2009年09月30日

★ガ ホシホウジャク ホシヒメホウジャク

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ホシホウジャク(スズメガ科)090926

朝や夕方うす暗くなるまで、ブーンという羽音をたてながら花から花へ、ハチドリのようにホバリングしながら蜜を吸っている。長い口吻(こうふん)は、このメドゥーセージのような筒(つつ)の長い花の奥まで届く。幼虫の食草はヘクソカズラ(アカネ科)。サナギ越冬(成虫越冬のものもいるとのこと)。

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ホシホウジャク(スズメガ科)090926

似た種に、クロホウジャク・ヒメクロホウジャクがあるが、うしろ羽のオレンジの部分がクロホウジャクより巾(はば)が広くつけ根近くまであること等、ヒメクロホウジャクとは背中の色ともよう、オレンジの部分の巾等で見分けられる。大きさは、クロホウジャク>ホシホウジャク>ヒメクロホウジャク。

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ホシヒメホウジャク(スズメガ科)090926

ホシホウジャクよりひとまわり小型、腹が太めでずんぐりした感じ。口吻も少し短く、花が小型のランタナの蜜を吸いに来た。幼虫の食草は同じくヘクソカズラ。ササ類の根ぎわなどで成虫越冬するとのこと。

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ホシヒメホウジャク(スズメガ科)090926

ジッとまっているときは、枯れ葉のよう。食草ヘクソカズラは、どこにでもはえるツル性の植物。ぬかずにおけば、いつの間にか幼虫が育っているかもしれない。
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2009年09月25日

★トンボ マユタテアカネ ナツアカネ アキアカネ

アカトンボA
羽にもようの無いアカトンボ3種。


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マユタテアカネ♂(トンボ科)090925

ナツアカネ・アキアカネよりひとまわり小さく、赤色はひときわあざやか。額(ひたい=顔のように見える部分)に「眉(まゆ)を立てたような」2山の黒班(こくはん=黒いもよう)がある。はけの森緑地では、池の主リスアカネに追われていた。羽に黒いもようのある♀もいるとのこと。

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ナツアカネ♂(トンボ科)060916

夏のころは目立たない黄&茶色だが、秋になると、胸(むね)や頭まで真っ赤に染まる。アキアカネより少し小さく、胸の真ん中の黒いスジがとちゅうでプッツリ切れている。

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アキアカネ♀(トンボ科)060925

6月ごろ羽化し、その後山に移動して涼しく生活し、9月中旬頃に集団で平地におりてくる。移動しないものも少数いるとのこと。ナツアカネとちがい、胸の真ん中の黒いスジが先細りに切れる。2本のスジが近づきあって、はしごもようをつくっている。秋が深まると身体は赤くなる。

参照:ナツアカネ・アキアカネの胸のもよう(120915付記事)

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アキアカネ♂(トンボ科)1995秋

頭は赤くならず、胸や背(せ)はほんの少し赤みをおびる程度。はけの森2の池ができて間もない秋の夕暮れに撮った写真。
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2009年09月22日

★トンボ リスアカネ・コノシメトンボ・ノシメトンボ・ミヤマアカネ

アカトンボ@
いろいろなアカトンボに出会う季節。
羽の先の方にもようがある4種をまとめてみた。


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リスアカネ♂(トンボ科)090905 学名 Sympetrum risi risi

はけの森緑地の木に囲まれた池がお気に入り。オスは成熟しても胸までは赤くならない。メスは黄&茶のまま。9月17日、池まわりの湿った地面に、連結(れんけつ)で、その後オスがそばで見守りながらの単独(たんどく)で、少しずつ場所を変えながら打空産卵(空中を飛びながらまき散らす)していた。リスの名は、スイスのトンボ学者F.RIS博士に由来(ゆらい)するとのこと。

参照:リスアカネ産卵(100930付記事)
   リスアカネ交尾(110911付記事)

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コノシメトンボ♂(トンボ科)080920

野川周辺やあちこちで見かける。オスは成熟すると胸まで真っ赤になるので上記リスアカネと区別がつくが、未成熟のものやメスは胸のもようで見分けられる。リスアカネは真ん中の黒いスジが途中でプッツリ切れているが、こちらは、2本が途中でつながる。

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ノシメトンボ(トンボ科)♀ 080816 長野県蓼科

小金井では、たまに観察されているが、撮影のチャンスに恵まれていない。オスは成熟するとしぶい赤色を帯びるが、コノシメトンボのように真っ赤にはならない。胸のもようがはっきり3本上までのびているのが見分けのポイント。

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ミヤマアカネ♂(トンボ科)080906

近年野川べりでよく見かける。上記3種とちがい、羽のいちばん先は透明(とうめい)だ。秋に向かってもっと全体に赤くなっていく。染まりはじめのあわいピンク色の時もきれいだ。ミヤマ(深山)と名が付いているが、里山のふもとに多いとのこと。

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2009年09月15日

★チョウ ツマグロヒョウモン

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ツマグロヒョウモン♂(タテハチョウ科)090906

本州西南部より南に生息していた種だが、だいぶ前から北上を続け、1990年代には関東地方にも分布が広がった。1994年夏の調査会で初めて見たときはびっくりしたものだが、今ではどこにでも見られるチョウとなった。年に何回も発生し、特に9〜10月ごろ多く見られる。

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ツマグロヒョウモン♀(タテハチョウ科)090906

メスの表羽のはしは黒に近い濃い藍(あい)色、それゆえ「褄(つま=すみ)黒豹紋」と名付けられたのだろう。食草はスミレ科のいろいろなスミレで、パンジーにもよく卵を産み付けていく。黒い体に赤いイボイボのついた毛虫がいたらそれはこのチョウの幼虫だ。

ツマグロヒョウモン♂ss.jpg ツマグロヒョウモン♀ss.jpg
ツマグロヒョウモン♂ 081003     ツマグロヒョウモン♀ 060916
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2009年09月13日

★トンボ オオアオイトトンボ

第3回ミニ調査会で観察したもの3

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オオアオイトトンボ♀(アオイトトンボ科)

木かげや草のかげにひっそりととまっていて、近づくとフワーッと少し離(はな)れた葉に飛んでいく。金緑色(きんりょくしょく)に光ってきれいだ。夏〜秋おそくまで見られる。9月〜10月ごろ、池につき出した木の枝の中に産卵する。池のフチの小さめの木が重要ポイント。

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オオアオイトトンボ交尾 091009

追加記事:9月5日ミニ観察会の約1ヶ月後、池のフチにはえているセンダンの若木の枝で交尾の光景が見られた。この後、♀は単独でこの枝の中に卵を産むと思われる。池に立てられた竹棒でも数匹が交尾していた。

オオアオイト羽化s.jpg   オオアオイト5羽化殻ss.jpg 
オオアオイトトンボ羽化と羽化がら

左は、7月の初めに羽化したばかりの成虫。右は、水草の茎についていた羽化がら。6月のミニ観察会では多数の幼虫を観察している。
 
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2009年09月11日

★チョウ カラスアゲハ幼虫

第3回ミニ調査会で観察したもの2

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カラスアゲハ終令幼虫(アゲハチョウ科)

カラタチコーナーで発見。ここでアゲハやクロアゲハの幼虫が見つかることはよくあるが、カラスアゲハは初めてだ。この白いまだらもようが特ちょう。体の色は明るいオリーブグリーンで、若令(じゃくれい=鳥フン状態のころ)から緑色が強い。臭角(しゅうかく)はオレンジっぽい黄色。小金井ではそう多くはないが、成虫は春〜秋時々見かける。サンショウやルー(園芸種)に産卵に来ることが多いようだ。
posted by はけの森調査隊 at 09:48| Comment(0) | 9月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月10日

★チョウ ナガサキアゲハ

第3回ミニ調査会で観察したもの1

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ナガサキアゲハ♀(アゲハチョウ科)

実生(みしょう=種からはえた)のカラタチコーナーに産卵にやって来たようだ。この緑地では初めての目撃・撮影1940年代までは南方の限られた地域に生息する種だったが、温暖化のせいか?北上を続け、2000年代には関東地方でも見られるようになったとのこと。小金井での目撃はそう多くないが、この夏、数を増しているようだ。この時はじきに飛び去ってしまったが、ここはアゲハ類の通り道になっているので、そのうち幼虫が見つかるかもしれない

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ナガサキアゲハ♂ 090917撮影

メドゥーセージで吸蜜しているところを初撮影。追加としてここに入れる。♂の表羽は紋様が無く黒一色、尾状突起(びじょうとっき=後ろ羽に、しっぽのようにとびだしている部分)が無い大きな黒いアゲハが飛んでいたら、それはこのチョウだ。光線によって青紫色に光って見える時がある。


posted by はけの森調査隊 at 21:04| Comment(0) | 9月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月09日

★活動報告 2009年度第3回はけの森ミニ調査会

第3回はけの森ミニ調査会
09/09/05実施 はけの森緑地2にて 晴れ  気温29℃  参加8名

新学期も始まり、秋を感じさせる日差しになりました。少し前に木々の枝おろしや草刈りがなされたようで、緑地全体が明るくなっています。
チョウがたくさん飛び、いろいろな生きものとゆっくり遊んだ午後でした。


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リスアカネ(トンボ科)

夏の終わり頃〜秋、はけの森緑地の主のように池の竹棒にとまっています。この日は3匹見つかりました。オオアオイトトンボも何匹かいました。

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アオダイショウ(ヘビ科)

スタッフの一人がアオダイショウを見つけました。見上げると、幹(みき)の洞(うろ=穴のようなところ)の中をのぞいては、上へ上へとのぼって行きます。上の方の洞に頭を入れたちょうどその時、パサッと何かが落ちました。

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ニホンヤモリ(ヤモリ科)

ヘビにねらわれたのはヤモリでした。この緑地には、たくさんのヤモリがすんでいます。「ぼくんちにもいるよ」と2人の男子。いい家に住んでますね!

ヤモリ手の上s.jpg

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<観察したもの>
アゲハ成&幼・クロアゲハ♂・ナガサキアゲハ♀カラスアゲハ幼・アゲハのなかま卵・モンシロチョウ・ツマグロヒョウモン♂&♀・ヒメジャノメ・ヒカゲチョウ・サトキマダラヒカゲ・リスアカネ×3・オオアオイトトンボ×3・クロスジギンヤンマ幼×3・ヤブヤンマ幼×2・コオロギのなかま・ジグモ・ジョロウグモ・アオダイショウ・ヤモリ他
この日観察したもののうち、いく種かは後の記事で紹介します
posted by はけの森調査隊 at 09:35| Comment(0) | 9月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする