2016年03月20日

★活動報告 第76回はけの森調査会<ミノムシをさがそう!>報告

第76回はけの森調査会<ミノムシをさがそう!>報告

16/02/21(日)9:30〜12:00 曇り〜小雨〜晴れ 気温14℃  参加40名
コース:野川公園入り口(二枚橋)〜武蔵野公園調節池付近〜くじら山付近
    〜野川公園入り口(二枚橋)
    講師 新津修平氏(首都大学東京客員研究員)

木立の中0006s.jpg

前日の雨も止み、くもり空の朝となりました。ところが歩き始めたとたん、小雨が降り出しました。是政線のトンネル内で、新津氏のお話を聞きながら、しばし雨宿り。じきに雨もやみ、ミノムシさがしに出発です。

ここにミノムシが0013.jpg
「これはクロツヤミノガの幼虫です」(講師の新津氏)

木立の中で、コナラの幹についているミノムシを発見。何本もあるコナラのあちこちにクロツヤミノガ幼虫がいました。古い空蓑(あきみの)や若令(じゃくれい)幼虫です。クロツヤミノガは、若令幼虫で越冬するとのこと。

ミノムシ見つけ!0018s.jpg
どこにでてるかなあ?

ミノムシがいたよ0057.JPG クロツヤミノガ若令幼虫3508s.jpg
ここにいるよ            クロツヤミノガ(ミノガ科)若令幼虫 15mm
ネグロミノガ幼虫空き蓑s.jpg クロツヤミノガ幼虫3737s.jpg

樹名板裏を観る0020.jpg 樹名板3507s.jpg
「樹名板(じゅめいばん)の裏にはいろいろなものがかくれています」

ヘラクヌギカメムシ卵塊3498s.jpg

樹名板を裏返すと、ゼリー状の卵のかたまりがビッシリ。よく見ると、もう孵化(ふか)しているものもいます。白いワタのようなものの中にはクモが入っています。

ナミテントウ・ダンゴムシ0027s.jpg ナナホシテントウ蛹3747s.jpg

ケヤキにかけられている樹名板の下に、いろいろなものがいました。別のケヤキの幹にはナナホシテントウの蛹がついていました。ナナホシテントウはテントウムシ(ナミテントウ)より早くから活動を開始します。

 ヒロバフユエダシャク0029s.jpgシロフフユエダシャク0452s.jpg
ヒロバフユエダシャク(シャクガ科)   シロフフユエダシャク(シャクガ科)

オオミノガ幼虫を見ている        オオカマキリ卵鞘(らんしょう)

コデマリの茂みの中にオオミノガ幼虫の空蓑が2個ついていました。オオカマキリの卵鞘も2個ありました。

オオミノガ幼虫3603cs.jpg
オオミノガ幼虫空蓑 約40mm

少し古い蓑で、去年羽化したもののようです。

オオミノガ幼虫3697^4コcs.jpg
オオミノガ幼虫

別の場所で、数本のハナカイドウにそれぞれいくつものミノムシがついていました。大きめの葉っぱをつけているのでニトベミノガかな〜と思ったのですが、オオミノガでした。蓑がかたく(ニトベミノガは柔らかい)、ニトベミノガの特ちょうである頭の脱皮殻(だっぴがら)もついていません。

チャミノガ3693s.jpg ニトベミノガ若令幼虫cs.jpg
チャミノガ(ミノガ科)幼虫              ニトベミノガ(ミノガ科)若令幼虫(T.I.氏撮)

ハナカイドウには、チャミノガ幼虫も1匹だけついていました。   
コナラの幹にはニトベミノガ若令幼虫がいました。オオミノガは終令幼虫で、ニトベミノガは若令幼虫で越冬します。ぬれているので、光が反射して赤く写っていますが、実物はもう少し茶色がかっていました。

くじら山周辺0038.JPG
くじら山付近

折り返し点の小金井新橋を渡り、しばらくは川沿いに歩き、武蔵野公園の樹林地に入ります。

林の中0041s.jpg サシガメ見てる0040cs.jpg
武蔵野公園樹林地       ワー、虫がいっぱい!(ヨコヅナサシガメを見ている)

ヨコヅナサシガメ幼虫3530cs.jpg
ヨコヅナサシガメ幼虫(サシガメ科)

樹名板の下にはヨコヅナサシガメ幼虫がたくさんいました。

ヒメ蓑が見てる0046.jpg
ここにもミノムシが・・・

小屋のかべに、3種類もののミノムシがいました。とても小さくて、よーく見ないとわかりません。

ヒメミノガcs.jpg ヒロズミノガ幼虫3615s.jpg
ヒメミノガなかまの幼虫空繭 9mm(T.I.氏撮)        ヒロズミノガの幼虫7mm

ヒロズコガ幼虫3516s.jpg

ミノムシの話0058s.jpg
まとめのお話

最後に、新津氏のお話を聞きました。日本には、約40種のミノムシ(ミノガ科のみ)がいるそうです。見たこともないようないろいろなミノムシの写真に皆びっくり。新津氏撮影の、珍しいミノムシ3種の写真です。

コケヒロズミノガs.jpg シロテンチビミノガ.jpg ヒモミノガs.jpg
コケヒロズミノガ幼虫10mm シロテンチビミノガ幼虫10mm ヒモミノガのなかま幼虫 30mm
エサはコケ類       エサは地衣類        エサは地衣類等

ミノガ4種s.jpg
ミノガ科のガ 成虫と幼虫の標本(新津氏撮影)

当日見せていただいた標本の写真です。
ミノガ科の成虫の中では、オオミノガ(開帳30mm~42mm)が一番大きくて、ヒロズミノガ(開7mm~10mm)が一番小さいとのこと。

今回 はミノムシのなかまは8種類も見つかりました(うち1種はヒロズコガ科)。今まで気づかなかったところに、いろいろなミノムシがいることを初めて知った方も多 いのではないでしょうか。興味深いお話も聞くことができ、ミノムシ以外にも、様々な生きもの達がそれぞれに冬越ししている様子を見ることができ、充実した調査会でした。

P2210148 石井君松ぼっくり表彰s.jpg
マツボックリ記念品0004cs .jpg
ドングリ記念品s.jpg

出席回数が9回になったK.K.さんにはドングリクラフト記念品、21回になったM.I.君(小6)にはマツボックリクラフトの記念品が贈られました。




posted by はけの森調査隊 at 11:20| Comment(0) | 2月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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