2011年08月15日

★活動報告 第63回はけの森調査会<トンボやヤゴはどこにいる?>

第63回はけの森調査会<トンボやヤゴはどこにいる?>
11/07/17(日)9:30〜12:00 晴れ 気温34℃  参加34名
コース:野川公園入り口〜公園内わき水広場


今年の関東地方のつゆ明けは例年より早めの7月9日、その後は暑い日が続き、この日は今年最高の
34℃となりました。その暑さも何のその、子供たちは元気いっぱい、たくさんの生きものに出会いました。
集合場所の野川公園入り口で皆の集まるのを待っている間に、キアシナガバチナナフシモドキ・キボシアオゴミムシ等、早くもいろいろな虫を観察、水飲み場のまわりの湿った地面でコチャバネセセリが何匹もじっと吸水、クロアゲハも時々吸水に来ていました。


☆写真右下( )内のアルファベットは写真協力いただいた方のイニシャルです。 

みずき橋の下s.jpg
エビがいっぱいいるよ!                                       (TK)

はじめのポイントはみずき橋のあたり。いつもは冷たく感じる水も生ぬるくなっています。

オナガサナエ羽化殻s.jpg オナガサナエ♀s.jpg
オナガサナエ羽化殻       オナガサナエ♀(サナエトンボ科)<参考写真>

ヤゴがいる!」と石の上を指さしておどろいているおとうさん、よく見ると背中がわれていて、成虫が出たあとの殻がそのまま残っていたのでした。サナエトンボのなかまの羽化は直立型といって、岩などにつかまってまっすぐ上に向かって出て来ます。(キイロサナエの羽化参照)サナエトンボのなかまは山ぞいの場所に多く見られ、野川ぞいで見られるのは数種です。オナガサナエの成虫は、今回は見られませんでしたが、ほぼ毎年観察されています。

ハグロトンボ幼虫2435s.jpg ハグロトンボ♂1569ss.jpg
ハグロトンボ幼虫            ハグロトンボ(カワトンボ科)

みずき橋の周辺では、 上記掲載の昆虫の他、オナガサナエのヤゴ・シオカラトンボのヤゴと成虫・カワニナ・ミナミヌマエビ・アメリカザリガニ・モツゴ・タモロコ・ヒラタドロムシ成虫、等々を観察しました。

みずき橋〜さくら橋.jpg
こんどはなにがみつかるかなー?

採った生きものをもとにもどして、いろいろなものを見ながら次の場所へ。

ショウリョウバッタ♂s.jpg
ショウリョウバッタ♂(バッタ科)

草むらのあちこちに、ショウリョウバッタがいました。幼虫が多く、成虫になっているものはまだ少なめです。茶色のタイプもいます。

やなぎ橋西側s.jpg
みてみて!なにかはいってるよ!                     (TK)

2ばんめのポイントは、やなぎ橋のあたり。<はけ>からのわき水が流れ込む水路にそって水辺におります。川のフチに生えている草の根もとを、川底の土や小石も一緒にガサガサさぐるのがコツです。

水の中網@.jpg 水の中網B.jpg
アッ、さかなだ!            ウーン、どこにいるのかなー?

T氏魚網s.jpg 水の中網A.jpg
オッ、これは・・・!          ヨーシ、つかまえたぞ!

さくら橋手前で調べs.jpg
いろいろなものがとれたねー                                                                   (TK)

木かげに集まって、皆が採って来たものを調べました。

コオニヤンマヤゴs(S.U).jpg コオニヤンマ2588sc.jpg
コオニヤンマ幼虫 約38mm (SU)     コオニヤンマ(サナエトンボ科)撮影110706

コオニヤンマのヤゴは、平べったくて砂泥(すなどろ)の中などにもぐっていることが多く、見つかりにくいヤゴです。S.T.君のあみに入ってびっくり!成虫はオニヤンマににていますが、ズングリした胴体と小さな頭がとくちょう。夏の野川周辺でよく見られます。
この日も、川岸を飛んだり、杭(くい)にとまっていたりしましたが、ネットインはむずかしかったようです。

ヒラタドロムシ幼虫s.jpg   ヒラタドロムシ成虫(S.U).jpg
ヒラタドロムシ(ヒラタドロムシ科)約10mm   ヒラタドロムシ 約8mm     (SU)

石にピッタリとくっついているふしぎな生きもの、ヒラタドロムシの幼虫です。すこしよごれた水の指標生物(しひょうせいぶつ)。幼虫は毎年観察していますが、成虫は初観察。

ネグロセンブリs(T.T.).jpg ネグロセンブリ8139s.jpg
ネグロセンブリ幼虫(センブリ科) 約15mm(TT)   ネグロセンブリ(参考) 開帳約30mm 

ネグロセンブリはヘビトンボに近い昆虫で、調査隊初観察。幼虫は、とても小さくて他の水生昆虫と見分けにくい。成虫は観察していませんが、参考に、小金井市外で撮った写真を載せます。
やなぎ橋周辺では、上記掲載の昆虫の他、ニンギョウトビケラ幼虫・コガタシマトビケラ幼虫・シロタニガワカゲロウ幼虫・シマアメンボ・タイワンシジミ等を観察しました。

ニイニイゼミ幼虫.(S.U)JPG.JPG ニイニイゼミ羽化s.jpg
 ニイニイゼミ幼虫:柳をのぼっている11:10頃(SU)   羽化していた 12:30頃

3番めのポイントわき水広場へ向かうとちゅう、ヤナギのみきを登って行くニイニイゼミの幼虫を発見。調査会終了後、帰り道に見上げると、すでに羽化していました。

わき水広場の流れs.jpg
サワガニいるかなー                           (TK)

わき水広場の流れは、こんなに暑い日も冷たくて気持ち良い。

ゴマダラチョウ♀3960s.jpg
ゴマダラチョウ♀(タテハチョウ科)

エノキのまわりを飛んでいたゴマダラチョウ、高い枝先にとまりました。タマゴを産みに来たのかもしれません。冬には、この広場に何本かあるエノキのおちばについている幼虫が見つかることがあります。

ニイニイゼミ幼虫穴の中s.jpg オニヤンマ幼虫s.jpg
ニイニイゼミ幼虫            オニヤンマ幼虫 約50mm

地面の穴から顔をのぞかせているニイニイゼミの幼虫もいました。あちこちでニイニイゼミが鳴いていました。この時期はニイニイゼミのシーズン、アブラゼミは1週間位前(7/10ごろ)に羽化がはじまったばかりです。
このわき水の流れの中には、いろいろな大きさのオニヤンマの幼虫がいました。ここは、成虫になるまで3〜5年かかるオニヤンマの大事な生息場所です。

わき水広場集計s.jpg
                                    (TK)

ここで採ったものも皆で観察し、T.T.氏に説明していただいた後、元のところに戻して解散となりました。
ここには、上記掲載の生きものの他、フタスジモンカゲロウ幼虫フタツメカワゲラ幼虫サワガニ、ホトケドジョウ、ガガンボ幼虫アズマヒキガエルなどがいました。
このような豊かな環境(かんきょう)がいつまでも保たれるよう、これからもマナーを守って、生きものたちを調べたり、遊んだり
したいものです。


posted by はけの森調査隊 at 09:03| Comment(2) | 7月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
隊長様 こんばんは。
このたびも参加させていただきありがとうございました。
ほんとに暑かったですね〜
先生方の判り易い説明はとても参考になり
何よりも子どもたちの生き生きした姿に元気をもらいました。
今まで何気なく散策していたのがもったいなかったです!
今後は小さな昆虫にも目を向け観察対象が広がりそうで嬉しいです(^^ゞ
Posted by Jーママ at 2011年08月19日 21:13
うれしいコメントありがとうございます。
チョウ中心の前回とガラッと変わって、
水の中の生きものはこれまたバラエテイに富んでいて、
こんな生きものもいるのか?と驚くことしばしです。
幼虫と成虫の関係も、おもしろいですね。
ご一緒に、また楽しい観察をしましょうね!
Posted by 隊長 at 2011年08月20日 10:39
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