2015年09月10日

★チョウ ナガサキアゲハ・クロアゲハ・アゲハの若令幼虫

9月上旬は雨ばかり、チョウの飛ぶ姿もあまり見かけない日が続いたが、あちこちのミカン類の木では、アゲハのなかまの幼虫たちが育っている。この時期はまだ鳥糞(とりふん)状態の若い幼虫が多い。終令(5令)幼虫になるとちがいがよくわかるが、若令のものもよく見るとそれぞれに特ちょうがある。大きな木より小さな木に、そして、枝先にいることが多い。卵や生まれたての小さな幼虫は、新芽のところでよく見つかる。さがして飼ってみよう。

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ナガサキアゲハ4令幼虫 22mm  150909

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クロアゲハ4令幼虫  21mm  150909

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アゲハ4令幼虫  20mm  150909

ナガサキアゲハとクロアゲハはシッポの部分を見ると違いがよくわかる、また、ナガサキは成長するにしたがって緑色が強くなる。
クロアゲハとアゲハは、やはりシッポの部分に注目、また、クロアゲハにはヌラヌラとしたツヤがある。


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2014年10月12日

★その他の生きもの ナガコガネグモ

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ナガコガネグモ(コガネグモ科)卵嚢(らんのう) 140906 約20mm 

秋の初め、野川ぞいのムクノキの幹のくぼみに、巾着袋(きんちゃくぶくろ)のような形をしたクモの卵嚢(らんのう)を見つけた。はりめぐらされた細い糸でしっかり固定されている。

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ナガコガネグモ卵嚢 140906 

ナガコガネグモと判明。9〜10月頃産卵され、1ヶ月くらいの間に孵化(ふか)し、そのまま卵嚢内にとどまっていて、3〜4月ごろ外に出てきて、8月ごろには成体となるとのこと。クモの卵嚢はおもしろい形をしたものが多い。
参考:http://nono22.sakura.ne.jp/musi/kumorannou.htm

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ナガコガネグモ卵嚢の口 1040906

口は開いているように見えるが、フタのようなものでふさがれている。

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ナガコガネグモ成体 060907

だいぶ以前に撮影した成体の写真。「見たことある」、という方が多いだろう。草原や林のフチ、水田のわきなどが主な生息場所。白い直線状のかくれ帯(おび)が特ちょう。この写真では下がわだけにあるが、上の方にも同じようなかくれ帯があるのが標準的。この辺では見かけないが、よく似た種コガネグモのかくれ帯はX状になっている。
かくれ帯については↓をご参照ください。

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ナガコガネグモ幼体 070712

2007年7月に撮った幼体の写真。成体とはちがったかくれ帯で、すっかり網と一体化している。

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2014年10月01日

★チョウ オオウラギンスジヒョウモン

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オオウラギンスジヒョウモン♀(タテハチョウ科) 140928(↑コアオハナムグリ)

ミドリヒョウモンと同様に、秋に高原から里に移動して来るオオウラギンスジヒョウモン、ここ野川公園には、2008年10月に初めて確認して以来、毎年観察されている。今年は、彼岸花が見ごろを迎えた9月23日に1頭、その後28日にも別の1頭が来ていた。昨年は、ウラギンヒョウモンも1頭来ていたが、今年はどうだろう?

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オオウラギンスジヒョウモン♀(タテハチョウ科) 140928

後翅(こうし=後ろのはね)裏に、1本の白い帯があるのがこのチョウの特ちょう。色があせたりいたんだりしているとこのスジがよく見えず、色あせたミドリヒョウモンとの区別がむつかしくなる。到着したばかりなのか、フジバカマの花から花へと夢中で吸蜜(きゅうみつ)していた。
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2014年09月30日

★チョウ ミドリヒョウモン

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 ミドリヒョウモン    140923 

9月中旬ごろから、ふだんはあまり見られないミドリヒョウモンをよく見かける。今年は例年よりたくさんのミドリヒョウモンが里降りしているようで、街中のアベリアで吸蜜していたりする。山や高原に生息しているチョウの中には、秋になると里へ降り、移動して来るものがいる。これを里降りチョウと呼んでいる。長旅のせいか、色があせたり、いたんだものが多い。

       ミドリヒョウモン右破損♂と♀9447たて.jpg
       ミドリヒョウモン♂♀  140923

野川公園自然観察園の一角、フジバカマやナンテンハギなど秋の花が咲き乱れている場所には、里降りのミドリヒョウモンやオオウラギンスジヒョウモンの他、おなじみのツマグロヒョウモンキタテハ・ベニシジミ等々、たくさんのチョウが飛んでいる。ミドリヒョウモンは、この辺に定着しているものも混じっているはずだ。
ミドリヒョウモン♀9612cs.jpg ミドリヒョウモン9386s.jpg
ミドリヒョウモン♀ 140928                ミドリヒョウモン♀  140919

♂と♀の割合は、5:2くらいで、♂の方が多い。オオウラギンスジヒョウモンが、ここでは♀しか見たことが無いのと対照的だ。♀は色があせてはいるが、♂ほどのいたみがない。♂はなわばり争いをするせいだろうか?


      
              
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2014年09月16日

★ガ クロクモヒロズコガ

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クロクモヒロズコガ(ヒロズコガ科) 140906 開帳約20mm

野川べりのムクノキの幹(みき)に、もようのある細い小さな黒い棒(1cm)のようなものがついていた。よく見たら脚(あし)がある。よくよく見たら羽を折りたたんでいるガのようだ。

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クロクモヒロズコガ(ヒロズコガ科) 140906 
とりあえず写真を撮って帰り、調べたところ、クロクモヒロズコガと判明した。このもようにピッタリの優雅な(ゆうが)な名だ。ヒロズコガのなかまの幼虫は、2種ほど見たことがあり、1種はよく知られたマダラマルハヒロズコガ、もう1種は種名はわからないけれど、ブロックべいなどに時々ついているもの。

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クロクモヒロズコガ(ヒロズコガ科フサクチヒロズコガ亜科)  140906 

フサクチヒロズコガ亜科に分類されているように、口のあたりにフサフサした毛がついている。幼虫はどんなミノに入っているのだろう?手持ちの図鑑やウェブサイトでは見当たらない。どなたかご教示いただければ幸いです。


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2014年09月10日

★ガ オオスカシバ 

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オオスカシバ(スズメガ科) 140905 開帳約60mm

春〜秋(年2化)、ホバリングして花の蜜を吸いながらすばやく飛び回っている姿を、公園や花壇などで見かける。2cmほどの口吻(こうふん)に見合った筒状の花が彼らのお目当てだ。幼虫は、クチナシ(アカネ科)を丸坊主にしてしまうきらわれ者、夏の調査会(140720実施)でも、野川公園入口のクチナシにいるのを皆で観察した。羽化した時は羽に鱗粉(りんぷん))がついているが、すぐに落ちて透明(とうめい)になるとのこと。

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オオスカシバ(スズメガ科) 140905

その形や様子からホウジャク(蜂雀)とよばれていて、同じなかまの茶色&オレンジのホシホウジャクやホシヒメホウジャクなどもこの時期活動が目立つ。
  
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2013年09月24日

★チョウ ウラナミシジミとフジマメ(追記あり)

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ウラナミシジミ♀(シジミチョウ科) 130902

チョウ研究家のT.N.氏から、フジマメの種をいただいた。「この花が咲けばウラナミシジミがやって来る」と言われているほどの栽培(さいばい)植物だ。6月中旬にまいたところ、すぐに芽を出し、ツルはどんどんのびて、葉が茂り、8月10日には花が咲きはじめ、一大ブッシュとなった。
9月2日、ついにウラナミシジミがやってきてあちこちのツボミに卵を産みつけた。


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ウラナミシジミ幼2763s.jpg
ウラナミシジミ(シジミチョウ科)終令幼虫 約12mm  130915

産卵から約2週間、幼虫はずいぶんと大きくなって、花に頭をつっ込んでシベ類や花びらを食べたり、新芽を食べたりしている。食べ跡(あと)はちょっときたならしい。

フジマメ2950.jpg フジマメ食痕2953s.jpg
フジマメの実 3~6cm            幼虫が開けた穴

実の中に入りこんで、中の種を食べているものもいる。

ウラナミシジミ蛹3148s.jpg ウラナミシジミ卵3125s.jpg
ウラナミシジミ蛹 11mm 130922                     ウラナミシジ卵 130921

9月も中旬を過ぎ、初めの頃に産卵されたものは次々とサナギになり、チョウは毎日やってきて産卵している。南西諸島〜四国・九州〜関東地方南部沿岸の暖かい地方でしか越冬できないのだが、こうして発生をくり返しながら北上し、秋には北海道でも見られるようになるという<旅するチョウ>だ。 

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フジマメ(マメ科) 130915

フジマメは、アフリカ原産の植物で、日本では暖かい地方で栽培され、豆は食料になる。サヤエンドウのような雰囲気で、みそ汁に入れたりテンプラにしたりしてみたが、あまりおいしいものではなかった。花や豆にはほのかなにおいがあり、これにさそわれてウラナミシジミがやってくるのだろう。幼虫の食草はマメ科各種で、栽培種を好むようだが、野生のクズやハギなども利用する。 参考:フジマメ

追記130926
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ウラナミシジミ♀ 130926

雨上がりの朝、ちょうど開翅したところ。

追記131003
ウラナミシジミ♂3499s.jpg
ウラナミシジミ♂ 131003

その後、♀は毎日何頭もやって来るが、はなかなか来ない。この日、初めてがやって来た。表翅の青がきれいだ。

   
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2013年09月17日

★活動報告 2013 第3回はけの森ミニ調査会(追記あり)

第3回はけの森ミニ調査会 
2013/9/8実施 はけの森2にて  くもり  気温29℃  参加12名 

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はけの森緑地2  ハラビロカマキリ(シルエット)アブラゼミのぬけがら

夏休みも終わり、セミの活動も最盛期(さいせいき)を過ぎていますが、あちこちでアブラゼミやミンミンゼミの鳴き声がしていました。くもりがちの天気のわりに、いろいろなチョウやトンボが飛び、たくさんの生きものを観察しました。

標本見てる.jpg

スタッフN.S.氏持参の、息子さんが小学生の時に作ったという貴重な標本です。この日は、検索表(けんさくひょう)を使って、昨年に引き続きセミのぬけがら調べをしました。アブラゼミ27コ、ツクツクボウシ2コを見つけました。ミンミンゼミは、鳴き声は聞こえるけれど、ぬけがらは見つかりませんでした。

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ナガサキアゲハ(アゲハチョウ科)

Oさん家族(隊員)が見つけたナガサキアゲハ♂、だいぶいたんでいるようで、フワフワと飛んでいました。ナガサキアゲハは、小金井近辺ではたまに見かけるくらいですが、この緑地に現れる確率が高いのは、北東〜南西方向の空間がアゲハたちの通り道(蝶道)になっているためと思われます。幼虫がカラタチにいたこともあります。

アブラゼミs.jpg Mちゃん網081076s.jpg
アブラゼミ(セミ科)

ウメの幹(みき)の低めのところにちょっと羽のいたんだアブラゼミがとまっているのを、M.O.隊員(年長)が見つけ、みんなでじっくり見ることができました。

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リスアカネ♂トンボ科)

この緑地の池でずっと繁殖(はんしょく)しているトンボ。明るい池より、木々にかこまれた池が好きなので、ここの環境がお気に入りのようです。

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オオアオイトトンボ(アオイトンボ科)

このトンボも、ここでずっと繁殖(はんしょく)しています。うす暗い所が好きで、木かげや植えこみの間などにいます。細くて小さいので、いても気がつかないほどですが、金緑色に光ってとてもきれいです。

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サトキマダラヒカゲ(タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)

雑木林に多いチョウ、名前のとおりうす暗いところが好きで、この緑地の木々のかげによくいます。近づくと、木かげから木かげへと飛んでいきます。

セスジスズメ幼虫s.jpg ルリタテハ幼虫s.jpg
セスジスズメ(スズメガ科)終令幼虫 ルリタテハ(タテハチョウ科)終令&若令幼虫

S.T.君(小1)が「なにコレ、さわれないくらい気持ち悪い・・」と言いながらつかまえたのはセスジスズメ終令幼虫、サナギになる場所をさがしているらしく、草の上にいました。土の中でサナギになります。食草はヤブカラシ等。
ルリタテハ幼虫は、サルトリイバラにいたものを、参考のため隊長が持参したもの。
(この緑地にも植えられていますが、これは別の場所で採った)

池に網s.jpg
ボクもとってみたいナー

クロスジギンヤンマ幼虫s.jpg アメリカザリガニss.jpg
クロスジギンヤンマ(ヤンマ科)幼虫    アメリカザリガニ(アメリカザリガニ科)

池の生きものしらべでは、クロスジギンヤンマ幼虫×1・ヤブヤンマ幼虫×1やアメリカザリガニ×1等を見つけました。水の量が多かったので採りにくく、観察できたものは少なめでした。

☆今回も、写真は特別隊員T.K.氏にご協力いただきました。

追記 131020
もうすぐサナギになりそうなセスジスズメ幼虫を飼ってみることにしたT.O.隊員(小1)一家から報告がありましたので、要約して記載します。

「我が家にきてからも、ものすごい勢いでヤブガラシを食べまくっていましたが、9月11日、土にもぐりました。春に出てくるのかと思っていた矢先、10月5日、虫かごに二匹の大きなハエが・・・
T君が、土をほってみたところサナギはありましたが、ペタンコになっていました。ハエに食べられたのでしょうか??T君は残念がっていました。」
これは、寄生バエのしわざです。びっくりすると同時に、食いつ食われつ生きていく、生きものたちの様々なめぐり合わせを実感したことでしょう。
T.O.君は、日付と共に、絵や写真入りで様子を書いた「かんさつ日記」を書いているそうです。皆さんも、かんたんでも良いので、「かんさつ日記」を書いておくと、あとで、「あれはどうだったっけ?」とか思った時すぐわかるし、研究も進みますよ!




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2013年09月15日

★ガ アカエグリバ

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アカエグリバ(ヤガ科) 前翅長 20mm 頭を下にしている  130903

一度は見たいと思っていたガのひとつ、かれ葉そっくりのガが自転車のカゴにとまっていた。似たような形をしていて、〇〇エグリバと呼ばれるものは何種もあるが、これはアカエグリバのようだ。翅がえぐられている(=くりぬいたように切りとられている)のでこの名がついたのだろう。

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アカエグリバ(ヤガ科) 130903

ま上から見るとこんな形、自然の中にいたらまるで目立たないだろう。 年2〜3回羽化、成虫越冬。こんなに造形美あふれるガだが、果実の汁を吸うので、害虫扱いされている。

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アオツヅラフジ (ツヅラフジ科) (ウェブサイトより)

幼虫の食草はアオツヅラフジとのこと、町中には無いが、ちょっとした野原や畑の縁、山ぞいのブッシュなどに生えているツル植物。近辺で見たおぼえは無いが、さがしてみようと思っている。秋には果実が紫色になる。

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アカエグリバ幼虫 060808 約45mm (ウェブサイトより)

幼虫はこんな姿をしている。   
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2013年09月14日

★セミ・カメムシのなかま アブラゼミとヒヨドリ

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アブラゼミ(セミ科)ヒヨドリにとらえられている 130910

2階の窓の外で、バッシン・バッシン・バタバタと音がするので何事かと思ったら、ヒヨドリがアブラゼミをくわえている。セミを屋根にたたきつけて羽を取ろうとしているらしい。よく見ると、羽もまだしっかり生えていない幼鳥だ。

ヒヨドリとセミ2725s.jpg
アブラゼミ(セミ科)ヒヨドリにとらえられている 130910

くわえたままあっちこっちに飛んでは打ちつけ続け、2階の屋根の上に行ったころには、頭と羽が取れて腹だけになっていた。鳥がセミを食べることはよくあるらしく、木の下にいくつも羽が落ちているのをみかけるが、現場を目撃したのは初めてだ。
posted by はけの森調査隊 at 17:03| Comment(0) | 9月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする