2011年06月25日

★活動報告 第62回はけの森調査会<チョウたちはどこにいる?>

第62回はけの森調査会<チョウたちはどこにいる?>
11/06/05(日)9:30〜12:00 くもり 気温25℃  参加23名

今年の関東地方は
早くも5月27日に梅雨入りしました。梅雨の晴れ間のこの日、緑いっぱいの野川にそって歩きながら、チョウをはじめいろいろな生きものに出会いました。
小さい写真は、クリックすると大きくなります。

モンシロチョウ♂夏2115s.jpg サトキマダラヒカゲ8911s.jpg
モンシロチョウ♂(シロチョウ科)   サトキマダラヒカゲ(ジャノメチョウ科)

川ぞいの草むらには、2化目(=今年2回目の羽化)のモンシロチョウがチラホラと飛び、林の中にはサトキマダラヒカゲがいました。

モンシロつかまえた!9862*.jpg
モンシロチョウとったよ!

子どもたちは、虫を追いかけて走りまわり、それぞれにいろいろなチョウやトンボなどを採りました。

アカシジミ1423ss .jpg
アカシジミ (シジミチョウ科)110531下見の日撮影

今回の調査会のいちばんの目的は、この季節にだけ飛ぶ<ゼフィルス>と呼ばれるシジミチョウのなかまの観察です。
観察センター西側のナラガシワの上の方にアカシジミがいるのを参加者のMさんが発見。よく見えないので長竿(ながさお)で採ってみようとしたのですが、残念、あざやかなオレンジ色をきらめかせて木の茂みに入ってしまいました。写真は、下見の時、
同じ場所のミカンの木に舞いおりたところです。

ウラナミアカシジミ1534s.jpg
ウラナミアカシジミ(シジミチョウ科)

自然観察園に入りました。木道を行くと、羽化して間もないようなウラナミアカシジミが、ヒトツバハギの葉の上にジッとまっていました。時々向きを変えたり、枝にぶらさがったり、飛び立つ気配もなく、じっくりと観察する事ができました。

ウラナミアカを撮る9866*.jpg
きれいだねー! (皆でウラナミアカシジミに見とれているところ)

平地性ゼフィルス6種のうち、野川周辺には、ミズイロオナガシジミ・アカシジミ・ウラナミアカシジミ・ミドリシジミが生息しています。ミズイロ・アカ・ウラナミの3種の幼虫の食樹はクヌギやコナラなどで、このあたり一帯どこにでもあり、ミドリシジミの幼虫の食樹ハンノキは、観察園にたくさんあります。ミドリシジミが出るのは一足遅く、クリの花が咲く6月中旬頃です。他の2種オオミドリシジミ(食樹はクヌギ・コナラなど)とウラゴマダラシジミ(食樹はイボタノキ)は、かつて生息していた記録があるので、復活を待つところです。
 

コムラサキを採る9869s.jpg
うまくとれるかなー?

観察園の入り口に植えられている若いシダレヤナギの上の方に、コムラサキのメスがとまっているのが見えました。
去年2月の第58回調査会では、この木で越冬している幼虫を見つけました。
この時幼虫を見つけたW君によると、今年の2月にも、この木で3匹の幼虫が越冬していたとのことです。


コムラサキ♀s.jpg アカボシゴマダラ春型1457s.jpg
コムラサキ(タテハチョウ科)    アカボシゴマダラ春型(タテハチョウ科)

観察園の中では、コムラサキやアカボシゴマダラが高い所を飛んでいました。当日は撮影できなかったので、下見の時に撮影したものを載せます。

ニホンカナヘビ1903s.jpg ニホントカゲ1883s.jpg
ニホンカナヘビ(トカゲ科)幼体     ニホントカゲ(トカゲ科)幼体

野川周辺の草むらには、ニホンカナヘビがたくさんいます。ニホントカゲも、石垣などで時々見かけます。ニホントカゲは成体(せいたい=おとな)になると、シッポの青い部分はなくなり、全体茶色になりますが、ヌラヌラと光っているので、カナヘビと区別がつきます。

川に沿って歩くA9874s.jpg 川に沿って歩く@9872s.jpg
わき水広場へ・・・

採ったもの調べ@1001s.jpg
ヘビトンボの幼虫は、孫太郎虫(まごたろうむし)ってよばれていて・・・

わき水広場に到着です。今までに採ったものを皆で見ました。スタッフの説明を聞いたあとは、それぞれに適った場所へ逃がします。コミスジシオカラトンボナミテントウナナホシテントウヘビトンボのなかまエサキモンキツノカメムシ等々。

シロタニガワカゲロウ1558s.jpg
シロタニガワカゲロウ(ヒラタカゲロウ科)12mm

わき水広場では、しばらくの間フリータイム。わき水からの流れのまわりに茂る草には、クモやグンバイムシのなかまなど、小さな生きものがたくさん。
この小川では、シロタニガワカゲロウの幼虫を何度か観察していますが、今回は成虫がシダの葉かげにいました。
よーく見ないと見落としそうな、小さくて弱々しい身体、 幼虫はシッポが3本ですが、成虫は2本でとても長い。フタツメカワゲラの成虫もいました。

採ったもの調べ・サワガニ1023s.jpg
サワガニがいたよ!  まだ小さいね・・・

水の中には、サワガニオニヤンマの幼虫ガガンボの幼虫ニンギョウトビケラの幼虫などがいました。
今回は、陸上のものを中心に観察しましたが、次回第63回調査会(7月17日(日)9:30〜)は、子ども達が大好きな水生昆虫中心の調査会です、野川本流やこのわき水広場の小川で、じっくり水の中の生きものを観察します。

 
posted by はけの森調査隊 at 15:18| Comment(11) | 6月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
隊長様 こんにちは。
お知らせくださりありがとうございます。
先ずは隊長様始め高識者ボラによる活動に頭が下がりました。
お陰さまで楽しいひとときを過ごさせていただき感謝申し上げます。
羽化まもないウラナミアカを目前で見られて嬉しかったです!
Mさんとは私かしら...^^;
5枚目のお写真をいただいてもよろしいでしょうか?

Posted by J−ママ at 2011年06月26日 16:08
早速のコメント、ありがとうございます。
好奇心いっぱいの参加者の皆さんのお陰で、活気に満ちた楽しい調査会となり、私共も感謝しております。
写真は、ご自由にどうぞ、解像度の高いものがお要り用のときは、別途お送りしますのでお知らせ下さい。
なお、わき水広場での観察風景は、特別隊員K氏のご協力によるものです。

P.S.貴ブログ訪問させていただきました。
きれいなお写真の数々、またゆっくり拝見させていただきます。
Posted by 隊長 at 2011年06月26日 20:28
再びお邪魔いたします。
さっそくお写真をお持ち帰りさせていただきました。撮影中の姿など初めてでしたので。
もう少し上品なスタイルで撮ればよかったと後悔しきりです。
K先生に宜しくお伝えくださいませ。 ありがとうございました^^

Posted by J−ママ at 2011年06月26日 21:44
チョウに集中していらっしゃる姿がいい雰囲気です。
どうぞ、いつものスタイルで・・・

どこかでgoodなものお撮りになられましたら、
こちらにもご寄稿ください。
Posted by 隊長 at 2011年06月28日 13:02
充実した活動、拝見させていただきました。
多数参加されていて、観察対象も幅広いですね。
写真も、魚眼?もあったりで素晴らしいです。
ぼくも、自然観察園を訪ねる回数も減っていますが、そのたびに、ヒョウモンがすごいスピードで飛び立ったり、飛び回ったりしていて、おそらくミドリではないかと、そこで一緒になった皆さんと話していたところでした。
オオウラギンも秋に産卵しているので、オオウラギンだったらすばらしいねと話をしていたところでした。ハケの森での羽化、期待したいですね。
Posted by grassmonblue at 2011年07月01日 17:44
上のコメントで
オオウラギン→オオウラギンスジに訂正です。
Posted by grassmonblue at 2011年07月01日 17:48
しっかり見ていただき、ありがとうございます、励みになります。
魚眼レンズでの観察風景は、特別隊員のT.K氏に撮影していただいたもので、モデルさん達もビックリでは、と思っています。

ヒョウモンは、調査会の日には現れませんでしたが、観察園に行くと、たいていヒョウモン類に出会えます。これからの季節、見かける度に、「何ヒョウモンか!?」とドキドキしますね。
夏のオオウラギンスジのニュースが入ったら、是非お知らせください。
Posted by 隊長 at 2011年07月02日 10:19
初めての参加でしたが、新しい広い世界に誘われたようで、とても感激しました。野川公園、小川と岸辺がありトンボの幼虫も見ることができ、都会でこれだけの自然はちょっとないと思いました。「シオカラトンボの♀」と親子連れの方々が話していたので「どこでわかるのですか?」と聞いたら親切に教えてくれました。子供の頃散々トンボに出会っていたのに、こんなことも気づかなかった自分に驚きながらウラナミアカシジミの美しさに感動して帰路につきました。みなさん、ありがとうございました。
Posted by zabo at 2011年07月03日 12:46
初参加、そして参加のご感想、ありがとうございました。
お天気にも恵まれ、参加された方々も気持ちが通じ合うような感じで、楽しい野川探索でしたね。
自然の中に身体ごと飛び込んで行く子供たちと歩いていると、大人も開放感いっぱい、何だろう?どうして?と子供と同じような目になっていくような気がします。
またご一緒に自然遊びしましょう!
Posted by 隊長 at 2011年07月04日 22:13
観察した後の昆虫はどうされましたか?
ちゃんと自然に帰したのでしょうか?

昆虫を捕まえて殺すことを教えているの
でしたらやめてほしいです。
Posted by yuki at 2011年07月05日 18:31
観察した後の昆虫は、ちゃんと自然に帰しています。
(場合によっては「飼う」こともありますが)
殺す事など教えていません。
よく見て、触って(扱い方も教えています)、体感して、いろいろな生態を理解し、より豊かな自然に環境になるにはどうしたら良いを考えて欲しいと思っています。
ただ眺めているだけではわからいないこともたくさんあります。

記事の中にも、「それぞれに適った場所へ逃がします」と書いてありますので、ご高覧ください。
Posted by 隊長 at 2011年07月05日 19:14
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