2013年06月09日

★チョウ ヒオドシチョウ(追記あり2013.11.22)

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ヒオドシチョウ蛹(タテハチョウ科) 130517

5月中旬、小金井市の北はずれにある古い小屋の軒(のき)に、ヒオドシチョウのサナギがずらりとぶらさがっているのを見つけた。小屋のまわりに15個くらい、奥の方や柱にもいくつかついていた。サナギになって間もないような感じで、下には幼虫の脱皮殻も落ちていた。近くに、エノキの大木があり、おそらくこの木で育ったのだろう。
小金井では、1950〜60年代は普通に見られたとか、10年位前に野川観察センターの軒にたくさんサナギがついたことがある、という話の他に、2007年には、野川公園で撮影された記録があるが、ここしばらくは目撃情報が無かった。

ヒオドシチョウ蛹8124s.jpg ヒオドシチョウ蛹(残骸)_8544s.jpg
ヒオドシチョウ蛹 130520  30mm       ヒオドシチョウ(食害されている)130526

5月下旬〜6月初めごろに羽化するはず、と様子を見ていくことにしていたのが、1週間もたたないうちに付け根を残して全部無くなってしまっていた。鳥か、ネズミか、あるいは他の生きものか?上記写真の食痕(しょっこん)で、何物のしわざかおわかりの方がいらっしゃいましたら、ご教示ください。(ほとんどのものは付け根部分もあるか無いかくらい)

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ヒオドシチョウ(タテハチョウ科)130528  開帳70mm   室内撮影

5月17日サナギ発見時に、1個だけ持ち帰っていたものが5月28日に羽化した。このチョウは羽化後2週間くらい活動したあと休眠(きゅうみん)に入るとのこと、その地で休眠するのか、山地に移動するとか、その生態はまだよくわかっていないらしい。いずれにせよ、成虫で越冬し、翌春食樹(ニレ科、ヤナギ科等)に産卵する。

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ヒオドシチョウ(タテハチョウ科)130529

28日に羽化したものを、サナギ発見地で撮影後放した。小雨もようの天気だったので翅は閉じたままだった。

 ヒオドシ上田s.jpg ヒオドシ蛹9082s.jpg
ヒオドシチョウ   130601  (撮影Y.U.)   ヒオドシチョウ(穴があいている)130604

他の場所で無事羽化したものがあるかもしれないと希望をつないでいたところ、調査隊スタッフY.U.さんが、5月27日・6月1日に、はけの道ぞいのクヌギ周辺で目撃したとの知らせがあった。また、野川公園内に穴のあいたサナギがあると知人から聞き撮影。市内南方面でも発生しているようだ。
その後の情報によると、今年は神奈川・埼玉・東京各地で、多数の発生が確認されている。移動性の強いこのチョウ、どのような経緯で(けいい)で広い範囲にやってきたのだろうか?

追記 131122 
小金井近辺でのヒオドシチョウの記録を調べたいと思い、野川公園観察センターに問い合わたところ、以下の貴重な情報をいただいた。

2011   未確認
2012.6  蛹・成虫多数確認 観察センター横のエノキが発生源と思われる
2013.6.1 1成虫確認 東八道路南側のあずま屋
付近
2013.6.4   1成虫確認 浅間山新小金井街道沿い木道

2007年〜2013年の間の記録の一部がわかり、昨年・今年と2年連続で発生していることが判明した。
来年も続けて姿が見られるかどうか、注目のチョウだ。

posted by はけの森調査隊 at 07:31| Comment(0) | 5月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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