51591125.html
Posted by grassmonblue at 2010年10月10日 20:00
なかなか気になるチョウですよね。
そうですか、3匹は来ていることになるとのこと、また確認に行ってみようと思います。
貴ブログの08年の記事のご紹介、ありがとうございます。
10年の記事も併せて、本文中からリンクさせていただけるよう改訂いたしました。
データや写真がたくさんある方が、いろいろなことを考えるよすがになります。
またよろしくお願いいたします。
Posted by 隊長 at 2010年10月10日 21:35
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