2018年03月15日

★活動報告 第82回はけの森調査会<冬ごしの虫をさがそう!A>報告

第82回はけの森調査会<冬ごしの虫をさがそう!A>報告
18/02/18(日)9:30〜12:00  はれ 気温9℃  参加20名
コース:野川公園北門(二枚橋)〜わき水広場
  
2月の風は冷たいけれど、集まった子どもたちは元気いっぱい、まずはトイレのまわりから観察開始。

ブドウトリバ(トリバガ科)開帳15mm

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ヒメアカボシテントウ(テントウムシ科)約4mm

マダラマルハヒロズコガ幼虫s.jpg

テントウムシ1Q1A_09634_1_1.jpg
テントウムシ(テントウムシ科)約8mm

トイレのカベで、ブドウトリバ・ヒメアカボシテントウ・ネグロミノガ幼虫・ヒメミノガ空ミノ・虫の卵やサナギがら等を、樹の枝かげで、マダラマルハヒロズコガ幼虫やテントウムシ(ナミテントウ)を見つけました。

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風がつめたいね〜〜          A.K.氏撮

まずは川べりを歩きます。

カルガモ.jpg
カルガモ(カモ科)          A.K.

セグロセキレイJPG.JPG
セグロセキレイ(セキレイ科)   A.K.  

ハクセキレイ.JPG
ハクセキレイ(セキレイ科)       A.K.

セグロセキレイは目のあたりから頬(ほほ)〜肩〜胸まで黒く、ハクセキレイは、目を通る黒い線(過眼線:かがんせん)があるだけで、頬は白いのが見分けのポイントです。

オオカマキリ卵鞘s.jpg
オオカマキリ(カマキリ科)卵鞘 A.K. 

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クワコ(カイコガ科)空きマユ約30mm

川岸に数本並んでいるクワの木にいろいろなものがついていました。オオカマキリの卵鞘(らんしょう)は、合計5個、5月ごろに孵化します。クワコはカイコの原種で、年2化、成虫は初夏〜秋に見られます。卵越冬なので、冬に見られるマユは空きマユです。

キアシナガバチ(スズメバチ科)空巣    

キアシナガバチ野川s.jpg
参考:キアシナガバチ営巣 150531

クワの木には、古いハチの巣もついていました。セグロアシナガバチの巣と似た形をしていますが、屋根が山型になっているので、キアシナガバチの巣とわかります。まだまだ大きくなるはずなのに、途中でダメになってしまったようです。第74回調査会(150531実施)では、同じクワの木で営巣中のキアシナガバチを観察しています(写真右)。

ヤモリ見てるs.jpg
ここになにかいるよ〜

ヤモリ幼体2336vs.jpg         
ニホンヤモリ(ヤモリ科)幼体

子どもたちが、観察センターの窓わくのかげにいる、足の先だけが見えている小さな生きものを見つけました。そーっと動かしてみたら、寒くてかたまっているヤモリの子どもでした。

シモフリトゲエダシャク♀2343s.jpg
シモフリトゲエダシャク♀(シャクガ科) 体長約15mm

いつもとコースを変えて、観察センター裏の中之橋歩道橋)を渡り、南側の野川公園に入りました。東八道路沿いの道を歩いて行くと、クヌギの幹にフユシャクの♀がいました。フユシャクの♀は、翅が全く無いか小さな翅があるくらいで飛ぶことができません。フェロモンで♂を呼びます。

ヒロバフユエダシャク♀2348s.jpg
ヒロバフユエダシャク♀(シャクガ科) 体長約10mm

コナラの樹の幹にもフユシャクの♀がいました。やはり翅がちょっとしかありません。フユシャクのなかまは夜行性のものが多いので、昼間はなかなか見つからないものですが、樹の幹やカベやフェンス脇等をたんねんに見ていくと、昼間でもジッととまっていることがあります。

シモフリトゲエダシャク♂s.jpg
参考シモフリトゲエダシャク開長約50mm

ヒロバフユエダシャク♂0029s.jpg
参考 ヒロバフユエダシャク♂開長約38mm

シモフリトゲエダシャク♂はフユシャクの中で最大の大きさ(写真はウェブサイトより拝借)、ヒロバフユエダシャク♂は第76回調査会(160221実施)で観察しています。

クヌギカメムシ卵2377cs.jpg
クヌギカメムシ(クヌギカメムシ科)卵塊
  
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ソシンロウバイ(ロウバイ科)   A.K.

参加者のお父さんがクヌギの幹のわれ目のすき間にクヌギカメムシ卵を見つけました。これによく似たヘラクヌギカメムシを、第76回調査会(160221実施)で観察しています。

ゴマダラチョウ幼虫さがし0014s.jpg
ウーン、なかなかみつからない〜

一之橋(歩道橋)を渡って北側の野川公園へ戻り、わき水広場に到着。まずは、エノキの葉うらで越冬しているゴマダラチョウさがし。なかなか見つからない中、ようやくスタッフの上田さんが1匹見つけました。

ゴマダラチョウ幼虫2389s.jpg

エノキのまわりのおち葉にくっついて冬を越した幼虫は、ちょうど葉が芽吹く頃(4月はじめ)に樹を上り、葉を食べて大きくなり、5月頃に羽化します。おち葉の中には、エサキモンキツノカメムシやクモもいました。

わき水広場0017s.jpg
オッ、何か小さいのがいるぞ!

広場の流れで水の中の生きものしらべ。夏の頃流れのまわりに茂っていた木が整理されて明るくなり、いつもより水は少なめでしたが、いろいろなものが網に入りました。

採ったものを見る0027s.jpg
オニヤンマはおとなになるまで4年も5年もかかるんだよ

オニヤンマ若令幼虫×10.jpg
オニヤンマ(オニヤンマ科)幼虫×13    

サワガニ2365cs.jpg
サワガニ(サワガニ科)

オニヤンマやサワガニは、きれいな水に住む代表的な生きものです。

水生生物0044s.jpg
水の中の生きもの6種

左からフタツメカワゲラ幼虫×5・フタスジモンカゲロウ幼虫×2・カワニナ×2・ミズムシ×3・ヘビトンボのなかま幼虫(若令)・オナシカワゲラ幼虫×2。
いろいろな生きものがそれぞれの場所でしっかりと冬を越していることを実感できた調査会でした。


posted by はけの森調査隊 at 13:42| Comment(0) | 2月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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