2011年02月28日

★活動報告 第61回はけの森調査会<ワラ巻きの中をしらべよう!>

第61回はけの森調査会<<ワラ巻きの中をしらべよう!>
11/02/19(土)9:30〜12:00  曇 気温7℃  参加5名
はけの森緑地2にて

曇りがちの、とても寒い日でした。
去年秋の第4回ミニ調査会(110106実施)で6本の木に巻いたワラをはずして、中に入っている生きものを調べました。
「ワラ巻き」というのは、本来は「こも(菰)巻き」と呼ばれるもので、秋、
ワラ(藁)でできた「こも」をマツに巻いて、マツカレハの幼虫(マツを食害する)が入るのを待ち、春先には「こも」ごと焼いてしまう、という昔からの虫退治(たいじ)の方法です。庭園のマツに「こも」が巻かれている光景を目にした方も多いでしょう。しかし、一緒に入っているマツカレハの天敵ヤニサシガメをはじめ、大多数を占(し)める他の生きものも焼いてしまうので、現在はだんだん行われなくなってきています。
調査隊では、観察・撮影後、生きものは緑地内にもどしています。

カキのワラ巻きを取る8563s.jpg ワラを袋に入れる8569s.jpg
カキの木に巻いたワラをはずす       そのまま袋に入れる

ナミテントウ8567ks.jpg テントウムシ見つけ8566s.jpg
ワラをはずしところにナミテントウがいた  アッ、テントウムシ!

ワラを広げて見る8603s.jpg
ひろげて虫を調べる

ピンセットで虫を採る8600s.jpg ワラの中クモ越冬巣8557s.jpg
ワラの間にはいろいろな小さな虫がいる  越冬巣から出ようとしているクモ

ワラの中や樹皮(じゅひ)には様々な小さな生きものがいました。クモが一番多くて10種・合計25匹、甲虫は7種・9匹、その他ハチ・ハエ・カのなかまなど。小さくて、似たものも多く、同定(どうてい)するのが難しい。

アリグモ9244S.jpg ワカバグモ亜成体9501c.jpg
アリグモのなかま 5mm         ワカバグモ 8mm

ムーアシロホシテントウ8655s.jpg キイロテントウ8630s.jpg
ムーアシロホシテントウ 4mm        キイロテントウ 4.5mm

ベダリアテントウ8660s.jpg チビヒゲナガゾウムシのなかま8705s.jpg
ベダリアテントウ 3.5mm         チビヒゲナガゾウムシのなかま 4mm

イッスンムカデs8636.jpg クチブトゾウムシsp横9150s.jpg
イッスンムカデ 15mm         クチブトゾウムシのなかま 4mm

タイサンボクに一番たくさんの生きものがいました。木によって集まった生きものたちの種類や数に少し差はありますが、調べた本数も少ないので良くはわかりません。生きものたちが好きな種類の木で、樹皮に凸凹があり、はがれかけた部分もあるような木には、よりたくさんの虫が冬ごししているようです。

感想文s.jpg
S.N君(小3)から届いた日記

第46回調査会<冬の生きもの>060211実施でも、はけの森緑地2で、ワラ巻きの中や緑地内の冬ごしの生きものを観察をしました。ご参照ください。
☆観察した生きもののデータや、いく種かの生きものについては後の記事で。
☆ワラ巻き用資材は、東造園様(埼玉県所沢市)よりご寄贈いただきました。

posted by はけの森調査隊 at 22:03| Comment(0) | 2月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月09日

★甲虫 テントウムシ(ナミテントウ)集団越冬

第58回はけの森調査会<オサムシをさがそう>で観察したものD

ナミテントウ越冬2.jpg ナミテントウ越冬.jpg
テントウムシ(ナミテントウ)集団越冬(しゅうだんえっとう)

トイレの中の天井(てんじょう)やかべに、テントウムシが越冬していた。昨年2月の第55回調査会でも同じような所にいたが、昨年より数は少なめ。古い小屋や公園のトイレは冬の生きものさがしのポイントのひとつ。ガのなかまやチョウのサナギ、虫のたまご、ミノムシなど、いろいろなものが見つかる。
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2010年03月08日

★その他の昆虫 水生昆虫他

第58回はけの森調査会<オサムシをさがそう>で観察したものC

オニヤンマ終令幼虫s.jpg
オニヤンマ幼虫(ヤゴ)50mm

カワゲラ・トビケラ・ミズムシ.jpg
フタツメカワゲラ幼虫×2・コカクツツトビケラ幼虫×2・ミズムシ

ニンギョウトビケラs.jpg ガガンボのなかま幼虫s.jpg
ニンギョウトビケラ幼虫 15mm      ガガンボのなかま幼虫 40mm
大きめの石にくっついている小石で作   ガガンボにはいろいろな種類があり、
られた巣(す)。時々かおを出して動き  幼虫は、水の中にすむものやしめった
まわる。                土の中にすむものなどがある。                    
石についているの藻(も)などを食べる。   くさった植物やコケなどを食べる。
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2010年03月07日

★セミ・カメムシのなかま エサキモンキツノカメムシ・ヨコヅナサシガメ幼虫

第58回はけの森調査会<オサムシをさがそう>で観察したもの(3)10/02/20実施

エサキモンキツノカメムシ.jpg
エサキモンキツノカメムシ(ツノカメムシ科)12mm

わき水広場のエノキのおち葉の中にいた。成虫で越冬し、6月頃から、ミズキなどの葉うらに70〜80個の卵を産みつける。ハートもようの美しさもさることながら、産卵後は、その卵(若い幼虫時代も)の上にいて、保護(ほご)する性質を持つことで知られている。

ヨコヅナサシガメ幼虫.jpg
ヨコヅナサシガメ幼虫(サシガメ科)約15mm

ヤナギの幹(みき)で集団越冬していた。1920年代に日本に来た外来種。九州から入り、1990年代には関東にもはいって来たとのこと。従来(じゅうらい)からいるヤニサシガメも同じようなところで集団越冬しているが、最近はヨコヅナサシガメの方を多く見かける。昨年2月21日実施の第55回調査会では、両種を観察した。

カメムシのなかま.jpg
イトカメムシのなかま

おち葉の中にいた細くて小さなカメムシのなかま。種名はわからない。
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2010年03月04日

★チョウ ゴマダラチョウ越冬幼虫

第58回はけの森調査会<オサムシをさがそう>で観察したもの(2)10/02/20実施

エノキ遠景s.jpg エノキの根本s.jpg
わき水広場のエノキ

「越冬幼虫は木の北側にいることが多いんだよ。温度の変化が少ないし、太陽が直接あたらない方がかわきにくいし・・・」とのお話のとおり、K.K氏ご自身がこのエノキの根元で発見。  自然状態だともっとたくさんのおち葉がふりつもっているのだが、こんな少なめのおち葉の中でも見つかった。

ゴマダラチョウ越冬幼虫s.jpg
ゴマダラチョウ越冬(4令)幼虫 タテハチョウ科 100220 17mm

夏に生まれた幼虫は、11月頃(主に4令)になると木から下りて根元付近のおち葉の下にもぐり、おち葉の上に座(ざ)をつくりじっと冬をこす。エノキの葉が芽ぶくころ(4月頃)、葉を食べに上っていく。

 ゴマダラ越冬幼虫たて.jpg  アカボシゴマダラ越冬幼虫たて.jpg
ゴマダラチョウ越冬幼虫        アカボシゴマダラ越冬幼虫(飼育)
尾端(びたん=シッポ)を開いている  尾端をとじている(開いているタイプもある)
目立つ突起(とっき)が3対(つい)   目立つ突起(とっき)が4対(つい)
おち葉で越冬             細枝の分かれ目で越冬していることが多い
 
ゴマダラチョウ幼虫は、数年前から東京近郊(きんこう)でもその数を増している中国原産のアカボシゴマダラ幼虫に似ている。良く見るとそれぞれにとくちょうがあり見分けられる。このごろ小金井周辺のエノキで見つかるものは、ほとんどがアカボシゴマダラだ。
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2010年03月02日

★チョウ コムラサキ越冬幼虫

第58回はけの森調査会<オサムシをさがそう>で観察したもの(1)10/02/20実施

コムラサキ撮影中s.jpg コムラサキがいるよ .jpg
                                 コムラサキ3令幼虫-1(タテハチョウ科)100220 約11mm 

今回の調査会の第一番のトピックは、コムラサキの幼虫を見つけたことここ数年、東京都内での復活情報(ふっかつじょうほう)が多く、野川ぞいでの成虫の目撃(もくげき)情報もふえている。調査隊では、2005年に初めて♂を見つけて以来、ほぼ毎年観察しているが、幼虫はなかなか見つけることができなかった。越冬幼虫はとても小さくて、ヤナギの木はだにそっくりだ。

コムラサキ幼虫@.jpg
コムラサキ3令幼虫-1 約11mm

山地では、ふつうに見られるチョウ。幼虫の食樹(しょくじゅ)はヤナギのなかまいろいろで、ネコヤナギ・コゴメヤナギ・ドロノキなど。平地・東京近郊(きんこう)では見られる場所はかぎられている。この野川公園のように、公園や川ぞいに植えられているシダレヤナギ(中国原産)がポイントになっていることが多い。
小金井では、
1980年代には生息していたとの記録があるが(「東京都の蝶:西多摩昆虫同好会編」)、2005年7月の調査会で目撃するまでの間、細々と生息していたのか、とだえていたのか、知りたいところだ。

コムラサキ越冬幼虫-2.jpg
コムラサキ3令幼虫-2 100223 約8mm

調査会の翌日(21日)、J.W.くん&お母さんから「もう1匹いました!」とメールと写真での知らせがとどいた。1匹目のものより少し小さめで、同じシダレヤナギの下の方にさかさまになっているとのこと。この写真はその数日後に撮りに行った時のもの。いる場所を聞いていなければとても見つけられそうもないヒダのかげにはりついていた。J.W.くんの発見力に感服(かんぷく)。
ヤナギの葉が芽吹(めぶ)いてくると幼虫たちは目ざめて葉を食べに上って行く。動き出すのはいつだろうか?


posted by はけの森調査隊 at 15:35| Comment(0) | 2月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月28日

★活動報告 第58回はけの森調査会<オサムシをさがそう>

第58回はけの森調査会<オサムシをさがそう>
10/02/20(土)9:30〜12:00実施  晴れ 気温10.5℃  参加17名
野川公園入口〜わき水広場

野川もみじ橋.jpg
みずき橋付近

 前日までは、雪や雨まじりのとても寒い日が続きましたが、ようやく寒さもやわらぎ、気持ちの良い観察日和となりました。シダレヤナギは早くも緑色にけむりはじめています。

落ち葉の下の虫探し.jpg
あ、何かいる!

さっそくおち葉の下の虫さがし。上の方のおち葉はかわいていますが、下の方の葉は、しめってくずれかけたり、カビのようなものがついたりしています。おち葉だまりには、葉を食べる虫、その虫を食べる虫、葉を分解(ぶんかい)する菌(きん)など、たくさんの生きものがすんでいて、みんな自然界の循環(じゅんかん)の重要(じゅうよう)な役目をになっています。ムカデやヤスデのなかま、カメムシのなかまなどが見つかりました。

エノキ・幼虫探しs.jpg
ゴマダラチョウの幼虫いるかな?(エノキの下で)

野川本流.jpg 虫見てるs.jpg
石のウラも見てみよう

川には、ニンギョウトビケラの幼虫シロタニガワカゲロウの幼虫、カワエビなどがいました。

コムラサキ見てるs.jpg
コムラサキの幼虫

5月の調査会では、このあたりのシダレヤナギのまわりをコムラサキが飛んでいたね。幼虫はヤナギの幹(みき)のヒダの間で冬をこしているんだよ。1cmにもならないくらい小さいんだけど、この若い木だったら見つかるもしれない、さがしてみよう」という特別参加のK.K.氏のお話が終わるか終わらないうちに、「いたっ」というJ.W.くん(小5)の声。「どこどこ?」もうみんな夢中。

わき水広場1.jpg わき水広場2.jpg
わき水広場の流れ            川の中のおち葉も生きもののすみか

終点のわき水広場では、水の中や木のかげや、思い思いの場所で生きもの探索(たんさく)。オニヤンマの幼虫フタツメカワゲラの幼虫ゴマダラチョウの幼虫エサキモンキツノカメムシなどを見つけました。

ファーブル.jpg
ピント合わせがちょっとむつかしいね

集めた小さな生きものたちを、ファーブル=実体顕微鏡(じったいけんびきょう)で見ました。 

朽ち木.jpg
の根っこは手でくずせるよ

くち木の中にもいろいろな生きものがひそんでいます。ボロボロになった根っこの中には甲虫の幼虫がいました。

まとめ.jpg  ゴマダラ幼虫見てる.jpg

オサムシは見つかりませんでしたが、土の中、水の中、たくさんの生きもののようすを見ることができ、楽しい半日でした。
観察した生きものについては、この後の記事で紹介します。

☆掲載写真の約半数は、特別参加のT.K.氏が撮影して下さったものです。
     
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2010年02月18日

★甲虫 ヤノナミガタチビタマムシ

ヤノナミガタチビタマムシ・ゾウムシ.jpg
ヤノナミガタチビタマムシ(タマムシ科)約3mm 070207  (右はゾウムシのなかま)

ケヤキのはがれかけた樹皮をそっとどけてみると、キラキラ光るとても小さい甲虫がいた。チビタマムシのなかまは、よく似ていて見分けがつきにくい。白い波もよう(白い毛からなる)のちがいや、身体の丸み、ケヤキにいた(越冬なので他の木から来たとも考えられるが)、などから、ヤノナミガタチビタマムシと判断した。幼虫は、ケヤキの葉にもぐりこんで成長するとのこと。

参考 http://tokyoinsects.web.fc2.com/coleoptera/yanonamigatachibitamamushi.html
   http://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/trachys-6d08.html
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2010年02月16日

★甲虫 ウバタマムシ

ウバタマムシ越冬.jpg
ウバタマムシ(タマムシ科)100214 約35mm

アカマツのはがれかけた樹皮(じゅひ)の間をのぞくと、ウバタマムシがはりついていた。夏たまに見かける。枯(か)れかけの、あるいは枯れたマツに産卵し、幼虫はその材(ざい)を食べて成長する。普通は幼虫越冬で、成虫で越冬することもあるとのこと。名の由来は、もようが姥(うば=年とった女性)のような感じだからとか。
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2010年02月03日

雪の野川

そり遊び.jpg
くじら山でソリあそび 100202 10:30頃

2月1日夜に降り出した雪は夜明けには止んでいたが、小金井では2年ぶりの積雪となった。くじら山では小学校の1クラスだろうか、ソリ遊びをしていた。

雪のくじら山付近s.jpg
くじら山付近の木立 100202

子どもたちがいなくなったあとは静かな木立(トウカエデ・コブシなど)のたたずまい。このあたりは鳥が多い。この日も、草はらではシジュウカラとスズメが群れて草の実をついばみ、コゲラの「ギイッ」という声や、エナガの「ジュリ、々」というかわいい声、ツグミの「ケケッ」という声が聞こえていた。

シジュウカラs.jpg
シジュウカラ 100202

川のこちら側のかれ草にとまったり、向こう側の木の茂みに入ったり、あちこちで「チチッ、チチッ」という明るい声がしていた。

雪の野川公園s.jpg
野川公園 100202 自然観察園の林を望む

左側の枝をひろげている大きな木はエノキ。根元のおち葉に、ゴマダラチョウの幼虫はいるだろうか?
posted by はけの森調査隊 at 22:25| Comment(0) | 2月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする