2019年02月20日

★活動報告 第85回はけの森調査会<もっと知りたい!冬の虫>

第85回はけの森調査会<もっと知りたい!冬の虫>報告

19/02/17(日)10:00〜12:00  くもり後はれ 気温11℃  参加52名
コース:野川公園北門(二枚橋)〜わき水広場

寒い朝ではありましたが、時々は日差しもあり、とても大勢の参加者を得て、元気いっぱいの調査会となりました。

トイレの周り0004.jpg

冬の虫たちは、よく建物の壁や軒下などで越冬しています。まずは集合場所のトイレまわりから観察をはじめます。

ウスバフユシャク♀4000s.jpg
ウスバフユシャク(シャクガ科) 体長約10mm

冬に成虫が発生するシャクガ科のガのことをフユシャクと呼びます。♀の翅は、無いか少ししかなく、飛ぶことができません。とてもガとは思えないような形をしています。フェロモンを出して♂を呼びます。

シロフフユエダシャク♂3964cs.jpg
シロフフユエダシャク♂(シャクガ科)前翅長約18mm

この個体は黒っぽい色をしていますが、白っぽいものの方をよく見かけます。♀には少し翅があります。フユシャクの多くは夕方〜夜に活動するので、昼間はジッとしています。

ニトベミノガ空蓑別4011.jpg
ニトベミノガ幼虫 蓑の大きさ約30〜40m

オオミノガかと思っていたのですが、後でよく見たらミノに脱皮時の頭の殻がついているので、ニトベミノガでした。蓑には、ビニール紐のようなものもついています。

ネグロミノガ幼虫3971s.JPG
ネグロミノガ幼虫 蓑の大きさ約22mm

小さくて目立たないミノムシですが、意外とあちこちの壁や、フェンスについています。
☆ミノムシについては、第78回調査会<ミノムシを捜そう!>をご参照ください。

アオスジアゲハ蛹殻3973s.jpg
アオスジアゲハ(アゲハチョウ科)サナギ殻

クスノキの葉に、この木を食樹とするアオスジアゲハのサナギ殻がついていました。

出発0006s.jpg
さあ、出発。

エノキ上り0011s.jpg
木登りには絶好の枝ぶり、ゴマダラチョウ幼虫の食樹であるエノキです。

クワコの繭見てる0007s.jpg
中には何が入っているの?

川沿いにたくさん生えているヤマグワのあちこちに、クワコの空きマユがついていました。成虫が出た後のサナギ殻が入っています。卵で越冬します。

クワコの空マユ3980cs.jpg
クワコ(カイコガ科)の空きマユ

クワコは、その名のとおり、クワの葉を食べて育ちます。これを家畜化したのがカイコです。カイコは飛ぶことができませんが、クワコは普通にとぶことができます。

クワコ弱令幼虫4052s.jpg
参考:クワコ若令幼虫 110731

川の中0016.jpg
川の水が少なくなっていて、川底を歩ける場所もあります。

テントウムシ!0008.jpg
アッ、テントウムシ!

用水路0015.jpg

用水路には、シロタニガワカゲロウ幼虫やニンギョウトビケラ幼虫、カワニナ・ヒルなどがいました。

アマリチビミノガ2454s.jpg

観察センター脇の橋を渡って、野川第2公園へ。フェンスにたくさんの小さなミノムシがズラーっとついています。

アマリチビミノガ2446s.jpg
アマリチビミノガ幼虫(ミノガ科)蓑の大きさ約13mm

山梨県甘利山山麓で初めに発見された種。このミノムシは、昨年隊長大橋が発見、以前講師に来ていただいた新津修平氏に問い合わせたところ、氏が採集・研究され、関東地方平野部での初採集記録報告として、2018年の秋「蛾類通信No.287(日本蛾類学会)」に発表されました。(標題「東京で初めて見つかったアマリチビミノガ」)

ミノムシカード見てる0018s.jpg
このカードにも出ているよ

マダラマルハヒロズコガ幼虫4014cs.jpg
マダラマルハヒロズコガ幼虫(ヒロズコガ科)ミノの大きさ約12mm

隊員OBのT.O.君(小6)が樹皮の間にいるのを見つけました。通称ツヅミミノムシとよばれているもので、ミノはくち木や土できています。小昆虫(特にアリ)、腐植物等。


林を行く0017s.jpg
樹林地を行く

ウスバフユシャク♂や、シロフフユエダシャク♂を見つけた子もいました。

ゴマダラ幼虫さがし0026.jpg
なかなか見つからない・・・

エノキの落ち葉について越冬するゴマダラチョウの幼虫をさがしました。

ゴマダラチョウ幼虫4025s.jpg
ゴマダラチョウ4令幼虫 約15mm

「これかな?」、参加者のお父さんが見つけました。個体数の少ない中、昨年と今年、2年続けて1匹づつ見つけることができたのはとてもうれしいことです。


水生昆虫観察0030s.jpg
なにかうごいているよ・・・

わき水広場の小川で、水の中の生きものさがし。小さな生きものがたくさん見つかりました。

採集物見てる0038s.jpg
いっぱいとれたね〜〜

虫見てる0050s.jpg

採れたものを、皆で見ながら、スタッフの説明を聞きました。

水生昆虫4031s.jpg
フタツメカワゲラ幼・ミナミヌマエビ・オニヤンマ幼・コカクツツトビケラ・カワニナ

いろいろな生きものが、それぞれの場所で活動していたり、ジッと冬越ししたりしていることがわかり、楽しい半日でした。



posted by はけの森調査隊 at 10:08| Comment(0) | 2月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。