2017年06月20日

★チョウ ゴマダラチョウ幼虫

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ゴマダラチョウ幼虫(タテハチョウ科) 25mm 170619

実生の小さなエノキが生えていると、幼虫はいないかなあ?といつもさがしてみる。この日、人家の垣根脇の小さなエノキ(約50cm)の葉にジッととまっていたのはゴマダラチョウの幼虫。アカボシゴマダラ幼虫は時おり見つかるが、ゴマダラチョウ幼虫が見つかることはまれだ。(アカボシゴマダラの突起はヘラ形で4対ある。シッポの先を閉じている<例外もたまにある>。)

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ゴマダラチョウ幼虫 170619

しばらくすると動き出しさかさまになった。裏がわから顔を撮ってみた。まだまだ育ちざかりで、もう1〜15mmくらいは大きくなる。


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2017年04月16日

★チョウ 春型モンシロチョウ・スジグロシロチョウ

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サクラ<ソメイヨシノ>(バラ科) 170413

新年度第1回ミニ調査会は雨のため中止となったので、その数日後、はけの森緑地2に行ってみた。サクラは満開を過ぎ、風に花びらが舞っていた。

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カルガモ(ガンカモ科) 170413

野川から飛んで来たのだろうか、カルガモ2羽が、ゆうゆうと泳いでいた。

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モンシロチョウ♂春型(シロチョウ科) 170413

ムラサキハナナ・ハナニラ・タンポポは花盛り、2匹白いシロチョウが飛び回っていた。春一番に出てくるモンシロチョウは、紋が小さかったりうすかったりする。

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スジグロシロチョウ春型(シロチョウ科) 170413

2匹ともモンシロチョウかと思ったら、1匹はスジグロシロチョウだった。紋が無く、表翅の先の黒い部分が少なく、黒いスジがある(翅脈のまわりの鱗粉が黒くなっているため)

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モンシロチョウ♂(開翅)♀ 110416

これはちょうど6年前に撮影したもの、♀は交尾後、あちこちの菜の花やキャベツに産卵し、約1ヶ月後の5月中〜下旬には、2化目が発生する。

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2017年03月23日

★チョウ キタテハ

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キタテハ(タテハチョウ科) 170319

春分の日の前日は日曜日、最高気温は19℃、暖かな日差しに誘われたのか、野川の土手でキタテハがひなたぼっこしていた。

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キタテハ(タテハチョウ科) 170319

野川の水量は、ところどころ歩いて渡れるほどに減っていて、水際の湿地ではキタテハが2匹吸水していた。成虫越冬のこのチョウは、春に交尾産卵し、年に3〜4回発生をくりかえす。越冬する秋型は、夏型より翅のフチのギザギザが深いのだが、いたんでいるのでその特ちょうがうすれている。この日は合計5匹のキタテハに出会った。
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2017年03月21日

★チョウ モンシロチョウ

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モンシロチョウ(シロチョウ科)170316

昨年の秋キャベツに居た幼虫を飼育していたところ、12月16日にサナギになった。そのまま飼育ケースで越冬し、3月15日に羽化した。ちょうど咲き始めたムラサキハナナにとまらせて撮影。
野外では、3月19日野川公園で初見。

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2016年10月26日

★チョウ ウラナミシジミ・モンキチョウ・キタテハ等(バッタランドの昆虫A)

野川公園バッタランドには、チョウもたくさん来ていて、秋のチョウ勢ぞろいといった感じだ。

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ウラナミシジミ(シジミチョウ科)<コセンダングサ> 161015

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ヤマトシジミ♂♀(シジミチョウ科) ♂のディスプレイ  161006

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モンキチョウ♂♀(シロチョウ科) 161006

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モンシロチョウ(シロチョウ科)161016

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キタテハ(タテハチョウ科) 161006

ヒメアカタテハcs.jpg ツマグロヒョウモン♀7371cs.jpg
ヒメアカタテハ(タテハチョウ科)161006 ツマグロヒョウモン(タテハチョウ科)

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イチモンジセセリ(セセリチョウ科)161006

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チャバネセセリ(セセリチョウ科)181006<アキノノゲシ>




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2016年09月20日

★チョウ クロコノマチョウ 幼虫・蛹・成虫

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クロコノマチョウ♂(タテハチョウ科)開帳約70mm 150916

雨上がりの朝、植え込みの間をユラユラと飛んで行く黒っぽいチョウ、秋になるとその数を増すクロコノマチョウだ。少し飛んではとまり、少し飛んではとまり、うす暗いところが好きで、表にはなかなか出てこない。以前は東海地方以西にしか分布していなかったのだが、1990年代後半頃から東京でもたまに見られるようになり、現在では、東京都全域で見られるようになっている。

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クロコノマチョウ♀  051115 (カキ)

成虫は、樹液やくさった果実に集まる。秋には、熟した柿が落ちている人家の庭にも来ることがある。成虫越冬して、4月頃姿を現し、産卵する。♀は赤みがあり、前翅の先の切れ込みが深い。

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クロコノマチョウ若令幼虫 080911 (ススキ)

幼虫の食草は、ススキやジュズダマなどイネ科植物。若令のうちは並んで生活しているが、令が進むにつれて分散(ぶんさん=バラバラになる)して生活するようになる。

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クロコノマチョウ終令幼虫 約50mm  081014

単独で葉を食べている。

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クロコノマチョウ前蛹 081018

サナギになる時は、あまり遠くへは移動せず、食草や近くの植物に下垂(かすい)する。幼虫・前蛹写真は8年前自然観察園のススキで撮影したものだが、その後ススキはほとんどなくなってしまった。同じ園内のジュズダマでは毎年発生しているようだ。

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クロコノマチョウ蛹 161001

きれいな緑色のサナギは、緑の葉にまぎれて目立たない。夏は1週間位、秋は2週間位で羽化する。
(記事を書いた時点では蛹の写真が無かったので、ウェブサイトより拝借した写真を載せていましたが、10月1日、観察園内のジュズダマについている蛹を撮影できたので入れ替えました)
posted by はけの森調査隊 at 14:59

2016年04月24日

★チョウ アゲハ(ナミアゲハ)産卵

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アゲハ♀(アゲハチョウ科) 160422

4月半ばごろになると、アゲハチョウのなかまを良く見かけるようになる。アゲハ・キアゲハはもちろん、クロアゲハも飛び始めている。うららかな陽をあびてアゲハがカラタチにやって来た。

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アゲハ♀(アゲハチョウ科) 160422

アゲハはミカン科の様々な植物に産卵するが、カラタチが一番好きなようだ。

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アゲハ(アゲハチョウ科) 160422

鉢植えのシークワーサーにも産卵して行った。新芽や若い葉に産むことが多い。表に産むことが多いが、裏に産卵することもある。

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アゲハの卵 約1mm 160424 シークワーサーの葉裏に産卵された卵

産卵から2日たった卵。はじめはうすいクリームをしているが、時間がたつと黄色くなる。

ブログ内記事参照


posted by はけの森調査隊 at 12:13

2016年04月15日

★チョウ ツマキチョウ産卵・卵・幼虫(追記あり)

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ツマキチョウ♀(シロチョウ科) 160409

菜園の菜の花(種名はわからない)にツマキチョウがやって来た。ツボミに向かって飛んでいく。

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ツマキチョウ♀(シロチョウ科) 160409

ツボミの近くに産卵。

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ツマキチョウの卵 約1mm

ツマキチョウの幼虫は、アブラナ科植物の花やツボミ、実を食べるので、花梗(かきょう=花のくき)や実のそばに産卵されることが多い。モンシロチョウの卵に似ているが、少し細長い感じだ。

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ツマキチョウの卵 160413

菜の花のあちこちに産卵されていて、たまには葉についていることもある。初めは白いが、時間がたつと、モンシロチョウ同様オレンジ色になる。

追記 160417

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ツマキチョウ1令幼虫  2mm  160417

上記0413撮影の時にオレンジ色だった卵から幼虫が孵化していた。モンシロチョウは頭が黄色いが、ツマキチョウは黒い。

ブログ内記事ご参照下さい。



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2016年01月26日

★チョウ アサギマダラ成虫・幼虫

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 アサギマダラ♂(タテハチョウ科) 151009 開帳約100mm

昨年の秋、トネアザミで盛んに吸蜜しているアサギマダラに出会った。長距離を旅することで有名なこのチョウは、秋の南下の途中にほぼ毎年野川公園観察園に立ち寄る。高原では珍しいチョウではないが、年に一度は小金井で出会いたいもの、10月初旬がその最適期だ。

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アサギマダラ♂(タテハチョウ科) 151009

しばらく吸蜜するとフワリと飛び立ち、その辺りをゆっくり回ってまたアザミに戻ってくる。旅のせいか翅は少しいたんでいて、翅の浅葱(あさぎ)色(=うすい水色)もあせている。♂は後翅(表&裏)の内側のヘリ付近に黒い斑(性標(せいひょう))がある。↓参照(イラストはウェブサイトより)

アサギマダラ♂.jpg アサギマダラ♀.jpg
                  アサギマダラ♂            アサギマダラ♀

アサギマダラ食痕7723s .jpg アサギマダラ食痕7750s.jpg
アサギマダラの食痕(キジョラン)120315 八王子市高尾山
   
アサギマダラの繁殖地(はんしょくち)高尾山付近には食草のひとつ、キジョランがたくさん生えていて、成虫や幼虫が見られる。年2〜3回発生し、幼虫越冬。食痕(しょっこん)に特ちょうがあるので、葉にこんな丸い切り取りがあったら、裏返してみよう。

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アサギマダラ1令幼虫 約5mm 120315 120315 八王子市高尾山

上記左写真の葉裏に居た1令幼虫、孵化(ふか)後しばらくたった個体だ。1〜2令は頭全体が黒い(それ以降はまだらもよう)。1〜2令位までは、葉を丸く切り取って、乳液(毒成分を含む)の分泌を止めてから葉を食べ、大きくなると、葉柄(ようへい)にかみ傷をつけ乳液の分泌(ぶんぴ)をとめ、たれさがった葉をはしから食べるとのこと。

アサギマダラ若令幼虫7763s .jpg
アサギマダラ若令幼虫(右側が頭)約30mm 120315 八王子市高尾山

古い食痕のある葉のうらには、大きめの幼虫が居た。3令だろうか、突起(ツノ)が長い。冬〜早春は木々の葉が落ちているので、幼虫探しをしやすい時期だ。

posted by はけの森調査隊 at 14:56

2015年10月03日

★チョウ ナガサキアゲハ羽化

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ナガサキアゲハ羽化151003

9月20日にサナギになったナガサキアゲハが無事羽化した。飼育箱に入れておいた木の枝で前蛹(ぜんよう)になったのだが、落ちてしまったので、箱に布(古いハンカチ)をしいてそこに置いておいたもの。

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落ちてしまったサナギの保管方法       キアゲハ・ナガサキアゲハのサナギ

落ちてしまったサナギの保管方法は、ヒートン(輪管)を使う等いくつかあるが、この方法が一番簡単でほとんどの場合うまく行く。布をよじのぼって足場にするので、ハンカチくらいの布目(ぬのめ)がいいようだ。
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2015年09月27日

★チョウ ナガサキアゲハ・クロアゲハ・アゲハ蛹

150910付記事「ナガサキアゲハ・クロアゲハ・アゲハの終令幼虫」にUPした幼虫たちが、蛹(さなぎ)になった。約2週間で羽化する。

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 ナガサキアゲハ 43mm  150925   蛹化(ようか)時に落ちてしまった

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クロアゲハ 34mm  150925 飼育箱の壁で蛹化

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アゲハ蛹 28mm 150925 
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2015年09月19日

★チョウ ナガサキアゲハ・クロアゲハ・アゲハの終令幼虫

150910付記事「ナガサキアゲハ・クロアゲハ・アゲハの若令幼虫」にUPした幼虫たちが次々に終令になった。ものすごい勢いで葉を食べみるみる大きくなった。

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クロアゲハ終令幼虫 45mm 150915  臭角の色はこい赤

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アゲハ終令幼虫 30mm150918  臭角の色は橙黄色


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2015年09月10日

★チョウ ナガサキアゲハ・クロアゲハ・アゲハの若令幼虫

9月上旬は雨ばかり、チョウの飛ぶ姿もあまり見かけない日が続いたが、あちこちのミカン類の木では、アゲハのなかまの幼虫たちが育っている。この時期はまだ鳥糞(とりふん)状態の若い幼虫が多い。終令(5令)幼虫になるとちがいがよくわかるが、若令のものもよく見るとそれぞれに特ちょうがある。大きな木より小さな木に、そして、枝先にいることが多い。卵や生まれたての小さな幼虫は、新芽のところでよく見つかる。さがして飼ってみよう。

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ナガサキアゲハ4令幼虫 22mm  150909

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クロアゲハ4令幼虫  21mm  150909

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アゲハ4令幼虫  20mm  150909

ナガサキアゲハとクロアゲハはシッポの部分を見ると違いがよくわかる、また、ナガサキは成長するにしたがって緑色が強くなる。
クロアゲハとアゲハは、やはりシッポの部分に注目、また、クロアゲハにはヌラヌラとしたツヤがある。


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2015年06月11日

★チョウ ミズイロオナガシジミ

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ミズイロオナガシジミ♀(シジミチョウ科)開帳約30mm 150528

今年はゼフィルス類の出が早く、5月中旬ごろからアカシジミやウラナミアカシジミを見かけるようになった。下旬には、野川周辺で見られる平地性ゼフィルス4種(記事末の☆印文参照)が出そろい、例年より数も多いようだ。ミズイロオナガシジミは、飛んでいるのは見かけてもなかなか撮影できずにいたのだが、今回は友人の案内により、近くにとまっているのを撮影することができた。

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ミズイロオナガシジミ♀(シジミチョウ科)  150606

表翅(おもてばね)は、♂も♀地味な黒い色をしている。♂と♀は区別しにくいが、前脚(ぜんきゃく=まえあし)のつま先をバレリーナのようにまっすぐ立てているのが♂、ペタッと地につけているのが♀。

☆平地性ゼフィルス6種のうち、野川周辺には、ミズイロオナガシジミ・アカシジミ・ウラナミアカシジミ・ミドリシジミが生息しています。ミズイロ・アカ・ウラナミの3種の幼虫の食樹はクヌギやコナラなどで、このあたり一帯どこにでもあり、ミドリシジミの幼虫の食樹ハンノキは、観察園にたくさんあります。ミドリシジミが出るのは一足遅く、クリの花が咲く6月中旬頃です。他の2種オオミドリシジミ(食樹はクヌギ・コナラなど)とウラゴマダラシジミ(食樹はイボタノキ)は、かつて生息していた記録があるので、復活を待つところです。(第62回調査会<チョウたちはどこにいる?>110625実施の報告記事より)
posted by はけの森調査隊 at 09:13

2015年04月15日

★チョウ ツマキチョウ

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ツマキチョウ♀(シロチョウ科)150415 開帳約45mm

春の初め、モンシロチョウより少しおくれて飛びはじめる可憐(かれん)なチョウ。4月ミニ調査会での常連(じょうれん)なのだが、今年(150412)は姿を見せなかった。急に気温が上がった(21°C)きょう、庭の菜園に今年初めての♀がやって来た。
菜の花(アブラナ科植物:アブラナ・コマツナ・ダイコンなど)を植えておくと、皆さんの庭にもやって来くるかもしれない。種やその周辺に産卵するので、花が終わってもずっと植えたままにしておくと(見ばえは悪いが)、果実(かじつ)を食べている幼虫を発見できるかもしれない。



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2015年03月14日

★チョウ テングチョウ

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テングチョウ♂ 150313  開帳約45mm

気温14°C、成虫越冬のチョウ達が飛びそうな天気だなと思っていたら、庭先をテングチョウが飛んだ。早春に庭で見かけるのは去年に引き続き2度めだ。この近辺で越冬していたものか、野川べりから飛んできたものだろうか?

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テングチョウ♂ 150313

表翅の大きな赤斑(せきはん)の内側にある赤点がとても小さいこと、裏翅の中央の翅脈(しみゃく)があまり太くないこと、前翅の先のとがり方が少ないことなどから、♂と思われる。
昨年は各地で大発生し、野川周辺でも多数観察した。今年はどうだろうか?
   



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2015年01月20日

★チョウ ゴマダラチョウ幼虫

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ゴマダラチョウ(タテハチョウ科)幼虫 14mm 140119(撮影のため木の根本においた)

毎年の冬、エノキの落ち葉で越冬しているゴマダラチョウの幼虫をさがす。昨日(1/19)、野川ぞいのエノキの根本でようやく1匹見つかった。
この辺りでは、個体数が少ないのでうれしい。
エノキにいる越冬幼虫3種については、ブログ内こちらをご参照下さい。
   

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2014年10月01日

★チョウ オオウラギンスジヒョウモン

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オオウラギンスジヒョウモン♀(タテハチョウ科) 140928(↑コアオハナムグリ)

ミドリヒョウモンと同様に、秋に高原から里に移動して来るオオウラギンスジヒョウモン、ここ野川公園には、2008年10月に初めて確認して以来、毎年観察されている。今年は、彼岸花が見ごろを迎えた9月23日に1頭、その後28日にも別の1頭が来ていた。昨年は、ウラギンヒョウモンも1頭来ていたが、今年はどうだろう?

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オオウラギンスジヒョウモン♀(タテハチョウ科) 140928

後翅(こうし=後ろのはね)裏に、1本の白い帯があるのがこのチョウの特ちょう。色があせたりいたんだりしているとこのスジがよく見えず、色あせたミドリヒョウモンとの区別がむつかしくなる。到着したばかりなのか、フジバカマの花から花へと夢中で吸蜜(きゅうみつ)していた。
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2014年09月30日

★チョウ ミドリヒョウモン

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 ミドリヒョウモン    140923 

9月中旬ごろから、ふだんはあまり見られないミドリヒョウモンをよく見かける。今年は例年よりたくさんのミドリヒョウモンが里降りしているようで、街中のアベリアで吸蜜していたりする。山や高原に生息しているチョウの中には、秋になると里へ降り、移動して来るものがいる。これを里降りチョウと呼んでいる。長旅のせいか、色があせたり、いたんだものが多い。

       ミドリヒョウモン右破損♂と♀9447たて.jpg
       ミドリヒョウモン♂♀  140923

野川公園自然観察園の一角、フジバカマやナンテンハギなど秋の花が咲き乱れている場所には、里降りのミドリヒョウモンやオオウラギンスジヒョウモンの他、おなじみのツマグロヒョウモンキタテハ・ベニシジミ等々、たくさんのチョウが飛んでいる。ミドリヒョウモンは、この辺に定着しているものも混じっているはずだ。
ミドリヒョウモン♀9612cs.jpg ミドリヒョウモン9386s.jpg
ミドリヒョウモン♀ 140928                ミドリヒョウモン♀  140919

♂と♀の割合は、5:2くらいで、♂の方が多い。オオウラギンスジヒョウモンが、ここでは♀しか見たことが無いのと対照的だ。♀は色があせてはいるが、♂ほどのいたみがない。♂はなわばり争いをするせいだろうか?


      
              
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2014年05月28日

★チョウ ヒオドシチョウ蛹

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ヒオドシチョウ(タテハチョウ科)蛹 140522

今年も、昨年と同じ場所にヒオドシチョウのサナギを見つけた。数は少なく、軒下(のきした)に3個、少しはなれた建物のかべに1個。昨年は軒下を中心に、全部で20個くらいあったのだが何ものかに全部食べられてしまった。今年は、後日行ってみたら蛹がらが残っていたので、無事羽化したようだ。5月27日、東小金井の中央線高架下で、新鮮な成虫を見かけたという元隊員からの情報もある。

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ヒオドシチョウ(タテハチョウ科)蛹 30mm 140518府中市

府中市の浅間山(せんげんやま)付近でも、4個見つけた。野川公園でも確認されている。小金井周辺では何年かおきに見らていたようが、2013.6.9付記事の追記に載せたとおり、2012年からは連続発生していて、特に2013年は、神奈川・埼玉・東京各地でも、多数の発生が確認されている。その勢いのまま、今年はより多くの各地で発生しているようだ。

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2013年11月19日

★チョウ ヒメアカタテハ産卵

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ヒメアカタテハ♀(タテハチョウ科) 131101

日だまりになっている住宅地の塀(へい)ぞいにヒメアカタテハが飛んでいた。オヤ、こんなところに、と思ってよく見ると、チチコグサモドキ(キク科・帰化植物)が点々と生えている。案の定(あんのじょう)、時々葉表に産卵しているようす。

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ヒメアカタテハ♀(タテハチョウ科) 131101

壁にとまったり、近くに植えてあるラベンダーの花で吸蜜したり、ひとしきりそのあたりを飛び回っていた。このあたりでは、そう数多く見られる種類ではないが、チョウの少なくなってきた晩秋などに飛んでいると目立つ。
後日卵をさがしてみたら1コだけ見つかった。チチコグサモドキは、この塀ぞいのあちこちに生えているので、まだどこかに卵がついていると思われる。草取りでぬかれなければ、こんな人目(ひとめ)につかないところで幼虫は育ち、知らぬ間にチョウが発生することだろう。

ヒメアカタテハについては、は2011.9.28付記事をご参照ください。

  
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2013年10月08日

★チョウ ウラギンヒョウモン

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ツマグロヒョウモン(タテハチョウ科) 130928 フジバカマ

9月中旬〜10月の野川公園観察園は、アザミ類やフジバカマなど秋の花が次々に咲き、おなじみのツマグロヒョウモンキタテハヤマトシジミキタキチョウ等に加え、南や西からやって来たウラナミシジミイチモンジセセリ、南へ行く途中にほんのちょっとだけ立ちよるアサギマダラ(今年は確認していないが、毎年目撃されている)等々、秋のチョウでにぎわう。
 

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ウラギンヒョウモン♀(タテハチョウ科) 131003 ノハラアザミ

どこにでもいるツマグロヒョウモンに混じって、少しちがったヒョウ柄(がら)のチョウがいたら、それは秋になると山や高原から平地に降りてくる別種のヒョウモンチョウのなかまだ。色あせたり、翅がいたんでいるものも多い。10月3日の午後、1頭だけ後翅裏面(こうしりめん=うしろ羽のうらがわ)に白い(銀色)斑紋(はんもん)がたくさんあるチョウがいた。ウラギンヒョウモンだ。ウラに白い丸型の斑紋のあるヒョウモンのなかまは3種あるが、並び方や斑の大きさで区別できる。

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ウラギンヒョウモン♀(タテハチョウ科) 131003

ヒョウモン類の表翅(おもてばね)は、似ているものが多いので、裏翅(うらばね)が見えない時はじっくり図鑑で見くらべないと区別がむずしい。

秋に平地に降りてくるチョウは「里降り個体」と呼ばれ、その代表的なものはオオウラギンスジヒョウモンだ。この公園では2008年以降毎年確認されている。ミドリヒョウモンは、毎年秋になると数を増すが、定着しているものもいるので、
近辺のどこかで夏眠(かみん)していたものが混じっているかもしれない。
ウラギンヒョウモンは、野川周辺では初確認。(近年の小金井周辺での情報としては、「2012年10月小金井公園にて目撃撮影した」との記録がウェブサイト上にある。


「オオウラギンスジヒョウモン・里降り」については、2010.10.10付
記事をご参照下さい。
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2013年09月24日

★チョウ ウラナミシジミとフジマメ(追記あり)

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ウラナミシジミ♀(シジミチョウ科) 130902

チョウ研究家のT.N.氏から、フジマメの種をいただいた。「この花が咲けばウラナミシジミがやって来る」と言われているほどの栽培(さいばい)植物だ。6月中旬にまいたところ、すぐに芽を出し、ツルはどんどんのびて、葉が茂り、8月10日には花が咲きはじめ、一大ブッシュとなった。
9月2日、ついにウラナミシジミがやってきてあちこちのツボミに卵を産みつけた。


ウラナミシジミ幼虫2789s.jpg
ウラナミシジミ幼2763s.jpg
ウラナミシジミ(シジミチョウ科)終令幼虫 約12mm  130915

産卵から約2週間、幼虫はずいぶんと大きくなって、花に頭をつっ込んでシベ類や花びらを食べたり、新芽を食べたりしている。食べ跡(あと)はちょっときたならしい。

フジマメ2950.jpg フジマメ食痕2953s.jpg
フジマメの実 3~6cm            幼虫が開けた穴

実の中に入りこんで、中の種を食べているものもいる。

ウラナミシジミ蛹3148s.jpg ウラナミシジミ卵3125s.jpg
ウラナミシジミ蛹 11mm 130922                     ウラナミシジ卵 130921

9月も中旬を過ぎ、初めの頃に産卵されたものは次々とサナギになり、チョウは毎日やってきて産卵している。南西諸島〜四国・九州〜関東地方南部沿岸の暖かい地方でしか越冬できないのだが、こうして発生をくり返しながら北上し、秋には北海道でも見られるようになるという<旅するチョウ>だ。 

フジマメ2777s.jpg
フジマメ(マメ科) 130915

フジマメは、アフリカ原産の植物で、日本では暖かい地方で栽培され、豆は食料になる。サヤエンドウのような雰囲気で、みそ汁に入れたりテンプラにしたりしてみたが、あまりおいしいものではなかった。花や豆にはほのかなにおいがあり、これにさそわれてウラナミシジミがやってくるのだろう。幼虫の食草はマメ科各種で、栽培種を好むようだが、野生のクズやハギなども利用する。 参考:フジマメ

追記130926
ウラナミシジミ♀開翅3325s.jpg
ウラナミシジミ♀ 130926

雨上がりの朝、ちょうど開翅したところ。

追記131003
ウラナミシジミ♂3499s.jpg
ウラナミシジミ♂ 131003

その後、♀は毎日何頭もやって来るが、はなかなか来ない。この日、初めてがやって来た。表翅の青がきれいだ。

   
posted by はけの森調査隊 at 21:07

2013年08月31日

★チョウ イチモンジセセリ・チャバネセセリ

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イチモンジセセリ(セセリチョウ科)130824 開帳38mm

キマダラセセリと同様に立秋(今年は8月7日)の少し前頃から目立ちはじめるセセリチョウ。このあたりでは春の発生は少なく、その後6月中旬〜8月初旬頃2化目が発生し、3化目が発生する8月〜9月頃には暖かい地方から移動してくる集団もあるので、急にあっちでもこっちでも、町中でも見かけられる。
後翅(=うしろばね)裏の白紋が一文字に並ぶのでこの名がつけられている。春型より白紋が小さく、翅の色が濃い。

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イチモンジセセリ(セセリチョウ科)130824

似(に)たなかまでこのあたりで見られるのは、チャバネセセリ・コチャバネセセリ・オオチャバネセセリ(稀)・ミヤマチャバネセセリ。幼虫の食草はいずれもイネ科植物。

チャバネセセリ0502ss.jpg
チャバネセセリ(セセリチョウ科) 開帳36mm 090927  茨城県

後翅(=うしろばね)裏の白紋は小さくて円形に散らばる。イチモンジセセリほど数は多くないが、やはり暖地から移動してくるので秋に数を増す。
posted by はけの森調査隊 at 11:26

2013年08月30日

★チョウ キマダラセセリ・ヒメキマダラセセリ

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キマダラセセリ(セセリチョウ科)130803 開帳30mm

立秋(今年は8月7日)の頃、2化目のキマダラセセリがあちこちで見られるようになる。花だんにもやって来る。ピュンピュンとす早く飛びまわっているので、なかなかゆっくり翅のもようを見ることができない。

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キマダラセセリ(セセリチョウ科)130830

飛んでいる時はオレンジ色の印象が強いが、表も裏も複雑(ふくざつ)なまだらもよう。幼虫の食草は、多くのセセリチョウのなかまと同じイネ科植物。

ヒメキマダラセセリ5641s.jpg
ヒメキマダラセセリ♂(セセリチョウ科)開帳28mm  070529  八王子市裏高尾

似(に)たなかまのヒメキマダラセセリも、初夏・晩夏の2回、同じような時期に出現する。どちらかというと山地性で小金井近辺で見たことは無いが、高尾や狭山(さやま)等では見かける。後翅(=うしろばね)のうらにまだらもようが無いので、とまったところを見ればすぐわかる。

  
 

posted by はけの森調査隊 at 11:25

2013年07月30日

★チョウ カラスアゲハ

カラスアゲハ♀1146s.jpg
カラスアゲハ♀(アゲハチョウ科) 130720

朝早く、庭のブッドレアに黒いアゲハチョウが飛んできた。羽の外側に太めの白い帯が見える。これはカラスアゲハの特ちょう。フワリフワリと庭の中を飛びまわり、他の花の蜜を吸ったりしている。カラスアゲハは、ほぼ毎年幼虫も観察しているが、成虫に出会えたらラッキーだ。

カラスアゲハ♀1236s.jpg
カラスアゲハ♀(アゲハチョウ科) 130720

カラスアゲハの♂は上の羽が青緑色に輝き、♀の上羽は輝きがあまり無く、下はねの赤い紋が目立つ。とまったところをよく見ると、下の羽の内側が左右同じように欠けている。羽をとじてとまっている時に鳥についばまれたのだろう。これは、ビークマーク(beak=くちばし mark)と呼ばれている。このチョウは、その後も1日じゅう庭をユラユラと飛んでいるので、ここを安住(あんじゅう)の地と決めたのかと思ったが、3日目にいなくなってしまった。

    
posted by はけの森調査隊 at 15:17

2013年06月09日

★チョウ ヒオドシチョウ(追記あり2013.11.22)

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ヒオドシチョウ蛹(タテハチョウ科) 130517

5月中旬、小金井市の北はずれにある古い小屋の軒(のき)に、ヒオドシチョウのサナギがずらりとぶらさがっているのを見つけた。小屋のまわりに15個くらい、奥の方や柱にもいくつかついていた。サナギになって間もないような感じで、下には幼虫の脱皮殻も落ちていた。近くに、エノキの大木があり、おそらくこの木で育ったのだろう。
小金井では、1950〜60年代は普通に見られたとか、10年位前に野川観察センターの軒にたくさんサナギがついたことがある、という話の他に、2007年には、野川公園で撮影された記録があるが、ここしばらくは目撃情報が無かった。

ヒオドシチョウ蛹8124s.jpg ヒオドシチョウ蛹(残骸)_8544s.jpg
ヒオドシチョウ蛹 130520  30mm       ヒオドシチョウ(食害されている)130526

5月下旬〜6月初めごろに羽化するはず、と様子を見ていくことにしていたのが、1週間もたたないうちに付け根を残して全部無くなってしまっていた。鳥か、ネズミか、あるいは他の生きものか?上記写真の食痕(しょっこん)で、何物のしわざかおわかりの方がいらっしゃいましたら、ご教示ください。(ほとんどのものは付け根部分もあるか無いかくらい)

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ヒオドシチョウ(タテハチョウ科)130528  開帳70mm   室内撮影

5月17日サナギ発見時に、1個だけ持ち帰っていたものが5月28日に羽化した。このチョウは羽化後2週間くらい活動したあと休眠(きゅうみん)に入るとのこと、その地で休眠するのか、山地に移動するとか、その生態はまだよくわかっていないらしい。いずれにせよ、成虫で越冬し、翌春食樹(ニレ科、ヤナギ科等)に産卵する。

ヒオドシチョウ8812cs.jpg
ヒオドシチョウ(タテハチョウ科)130529

28日に羽化したものを、サナギ発見地で撮影後放した。小雨もようの天気だったので翅は閉じたままだった。

 ヒオドシ上田s.jpg ヒオドシ蛹9082s.jpg
ヒオドシチョウ   130601  (撮影Y.U.)   ヒオドシチョウ(穴があいている)130604

他の場所で無事羽化したものがあるかもしれないと希望をつないでいたところ、調査隊スタッフY.U.さんが、5月27日・6月1日に、はけの道ぞいのクヌギ周辺で目撃したとの知らせがあった。また、野川公園内に穴のあいたサナギがあると知人から聞き撮影。市内南方面でも発生しているようだ。
その後の情報によると、今年は神奈川・埼玉・東京各地で、多数の発生が確認されている。移動性の強いこのチョウ、どのような経緯で(けいい)で広い範囲にやってきたのだろうか?

追記 131122 
小金井近辺でのヒオドシチョウの記録を調べたいと思い、野川公園観察センターに問い合わたところ、以下の貴重な情報をいただいた。

2011   未確認
2012.6  蛹・成虫多数確認 観察センター横のエノキが発生源と思われる
2013.6.1 1成虫確認 東八道路南側のあずま屋
付近
2013.6.4   1成虫確認 浅間山新小金井街道沿い木道

2007年〜2013年の間の記録の一部がわかり、昨年・今年と2年連続で発生していることが判明した。
来年も続けて姿が見られるかどうか、注目のチョウだ。

posted by はけの森調査隊 at 07:31

2013年05月21日

★チョウ イチモンジセセリ 幼虫〜羽化

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イチモンジセセリ(セセリチョウ科)羽化 130516 窓ガラスにとまっている

イチモンジセセリが羽化した。ギンイチモンジセセリをさがしている途中で見つけた幼虫を持ち帰り飼育していたものだ。夏〜秋には、南の方から集団移動して来るのでどこでも普通に見られるが、東京近辺で越冬(幼虫)して春に出る数は少ない。

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イチモンジセセリ(セセリチョウ科)幼虫 130423 約30mm  ギシギシの葉うら

テントウムシでもいないかな、とギシギシの葉をめくったら、むき出しのイチモンジセセリの幼虫がいてびっくり。この幼虫の食草はイネ科植物なので、なぜこんなところにいたのかわからない。そばにはオギがたくさん生えている。たまたま落ちて、ここで巣を作ろうとしてうまくいかなかったのだろうか?

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イチモンジセセリ(セセリチョウ科)の巣 130428

ササとアシの葉を入れておいたら、アシの葉をつづって巣を作り、時々出てきて両種の葉を食べていた。巣も何度か作り変えていたが、やがて食べに出てこなくなり、この巣の中で蛹化(ようか=サナギになる)した。こんなふうに、幼虫はイネの葉を食べ水田を荒らすので、イネツトムシ(ツト=ワラなどたばねてをつつんだもの)と呼ばれ、イネアオムシ(フタオビコヤガ幼虫)と同様農家のきらわれ者だ。

イチモンジセセリ集団2s.jpg
イチモンジセセリ(セセリチョウ科) 100808

3年前、湿地(しっち)のセリの花にイチモンジセセリがたくさん来ていた。早くも南から移動してきた集団だろう。このチョウの集団に出会うと、秋の気配を感じる。

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イチモンジセセリ(セセリチョウ科)♀♂100912

移動してきた地でも繁殖(はんしょく)するので、11月ごろまであちこちで見かける。
posted by はけの森調査隊 at 21:09

2013年05月10日

★チョウ アカシジミ・ウラナミアカシジミ幼虫

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アカシジミ(シジミチョウ科)終令幼虫 約16mm 130428 府中市

府中市の雑木林でアカシジミの幼虫を見つけた。食痕(しょっこん)だらけのコナラの幼木があり、シャクガの幼虫がたくさんいたので撮影しながらふと見上げた葉うらにピッタリとついていた。成虫は野川周辺で毎年見られるが、幼虫も卵も見たことは無い。この幼虫は全幼虫時代を巣を作らずに生活するので見つけるのがむずかしい。

ウラナミアカシジミ6669s.jpg
ウラナミアカシジミ(シジミチョウ科)終令幼虫 約18mm 130428 府中市

帰り道、フェンスの上を歩いているウラナミアカシジミの幼虫がいた。この幼虫は、中令以降(いこう)はクヌギやコナラの若葉をつづってその中で生活する。終令になると巣から出て葉うらにいる。この日は特異(とくい)日とでも言おうか、4匹もフェンスの上を歩いていた。「ウラナミアカシジミの幼虫は蛹になる時いっせいに木を降りてくることがある」と何かの本で読んだ覚えがある。他の場所をさがして移動するものと、葉ウラで蛹になるものとがあるようだ。

アカシジミ前蛹.jpg
アカシジミ(シジミチョウ科)前蛹 130428 府中市

フェンスの陰(かげ)に、アカシジミらしい前蛹があった。アカシジミは普通は葉うらで蛹化するようだが、アカシジミの前蛹なら背中にラインがあるはずなので、アカシジミだろう。

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ウラナミアカシジミ(シジミチョウ科)蛹 130429 府中市 12mm

ウラナミアカシジミの幼虫はどうなっただろうかと翌日同じ場所に行ってみたが、1匹も見当たらず、フェンスのすみのついている蛹(前からついていたのだろう)を見つけた。ウラナミアカシジミの蛹にはアカシジミの蛹と同様背中にもようが無いので、どちらだかよくわかりにくいが、大きさその他からウラナミアカシジミかと思う。

   
posted by はけの森調査隊 at 11:18

2013年04月26日

★チョウ ツバメシジミ

ツバメシジミ6124s.jpg
ツバメシジミ♂(シジミチョウ科) 140422

ギンイチモンジセセリが棲息(せいそく)しているオギ原周辺窪地(くぼち)なのでチョウ溜(だ)まり>のようになっていて、春早くからいろいろなチョウが出没(しゅつぼつ)する。ツバメシジミも4月初め頃から飛んでいる。飛んでいるとヤマトシジミに似ているが、うしろ羽に尾状突起(びじょうとっき=小さなシッポ)があり、またオレンジの班がある(ヤマトシジミは黒班のみ)。

ツバメシジミ6119s.jpg
ツバメシジミ♂(シジミチョウ科) 140422

♂の表羽の青はヤマトシジミより深いきらめきがある。幼虫で越冬し、1年のうちに4〜6回発生をくりかえす。この原にはクロ−バー、カラスノエンドウなど幼虫の食草であるマメ科の植物が多くあり、どの時期に来ても姿を見かけるが、夏から秋により多く見かる。

    
posted by はけの森調査隊 at 15:04

2013年04月25日

★チョウ ミヤマチャバネセセリ

ミヤマチャバネセセリ6098cs.jpg
ミヤマチャバネセセリ(セセリチョウ科)   130422

ギンイチモンジセセリと同じような時期と場所で見られるセセリチョウ、野川べりではやはり数が少ない。幼虫の食草はイネ科のススキ類。全国的にも数は減(へ)りつつあるようだ。

ミヤマチャバネセセリ♂6041s.jpg
ミヤマチャバネセセリ♂(セセリチョウ科) 開帳約40mm

セセリチョウのなかまは、似ているものが多く、とくにチャバネセセリ(発生は5月中旬ごろから)とよく似ているが、表羽や裏羽の白班(はん)の形や数や濃淡(のうたん)で見分ける。

ミヤマチャバネセセリ♂6078s.jpg
ミヤマチャバネセセリ♂(セセリチョウ科)

ギンイチモンジセセリはオギのブッシュからあまり離れずに飛んでいるが、このチョウは周辺の草地飛び回り吸蜜(きゅうみつ)している。
   
posted by はけの森調査隊 at 21:22

2013年04月24日

★チョウ ギンイチモンジセセリ

ギンイチモンジセセリ♂6269s.jpg
ギンイチモンジセセリ♂(セセリチョウ科)130423 開帳約30mm

今年もギンイチモンジセセリは健在かと、野川北側のオギ原を訪れた。数は少ないものの、時おりオギの間をチラチラ飛ぶのが見える。が、すぐ姿を見失ってしまう。ようやくヘリの方にとまった。

2011.4.28付記事 と 2012.4.30付記事 参照

ギンイチモンジセセリ♂6280s.jpg
ギンイチモンジセセリ♂(セセリチョウ科)130423 

あとを追いかけおいかけついていくと、くもり空のせいか、羽をひろげた。このチョウは、めずらしいことに、前羽の先は、♂の方が♀より丸みがある。

   
posted by はけの森調査隊 at 21:04

2013年03月31日

★チョウ クジャクチョウ

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クジャクチョウ(タテハチョウ科) 130323 撮影Y.W.

3月の終わり頃、隊員のW君親子から、「武蔵野公園どじょう池周辺にクジャクチョウが居た」との話を聞き、写真を送ってもらった。はじめは人為的(じんいてき=人の手が加わっている)なものかと思ったのだが、調べてみると、秋や春先、平地や都内での目撃例が少なからずあることがわかった。
高地に棲息するチョウが、低地におりて越冬することがあるとのことだ。


クジャクチョウcs.jpg
クジャクチョウ 0208 長野県蓼科にて

夏の高原を代表するような華麗に美しいチョウだが、武蔵野公園で見られた蝶の姿には、長旅と冬を生きぬいた強さがあり感慨深い。


   
posted by はけの森調査隊 at 21:03

2012年11月20日

★チョウ コムラサキ幼虫木を下る

コムラサキ幼虫下る2426顔s.jpg
コムラサキ幼虫(タテハチョウ科)シダレヤナギを下る  121120  14:00頃

野川公園に植えられているシダレヤナギ並木の周辺では、2005年夏以来毎年コムラサキが飛び、2010冬からは毎年幼虫も観察されている。11月にしては暖い(18℃)この日、散歩の途中に、ふと、もう越冬しているだろうか?といつものヤナギに立ち寄ってみたら、ちょうど上の方からおりて来る幼虫がいた。

コムラサキ幼虫木を下る2363明s.jpg
コムラサキ幼虫(タテハチョウ科)シダレヤナギを下る 121120

時々立ち止まって木のヒダに身を寄せたり、上向きになったり、ゆっくりゆっくり、いちばん良い越冬場所をさがしながらおりてくる。前日は気温10℃、冷え冷えとした日だった。そろそろおり時、と感じたのだろうか。30分ほどの間に、地上2mあたりから、1mほどおりて来て、まだ移動を続けていた。時間切れとなってしまったので、落ちつき場所は後日確かめに行くつもりだ。

☆春になって、越冬から目覚め木を上るのはいつ頃だろうか?今年の4月2日、J.W.隊員からの報告があった。ご参照ください。
posted by はけの森調査隊 at 22:30

2012年10月16日

★チョウ オオウラギンスジヒョウモン・ミドリヒョウモン・アサギマダラなど

A.N.隊員(中3)から、初秋のチョウ便り2通が届いた。
 
@ 「9/26、天気が少し良くなったので、前から時々行っている立野公園へ行ってきました。狙いはミドリヒョウモンで、4年前くらいに見た場所を思い出して見に行きました。(実は昨日野川公園に行きましたが天気が悪くあまり蝶はいませんでした)
ツマグロヒョウモンに混じって飛ぶヒョウモンを見つけ、ミドリヒョウモンの♂かな?と思い追いかけると、アザミにとまりました。写真を撮るとなんと!オオウラギンスジヒョウモンでした。時期的に早い記録かと思います。また、♂だったのでそれも少し珍しいかもしれません。立野公園にはほとんどアザミがないのに、他の蝶で賑やかなブッドレアには見向きもせず、公園の片隅に咲くアザミに来ていました。
ウラナミシジミ、キタテハなど、チョウは多かったです。」

オオウラギンスジヒョウモン049ss.jpg
オオウラギンスジヒョウモン(タテハチョウ科)120926 練馬区立野公園  A.N.撮影

A 「9/30は野川公園に行ってきました。オオウラギンスジヒョウモン1♀、ミドリヒョウモン3♂3♀、アサギマダラ1♂がいました。アサギマダラは、この辺りで初撮影だったので、感激でした!ウラナミシジミ、イチモンジセセリなども多いですね。ヒメアカタテハ、ウラギンシジミは増えましたが、やや少なめでしょうか。この季節は大好きです!!」

オオウラギンスジヒョウモンS.jpg
オオウラギンスジヒョウモン♀(タテハチョウ科) 120930 野川公園 A.N.

ミドリヒョウモン♀036s.jpg
ミドリヒョウモン♀(タテハチョウ科) 120930 野川公園 A.N.
  
アサギマダラs.jpg
アサギマダラ(タテハチョウ科) 120930 野川公園 A.N. 
  
ウラナミシジミs.jpg
ウラナミシジミ(シジミチョウ科) 120925 野川公園 A.N. 

        

  

  
posted by はけの森調査隊 at 14:51

2012年06月29日

★チョウ ミドリシジミ

隊員のA.N.君(中3)から、6月24日、野川公園で♂♀両方を目撃撮影したとの情報が届いたので紹介しよう。

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ミドリシジミ♂045s.jpg
ミドリシジミ♂ 120624 撮影A.N.

ミドリシジミを見つけたのは10時半、木道の脇の下草にとまっていて、最初は黒っぽいシジミに見えました。曇っていたせいか、活動は鈍っていました。蝶が回転しながら動くと、緑の輝きが見えて♂だとわかりました。30秒くらい羽を広げていた後、飛んで行ってしまいました。

ミドリシジミ♀047s.jpg
ミドリシジミ♀ 120624 撮影A.N.

その少し後に♀が降りてきました。♂が居たのとほとんど同じ場所です。こちらは一瞬とまったらすぐ梢に消えてしまいました。表にうっすらと青色が見えるのでB型でしょうか?

ミドリシジミ♂裏s.jpg
ミドリシジミ♂ 120624 撮影A.N.

♂の写真を撮ったのは僕だけでしたが、♀は近くにいらした何人かの方と撮影しました。初めてにして♂の開翅が見られるとはラッキーです。
今シーズン、♂の開翅は、まだ誰も撮れていないとのことです。ほかに、ウラナミアカミズイロオナガもいました。アカシジミがいれば、4種コンプリートなので探したけれど、見つかりませんでした。

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追記

ミドリシジミ♀0733s .jpg
ミドリシジミ♀ 120614 

この写真は6月14日に撮影した♀、表羽の内側に少し青が見えるので、A.N.君撮影の♀と同様B型のようだ。裏羽は、♂と♀、とても似ている。



   
posted by はけの森調査隊 at 14:10

2012年06月09日

★チョウ ホシミスジ コミスジ

ホシミスジ0294**s.jpg
ホシミスジ(タテハチョウ科) 120602 住宅地内

住宅地の庭にホシミスジがやって来た。東京都内では、奥多摩町と八王子市北部にしか生息していない山地性の種で、多摩東部地区平地には居るはずの無い種だ。
2010.8.29に府中市(武蔵野公園)で初目撃撮影され、その撮影者が所属する野川公園昆虫グループの代表者が、ホシミスジ研究の第一人者福田晴男氏を招いて観察調査した。
成虫の斑紋比較・幼虫のDNA分析を行ったところ、瀬戸内亜種(N.p.setoensis)=関西地区では平地にも生息=であることが判明した。その後も発生を続けているとは聞いていたが、一過性のものと思い、気にとめずにいたところだ。
参考:福田晴男氏の報文 「東京都府中市でホシミスジ瀬戸内亜種が発生」(「月刊むし」2011年4月号)

ホシミスジ裏0369cs.jpg
ホシミスジ(タテハチョウ科)120603 

次の日、野川沿いのユキヤナギ(幼虫の食草)周辺で2頭を見かけたので、武蔵野公園内を巡ってみると、2カ所のユキヤナギ周辺で1頭ずつを見かけた。このチョウの発生は、人の手によるものである可能性大と思われるが、こちらの環境に適応して増えているのだろうか?今後の経緯はどのようになっていくのだろうか?

コミスジ0304cs.jpg
コミスジ(タテハチョウ科) 120602

同じ日、同じ住宅地の庭にコミスジもやって来た。ちょっと見はそっくりだが、ホシミスジの方が一まわり大きく、飛び方も似ているがホシミスジの方がゆったりしている。コミスジ幼虫の食草はマメ科。

コミスジ6437s.jpg
コミスジ(タテハチョウ科) 090426

今ではおなじみのチョウだが、20年前ごろは、このあたりではたまにしか見られず、山すそのチョウという印象だった。

ホシミスジとコミスジ 斑紋のちがい

ホシミスジ_0294scs.jpg コミスジ1250ss.jpg
ホシミスジ               コミスジ 
一番上の白いスジがこまかくわかれる  一番上の白いスジは2つにわかれる 

    ホシミスジ裏0867s.jpg     コミスジcs.jpg  
  ホシミスジ                コミスジ 
  後翅の裏に多数の黒点がある       黒点は無い
   
posted by はけの森調査隊 at 17:26

2012年05月11日

★チョウ ゴマダラチョウ羽化

ゴマダラチョウ♀羽化8981s.jpg
ゴマダラチョウ(タテハチョウ科) 開張60mm  120510 室内にて

5月10日朝、飼育観察していたゴマダラチョウが羽化していた。サナギになってから9日目、もう少し先だと思ってサナギチェックを怠っていたのでびっくり、この季節としてはサナギの期間が短い。

ゴマダラチョウ♀開翅8988*s.jpg
ゴマダラチョウ(タテハチョウ科) 120510 庭にて

春型は、大型で白っぽくなるものが多いようだが、これは地色が濃く小型。サナギ期間も短かかったし、室内飼育の環境(日長時間や気温など)によるのだろう。

ゴマダラチョウ♀横向き9003s.jpg
ゴマダラチョウ(タテハチョウ科)  120510 庭にて

夏には野川周辺で毎年見られるが、春に発生するものは少なめだ。雑木林の木々をぬって飛ぶ姿を見かけると、「今年も居るね」とうれしくなる。

ゴマダラチョウ1105ss.jpg
ゴマダラチョウ(タテハチョウ科) 110520 

去年の春、池のふちにフワーッと飛んで来た白っぽくて大型の自然状態で羽化した個体。たいていのチョウは、春型の方が小さいが、ゴマダラチョウは春型の方が大きい。

   
posted by はけの森調査隊 at 14:30

2012年05月01日

★チョウ ゴマダラチョウ 幼虫から蛹へ

ゴマダラチョウ終令幼虫顔8465ss.jpg
ゴマダラチョウ(タテハチョウ科)終令幼虫 35mm 120425

第64回調査会(120219実施)で参加者にお見せしたゴマダラチョウ越冬幼虫武蔵村山市で採集)を飼育観察していた。エノキがようやく小さな新芽を出し始めた頃(4/2)、飼育箱の中を移動しはじめたので、何本かの枝を入れてみると、少しずつ食べて太りつつ、もとの枯れ葉に戻ったり。まだまだ寒い日が混じるせいだろうか?そんな日が続いた後、ふと見ると(4/17)、脱皮して終令になっていた。(写真はその1週間後)

ゴマダラ終令8483s.jpg
ゴマダラチョウ(タテハチョウ科)終令幼虫  35mm 120425

終令幼虫になってしばらくは、背中の赤い帯が目立っている(アカボシゴマダラ終令幼虫程ではない)が、だんだんに赤みはうすくなって来て、もうほとんど緑色だ。エノキの新葉が赤みをおびていて、だんだんに緑一色になるのと同時進行だ。

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アカボシゴマダラ(タテハチョウ科)春の終令幼虫 38mm 080425

こちらはアカボシゴマダラ、やはりだんだんに背中の赤みはうすくなり、脇の白いスジが目立つ。突起(とっき)も白い。

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ゴマダラチョウ(タテハチョウ科)終令幼虫蛹化準備 120430

サナギになる時期となった。気に入った場所が見付かったらしくだいぶ長い間動かずにジッとしていたが、やがて少し縮(ちぢ)んですきとおってきた。

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ゴマダラチョウ(タテハチョウ科)蛹 120501 28mm

翌朝はサナギになっていた。葉っぱに同化した美しい造形(ぞうけい)だ。サナギの期間は約2週間、5月中旬ごろには羽化するだろう。

☆飼育する場合、エノキは水あげが悪いので、こまめに新しいものととりかえよう。
秋のうちに実生の小さな苗木を見つけて、鉢植えにしておくと便利。

追記
このチョウは、5月10日に羽化した

  
posted by はけの森調査隊 at 22:16

2012年04月30日

★チョウ ギンイチモンジセセリ

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ギンイチモンジセセリ♀(セセリチョウ科)開張約30mm 120429 撮影 A.N.

今年もギンイチモンジセセリが飛ぶ季節となった。隊員のA.N.君(中3)が送ってくれた、写真と観察記を紹介しよう。

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ギンイチモンジセセリ♀(セセリチョウ科)120429 撮影 A.N.

「野川べりのオギ原に出かけました。
はじめは飛んでばかりでなかなか撮影できませんでしたが、よく止まってくれる個体がいたので、それを追いかけて撮った写真がほとんどです。また2頭(♂♀の区別がわからなかったのですが、多分♂)でくっついて飛んでると、その近くに♀が止まっている、というのも何度かありました。」

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ギンイチモンジセセリ♀(セセリチョウ科)120429 撮影 A.N.

「他に気づいたことは、オギ原の中に、ギンイチの溜まり場があり、四方八方から飛んでくるギンイチはその溜まり場の近くをウロウロしてました。また、オギ原の外には絶対出ることがなく、一定の境界線のような場所を越すと、必ずクルッと元の場所に戻ってきました。膝より上の高さを飛ぶこともあまりなかったです。」

☆写真はトリミング編集させていただきました。

  
posted by はけの森調査隊 at 10:30

2012年04月03日

★チョウ コムラサキ越冬幼虫目覚める(2012)

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コムラサキ越冬幼虫の目覚め 120402

4月2日の昼下がり、隊員のW君親子から「今、コムラサキが木を上っています」とのメールと写真が届いた。「是非レポートを」とお願いしたところ、本日(4/3)以下のような詳しい状況報告をいただいた。ありがとうございます。
2010年の目覚めは、3月16日でした。

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4月2日午後1時30分、コムラサキ越冬中の柳で観察しようとみると、1頭(調査会での幼虫@−北西側にいた個体−)が移動を開始。
また、もう1頭が真西のあたりを目の高さ位まで登っているのを息子が発見。こちらの個体の方が、スピードが速かった。(
調査会での幼虫A−真北にいた越冬個体−は、前の週にすでにおらず、観察することができなかったが、その子か?もしくは、もう1匹越冬していたか??)

色は白っぽい。うっすら緑ががった感じもした。
越冬中は前にのばしていた二本の角を、上に立てて、頭を振りながら木を登って行った。ちょっと横に行くこともあったが、あまり迷うことなく、一生懸命、まっすぐに登っていく。

15分ほど見ていると、真西の個体は、一番下の左右に張り出した枝には見向きもせず、太い幹を登っていき、見えなくなった。北西側の個体も、頭の高さを超えたので、午後1時46分、観察を終了。

今日(4月3日)午後には、春の嵐が吹くということなので少し心配だが、元気に成虫になってほしいと思う。(Y.W.)

意外に速いスピードでびっくりした。冬眠から覚めるところが見られて、タイミングが良かった。頭を振りながら登る様子がかわいい!本当はつれて帰って飼いたいけど…」(J.W)

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野川公園パークレンジャーのK氏は、このシダレヤナギでもう1匹見つけていらっしゃるとのことなので、文中「真西のあたりを登って行った」のは、この3匹目かもしれない。

  
posted by はけの森調査隊 at 14:03

2012年03月22日

★チョウ モンシロチョウ初見 ★ハチのなかま セイヨウミツバチ

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モンシロチョウ♂(シロチョウ科) 120322 アスパラ菜吸蜜

毎年、春一番にモンシロチョウが飛ぶ場所がある。時々ようすを見に行っていたのだが、今年は寒い日が続き、花期もおくれがち、まだ現れる気配がなかった。今日は気温が上がるとの予報、朝の日差しにさそわれて野川べりに出かてみた。ふつうの菜の花はまだ咲きはじめたばかりだが、アスパラ菜は満開。
そこへ1頭のモンシロチョウが飛んで来た。
春型の♂は、黒い紋(もん)が無かったり、うすかったりする。

☆「my 蝶あるばむ」さんが毎年初見日調査をしていらっしゃいます。
今年のようすがよくわかります。また、初見情報ありましたら、一報さし上げてください。

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セイヨウミツバチ(ミツバチ科) 体長約13mm 120322

モンシロチョウはすぐにどこかへ行ってしまったが、セイヨウミツバチたちは、あちこちでブーーーンと羽音を立てながらセッセと蜜を集めている。両足には大きな花粉(かふん)だんご。巣はどこにあるのだろう?

  
posted by はけの森調査隊 at 14:30

2012年01月23日

★チョウ オオムラサキ

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オオムラサキ♂(タテハチョウ科)開帳約85mm  110728 山梨県北杜市

幼虫に続き、オオムラサキ成虫も紹介しよう。日本の国蝶で、日本全国に分布してはいるが、樹液の出るクヌギやコナラなどがある条件の良い雑木林が必要なので、生息域はかぎられ、東京近郊では数が減ってきている。環境省のレッドリストでは、準絶滅危惧種(じゅんぜつめつきぐしゅ)とされている。
※東京都レッドリストでは、南・西多摩:ランク外 北多摩:情報不足

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オオムラサキ♀(タテハチョウ科)開帳約100mm  110728 山梨県北杜市 

メスはオスよりひとまわり大きい。エノキの小枝や葉に、30〜60コくらいを並べて産卵する。7月〜8月上旬発生。昨年(2011)は各地で例年より数多く発生し、見られた期間も長かったとのことだ。

オオムラサキ・スズメバチなど3828s.jpg
オオムラサキ・オオスズメバチ・カナブン 110728 山梨県北杜市

クヌギの樹液には、いろいろな昆虫が集まる。
夜はもっとにぎやかになることだろう。

posted by はけの森調査隊 at 09:20

2012年01月21日

★チョウ エノキと越冬幼虫 ゴマダラチョウ・オオムラサキ・アカボシゴマダラ

ゴマダラチョウ越冬幼虫斜7068s.jpg
ゴマダラチョウ(タテハチョウ科)越冬幼虫 120117 15mm

エノキのまわりに落ち葉がたまっていたら、幼虫さがしをしてみよう。木の根元近くの葉を一枚一枚めくっていくと、ゴマダラチョウの幼虫がピッタリとくっついていることがある。幼虫は、寒さより温度変化や乾燥が苦手、直射日光があたらない方向に多く居る。主に4令で越冬。

オオムラサキ越冬幼虫×26963s.jpg
オオムラサキ(タテハチョウ科)越冬幼虫 13mm 111225  埼玉県武蔵村山市

オオムラサキは小金井近辺には生息していないが、やはりエノキの落ち葉にくっついて冬を越す。このエノキの葉は長さ7cm、幼虫はこんなに小さい。主に4令で越冬。

ゴマダラチョウ幼虫の顔7131cs.jpg オオムラサキ幼虫顔7113cs.jpg
ゴマダラチョウ越冬幼虫の顔  巾約4mm  オオムラサキ越冬幼虫の顔  巾約3mm

アカボシゴマダラ越冬幼虫8669s.jpg
アカボシゴマダラ(タテハチョウ科)<中国原産>越冬幼虫 15mm 080417

アカボシゴマダラは、たいてい細い枝の分かれ目に居る(落ち葉にいることもある)。実生の小さな若木がポイントだ。主に4令で越冬。

ゴマダラチョウ7059真上たてs.jpg オオムラサキ幼真上7045たてs.jpg アカボシゴマダラ越冬幼虫たてs8678.jpg コムラサキ越冬幼虫たてcs6803.jpg
ゴマダラチョウ幼  オオムラサキ幼   アカボシゴマダラ幼  コムラサキ幼10mm

それぞれの特ちょうを見くらべてみよう(見えているのは背中)。
ルーペを使うと良い。
突起(とっき)の数や形・触角(しょっかく)の長さや形・シッポを閉じているか開いているか(アカボシも
たまに開いている時がある)・など。
コムラサキが一番小さい。また、コムラサキだけは食樹がヤナギ類で、ヤナギの幹のくぼみに居る。
posted by はけの森調査隊 at 18:30

2011年12月20日

★チョウ コムラサキ越冬幼虫2011

コムラサキ越冬幼虫6803ss.jpg
コムラサキ(タテハチョウ科)越冬幼虫 シダレヤナギ 111216 10mm

野川公園のシダレヤナギの幹(みき)のくぼみにコムラサキの越冬幼虫を見つけた(大写しになっているが、たった1cm)。
第58回はけの森調査会(100220)ではじめて見つけ、その次の冬(2010.12〜2011.03)は、「この冬も3匹いたよ」というJ.W.君からの情報があり、今回で3年連続の越冬幼虫確認。前回は撮りにくい所にいたのでうまく撮れなかったが、今回は撮りやすい所に居て、白い部分が目立つ個体だ。


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コムラサキ♂(タテハチョウ科) 110612

成虫は、2005年7月の調査会ではじめて観察して以来、年々観察数がふえている。第62回調査会(110605)でもシダレヤナギのまわりや観察園の中を飛ぶすがたが見られた。高原の雰囲気(ふんいき)を持つこのチョウを見られるのはうれしいことだ。年3回の羽化、野川ぞいでは、6月初め〜8月ごろに良く見られる

来年2012年2月19日(日)に、第64回はけの森調査会<冬ごしの生きものはどこにいる?>を開催します。
コムラサキ幼虫や、落ち葉の下の生きものなどをさがしてみませんか?
どうぞご参加下さい。
posted by はけの森調査隊 at 10:52

2011年12月01日

★チョウ ツマグロヒョウモン・キタテハ・ベニシジミ・ヒメアカタテハ

12月に入ったとたんに寒い日が続いているが、ナミテントウの集団飛翔に出会った11月30日は、陽気にさそわれていろいろな生きものが出て来ていた。
花の少ないこの時期は、ツワブキやキクのなかまなどが咲いている所へ行くと、種々のチョウが集まっていることがある。


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ツマグロヒョウモン♂(タテハチョウ科) サナギまたは幼虫越冬  111130

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キタテハ(タテハチョウ科) 成虫越冬  111130

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ベニシジミ(シジミチョウ科) 幼虫越冬  111130

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ヒメアカタテハ(タテハチョウ科) 幼虫または成虫越冬  111130
posted by はけの森調査隊 at 13:08

2011年10月07日

★チョウ  オオウラギンスジヒョウモン2011

秋は、チョウたちの渡りの季節。渡りをするチョウとして有名なアサギマダラは南へと、イチモンジセセリやウラナミシジミ等々は北へと移動して行く(それらの移動について、詳しくは解明されていないようだが)
定着しているチョウたちに旅の途中のチョウたちも混じって、都市近郊の公園も、ひとしきりにぎやかなチョウの楽園になる。

オオウラギンスジヒョウモン♀5872s.jpg
オオウラギンスジヒョウモン♀(タテハチョウ科) 111006

山から平地へと降りて来るチョウもいる。そのひとつがオオウラギンスジヒョウモンだ。野川べりの自然観察園で、2008年の初見以来、毎年何頭かが飛んで来ている注目のチョウだ。

今年は、9月21日に来襲(らいしゅう)した巨大台風15号は、野川沿いや観察園内も大きな被害をもたらし、(my蝶あるばむ参照)、このチョウたちも渡りの途中で嵐にあったのではないだろうか、と気になっていた。
昨日(9/6)は秋晴れの素晴らしい天気となり、たくさんのツマグロヒョウモンや1頭のミドリヒョウモンの中に、だいぶ羽の擦(す)れたオオウラギンスジヒョウモン♀を確認できた。4年連続の来訪はうれしい。
posted by はけの森調査隊 at 08:20

2011年09月28日

★チョウ ヒメアカタテハ

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ヒメアカタテハ(タテハチョウ科)110722

明るく開けた場所が好きなこのチョウ、小金井近辺では、秋に一番多くなるが、春〜晩秋そして冬にも、時々見かける。せまい範囲(はんい)を飛び回っていることが多く、同じ所へもどって来る。越冬は成虫または幼虫。東京都では幼虫越冬と思われていたが近年は最低気温上昇のためか、冬期での成虫観察例が増えている。

ヒメアカタテハ3136s.jpg
ヒメアカタテハ(タテハチョウ科)110720

このチョウは、移動性が強いことで知られている。「夏から秋にかけて、温かい地域から寒い地域に向かってどんどん分布を広げていく、しかし、寒さに弱いので寒冷地では冬越しできない」とのことだ。
近いなかまのアカタテハにも移動性があり、小金井近辺では幼虫は毎年のように見ているのに成虫はほとんど見かけない。環境の好みや移動のパターンがちがうのだろうか。
両種とも、移動についてのくわしいことはわかっていないようだ。
ヒメアカタテハ
はほとんど全世界に広く分布し、 変異も無いというのがすごい。英語名はpainted Lady(ペインテッド・レディ)

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 ヒメアカタテハ幼虫 ヨモギに営巣 (写真はウェブサイトより)

幼虫の食草はキク科のヨモギやハハコグサなどいろいろ。幼虫は、アカタテハと似ているが、たいていは営巣している葉で区別でき、終令ではアカタテハは黄色い部分が目立ち、ヒメアカタテハは赤みを帯びた部分が目立つ。

アカタテハ
とヒメアカタテハの見分け方

アカタテハ4959大.jpg ヒメアカタテハ表3288大.jpg
アカタテハ表               ヒメアカタテハ
後羽内側は茶色一色                         後羽全体にシマもようや斑紋

アカタテハ裏2663大.jpg ヒメアカタテハ3135大.jpg
アカタテハ裏                ヒメアカタテハ
後羽は黒っぽく目立たない網目もよう     後羽は、白っぽく網目もよう
前羽に青い小さな3個の斑紋         後羽の目玉もようが目立つ

☆その他、前羽の先の形のちがいや、前羽赤い部分と黒い部分の入り込み具合
 などよく見くらべてください
posted by はけの森調査隊 at 18:40

2011年09月26日

★チョウ アカタテハ

アカタテハ幼虫の巣(カラムシ)s.jpg
アカタテハ(タテハチョウ科)幼虫の巣 カラムシに営巣 110905

公園のすみに生えているカラムシ(イラクサ科)の葉が一枚、白い裏(うら)を見せてぶらさがっている。ただの枯れかけた葉にも見えるが、葉っぱがふっくらとつづられていたら、何かが住んでいるしょうこ。
(参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/カラムシ

アカタテハ幼虫(カラムシ)4690s.jpg
アカタテハ(タテハチョウ科)終令幼虫 約40mm カラムシに営巣 110905 

すきまからのぞいて見ると、アカタテハの幼虫がいた(頭は下方)。アカタテハの幼虫の食草(樹)はイラクサ科やニレ科で、小さいうちは葉の表面に糸をつづって巣にしているが、中令からは葉を折りたたんで巣を作り、巣にした葉を食べながら、次々に新しい巣を作って成長していく。

アカタテハ蛹4797s.jpg
アカタテハ(タテハチョウ科)サナギ 約25mm カラムシに 110910

葉をつづった巣の中でサナギになっていることが多いが、これはむきだしのままサナギになっていた。サナギの期間は7日前後、アゲハ(2週間前後)より短い。

アカタテハ5713s.jpg
アカタテハ(タテハチョウ科)イヌショウマ吸蜜 111006(入れ替え挿入しました)

成虫で越冬するので、秋おそくまで、また春早くに陽だまりなどで見かける。第1回目の羽化は5〜6月で、その後は、何回か発生をくりかえす。

アカタテハ2663ss.jpg
アカタテハ(タテハチョウ科)090616  八王子市

小金井近辺では、幼虫は時々見かけるのに、成虫はほとんど見かけたことがない。このチョウは夕暮れに盛んに飛ぶ習性があるとのことだ。交尾も夕方〜夜にかけて行うので、ほとんど観察例が無いそうだ。

☆よく似たヒメアカタテハとの見分け方は次の記事で。
posted by はけの森調査隊 at 08:30

2011年09月14日

★チョウ キタキチョウ・ヒカゲチョウ・キアゲハ幼虫・ツマグロヒョウモン(9月のはけの森)

9月のはけの森2の様子−2

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キタキチョウ♀(シロチョウ科) 110910

キタキチョウがハギに産卵に来ていた。あちこち飛びまわって何カ所かに産卵、写真の右上の葉にすで産卵された卵がある。♀は白っぽい黄色だが、♂はあざやかな黄色。年に何回も発生し、この時期は特に各所で数多く見かけるチョウだ。
☆従来<キチョウ>とされていたものは、現在は、南西諸島にのみ生息するキチョウ(別名ミナミキチョウ)と、本州以南に広く生息するキタキチョウの2種の分類されている。

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ヒカゲチョウ(別名ナミヒカゲ)(ジャノメチョウ科) 110910

うす暗い林やヤブの中、人家の裏などでも見かけるチョウ。樹液や腐った果物などによく集まる。初夏と秋の2回の発生で、幼虫の食草は、タケやササのなかま。茶色のチョウは、「ガだ」と言われて見向きされないこともあるが、チョウもガも、よく見るとそれぞれに味わい深い。

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ツマグロヒョウモン(タテハチョウ科) 110910

春から秋まで、各所で見られるチョウ。昨年の第4回ミニ調査会(101106)では、ウメの木につているサナギを発見。幼虫の食草はスミレ各で、緑地内には、タチツボスミレやパピリオナケア(園芸種・野生化)など、数種のスミレがあり、どこかで幼虫が育っているのだろう。

キアゲハ卵4909s.jpg キアゲハ2令幼虫4905s.jpg
キアゲハ(アゲハチョウ科)卵 110910  キアゲハ2令幼虫 約7mm 110910

キアゲハ3令4901s.jpg キアゲハ終令幼虫4916s.jpg
キアゲハ3令幼虫 110910        キアゲハ終令幼虫 約50mm  110910

緑地の一角に植えてあるフェンネルの葉に、1令〜終(5)令幼虫まで、たくさんのキアゲハの幼虫がいた。卵もある。親は何度も産みに来たのだろう。この幼虫たちが羽化したあと、次の世代はサナギで越冬する。

追記
ツマグロヒョウモン前蛹準備5217s.jpg ツマグロヒョウモン蛹5452s.jpg
ツマグロヒョウモン前蛹準備 110924      ツマグロヒョウモン蛹  110929

緑地の草むら、草の茎に身体を固定してぶらさがっている幼虫を見つけた。そばには食痕(=たべあと)のあるタチツボスミレがわずかに残っていた。注意深くさがせば、庭のすみや、道ばたのスミレなどに幼虫がいるかもしれない。
数日後行ってみると、ちゃんとサナギになって、ぶらさがっていた。

posted by はけの森調査隊 at 09:33

2011年08月25日

★チョウ ジャノメチョウ

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ジャノメチョウ♂(ジャノメチョウ科 110722 前翅長約60mm

野川べりの草むらをぬってフワーリと飛んで行く黒っぽいチョウ、道路に上がって来てとまった。だいぶ羽のいたんだジャノメチョウだ。高原ではふつうに見られるこのチョウだが、都市近郊ではなかなか見られなくなって来ている。調査隊の観察としては、09/08/10スタッフY.U.氏が野川第1調整池付近で目撃撮影して以来、2例目。

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ジャノメチョウ♀(ジャノメチョウ科)(YU) 110803

3例目は、今年8月、スタッフY.U.氏が野川第1調整池付近で目撃撮影した♀。だんだん増えてきているのだろうか?
♀は、♂に比べ色はうすめで、眼状紋(がんじょうもん=目玉のような紋)が大きく、身体も大きいので、飛ぶ姿はなかなかのものだ。年1回(7〜8月)の発生で幼虫越冬。幼虫の食草はイネ科やカヤツリグサ科の各種。

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ジャノメチョウ(ジャノメチョウ科) 080716 武蔵野の森公園にて

野川公園南側の武蔵野の森公園では毎年多く観察されているようだ。隣接する調布飛行場の草むらでずっと以前から生息していたのかもしれない。
この公園から野川までは、1kmくらいしかはなれていないので、ここから生息範囲が広がっているのだろうと推測している。

posted by はけの森調査隊 at 20:58

2011年08月21日

★チョウ コチャバネセセリ

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コチャバネセセリ♂&♀(セセリチョウ科)110722

夏のはじめごろから8月末ごろまで、野川周辺の草の間を数多く飛んでいる小さなこげ茶色のセセリチョウ。こげ茶色のセセリチョウは、とてもたくさん種類があるが、野川周辺で多く見られるは、イチモンジセセリ・チャバネセセリ・コチャバネセセリで、これら3種の中で一番小さいくかわいい感じのするのがこのコチャバネセセリ。
  
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コチャバネセセリ♀(セセリチョウ科)110722

飛んでいる時は♂と♀とも同じように見えるが、とまったところをみると、♀は前羽の先が♂より丸みを帯(お)び、♀の腹は太く目立つ(他のチョウもたいていの♀の腹は太いが、セセリチョウ科は特によくわかる)。

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コチャバネセセリ♂(セセリチョウ科)110717

しめった地面に群(む)れて吸水している場面にも良く出会う。110717実施第63回調査会の日も、野川公園入り口の水場のまわりで3〜4匹吸水している姿が見られた。前羽のふちどりの毛が、春型では黄色一色、夏型では黄色と黒のダンダラもようになる。

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コチャバネセセリ♀春型(セセリチョウ科)110605

このあたりでは、春(5〜6月)と夏(7〜8月)の年2回の発生、幼虫の食草は、ササやタケのなかまで、幼虫越冬。110605実施第62回調査会の際には、わき水広場のハルジオンで吸蜜していた。長く飛んでいたのだろう、鱗粉(りんぷん)が落ち、春型の特徴の黄一色のふち毛もほとんど無い。

posted by はけの森調査隊 at 14:14

2011年07月08日

★チョウ トラフシジミ

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トラフシジミ(シジミチョウ科)夏型 110706 リョウブ吸蜜

リョウブにやって来る虫たちの中に、トラフシジミをさがすのが毎年の楽しみだ。白い花に頭をつっこんで吸蜜している茶色とうす茶色のしまもよう(トラもよう)の小さなチョウ。このチョウの幼虫は、マメ科やミズキ科など多種の花のツボミや花・実を食べて育つ。リョウブ(リョウブ科)も食樹のひとつなので、産卵の光景を見かけることもある。

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トラフシジミ(シジミチョウ科)夏型 080627

表羽は、きれいな青紫(むらさき)色で、飛んでいる時はチラチラと青く見えるが、とまっている時はなかなか羽を開かない。羽をすり合わせている時にちょっとだけ見えた。

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トラフシジミ(シジミチョウ科)春型  080412 神奈川県  my蝶あるばむ様より転載

サナギで越冬し、4月末〜6月初と6月末〜8月初、の年2回(場所により年1回)の発生。春型と夏型では、裏羽の色がずいぶんとちがい、春型は白っぽく初々(ういうい)しい感じがする。


posted by はけの森調査隊 at 09:09

2011年07月04日

★チョウ ミドリヒョウモン

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ミドリヒョウモン♀(タテハチョウ科)110628 リョウブ吸蜜

6月5日の調査会の頃はまだ丸いつぼみだったリョウブが花時となり、いろいろな虫が蜜を求めてやってくる。大きめのヒョウモンが飛んで来て表羽を見せたまま吸蜜(きゅうみつ)をはじめた。オオウラギンスジヒョウモンか!と思って激写し、よく調べてみたらミドリヒョウモンのメスだった。

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オオウラギンスジヒョウモン♀(タテハチョウ科)101007 トネアザミ吸蜜

こちらはオオウラギンスジヒョウモン、昨年の秋この観察園で撮影したものだ。良く似ている。ミドリヒョウモンもオオウラギンスジヒョウモンも山や高原に多く生息し、秋になると里へ降りて移動してくるものがいる。(これについては、2010年10月10日付記事をご参照下さい)ここ観察園に、ミドリヒョウモンは毎年秋には何頭も現れているが、オオウラギンスジヒョウモンは2008年に初めて見かけ(今まで気づかなかったのかもしれない)、それ以後秋には3年続けて来ている。

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ミドリヒョウモン♂(タテハチョウ科)090910 タカアザミ

これは一昨年の秋観察園で撮影のミドリヒョウモン♂。羽はいたみ、鱗粉(りんぷん)もだいぶはげている。♂の表羽は黒い4本のスジ(性標)が目立ち、見まちがえることは無い。ミドリヒョウモンには、里降りでやって来るものと、幼虫で越冬してこのあたりで初夏に羽化するものとがある。6月に居るということは、このあたりで羽化した証拠(しょうこ)、オオウラギンスジヒョウモンも秋に産卵はしているので、この地での初羽化かとおどろいたわけだ。

ミドリヒョウモン♀横秋2755s.jpg オオウラギンスジヒョウモン♀横7431s.jpg
ミドリヒョウモン♀ 080911       オオウラギンスジヒョウモン♀ 101007

ヒョウモンのなかまは、飛んでいるとどれも似て見えるが、うら羽はそれぞれにとくちょうがある。ミドリヒョウモンは白い3本のスジが目立ち、オオウラギンスジヒョウモンは、細い1本のスジだけが目立つ。






 
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2011年05月20日

★チョウ アオスジアゲハ

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アオスジアゲハ♀(アゲハチョウ科)110507

花だんのイブキジャコウソウにアオスジアゲハがやって来た。水色のもようは<ステンドグラス>にたとえらるほど美しい。いつもすばやく飛び回っていてなかなかゆっくり見られないが、この時は吸蜜に夢中。

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アオスジアゲハ♀(アゲハチョウ科) 110507

オスとメスはよく似ていて、見わけにくいが、お腹が太いので♀とわかる。数日後、同じ庭のシロダモの若葉にタマゴや幼虫を見つけた。

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アオスジアゲハ1令幼虫(アゲハチョウ科)110517 シロダモの若葉

アオスジアゲハ幼虫の食樹(しょくじゅ)は、クスノキやシロダモ(いずれもクスノキ科)。シロダモはあまり知られていない木だが、春はこんな銀色の新葉が目立つ。食痕(しょっこん=たべあと)があったら幼虫がいるしょうこ。
シロダモは鳥の落とした種でよく芽を出すので、林や空き地でこんな新芽の目立つ苗木を見つけたら庭に植えてみよう。クスノキは校庭や公園などに植えられている。春は枝先の若い葉をさがすのがポイント。

アオスジ卵0869s.jpg アオスジアゲハ幼卵殻食べる0818s.jpg
アオスジアゲハの卵 110517      アオスジアゲハ生まれたて・卵殻を食べる

アオスジ1令×2 0901s.jpg アオスジアゲハ終令幼虫s.jpg
アオスジアゲハ1令幼虫 110517    アオスジアゲハ終令幼虫 昨年6月 クスノキ

5月はアゲハチョウのなかまがたくさん飛び、卵や幼虫もあちこちで見つけることができる。おなじみのナミアゲハクロアゲハ、春ならばミカンやカラタチのきみどり色の新芽をさがすとタマゴや若い幼虫がよく見つかる。夏には、枝先を切っておくと季節はずれの新芽が出るので、そこへ産卵に来ることが多い。
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2011年05月02日

★チョウ キアゲハ

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キアゲハ♂(アゲハチョウ科)110428

4月中旬頃から、さまざまな春のチョウが飛ぶようになった。アゲハチョウのなかまは、キアゲハ・アゲハが多く飛び、クロアゲハジャコウアゲハアオスジアゲハなども姿を見せはじめている。

キアゲハ産卵vs.jpg
キアゲハ♀(アゲハチョウ科)110422 フェンネル(セリ科)に産卵

アゲハチョウのなかまの幼虫は、多くの種がミカン科の植物を食草としているが、キアゲハは、セリ科の植物が食草なので、パセリやニンジンなどに産卵に来る。家庭菜園(かていさいえん)やハーブ園がブームになって以来、町中でもよく見られるようになった。

キアゲハの卵0512s.jpg
キアゲハの卵(アシタバに産卵)110501 

庭の野菜に卵がついていたら、葉っぱごととって水にさし、育ててみよう。産卵された卵は、しばらくすると茶色っぽくなり(写真上の方の卵)、黒くなってきたら孵化(ふか)が近い。

キアゲハ2令幼虫0559s.jpg キアゲハ終令幼虫0800s.jpg
キアゲハ2令幼虫 約7mm        キアゲハ5(終)令幼虫 約50mm

菜園の野菜がかじられていて、こんな幼虫を発見するかもしれない、つぶさないでチョウになるまで育ててみよう。食べられたくない野菜や花だったら、別のセリ科の植物に移しかえればよい。アシタバは面積が広いのでおすすめ。エサがちがうだけで、育て方はアゲハと同じ

キアゲハ♂0736s.jpg ナミアゲハ♀春.jpg
キアゲハ♂春型 110502         アゲハ♀春型 110428

キアゲハとアゲハ(ナミアゲハ)はにているが、中央部に黒い巾(はば)びろの部分があるかないかで見分ける。パッと見、キアゲハの方が、黄色の部分も黒のすじもこい色をしている感じだが、個体差(こたいさ)もあるのではっきりはわからない。キアゲハのメスは、黒い部分がより広い。春・夏・秋、キアゲハは3〜4回、アゲハは4〜5回羽化する。
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2011年04月28日

★チョウ ギンイチモンジセセリ

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ギンイチモンジセセリ♀(セセリチョウ科) 110426 開張約30mm

4月半ば頃になると、野川の北側にあるオギ原に、ギンイチモンジセセリが飛ぶ。日当りの良いススキやオギなどの原に棲息(せいそく)するこのチョウは、このような場所が減(へ)りつつある都市近郊では、だんだん見られなくなってきている。
うら羽に1本の銀色のスジ(春型は2本)があるのがその名の由来(ゆらい)。暖地では、春・夏・晩夏と年3回発生し、春型は
銀色のスジが目立ち、夏型はあまり目立たない。

ギンイチモンジセセリ♂0440s.jpg
ギンイチモンジセセリ♂(セセリチョウ科)110428

オスとメスはよくにていて、飛んでいるときは区別がつきにくいが、とまっている時よく見ると、メスは腹が太く、オスは細く長い。また,前羽の先が、メスの方がオスよりとがっているのが特ちょう。(チョウは、一般的にはオスの方がとがっている)
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追記 夏型♂の写真
ギンイチモンジセセリ夏型♂3087s.jpg
ギンイチモンジセセリ♂(セセリチョウ科) 110715

7月半ば、夏型がではじめた。この日はたった1頭のみ。

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ギンイチモンジセセリ♂表0341s.jpg
ギンイチモンジセセリ♂(セセリチョウ科)110426

表羽は、オスもメスも黒褐色(こっかっしょく)。このチョウがうまく越冬して次世代に命をつなぐには、冬場にススキやオギを刈り取ってしまわないことが大事だ。

このチョウの越冬について、大島良美氏(チョウ研究家)にお訊きしたところ、以下のようなお答えをいただいた。
「ギンイチモンジセセリは、老熟(ろうじゅく)幼虫で越冬する。
晩秋に食草(ススキやオギ)を巻いて、長い巣(30cmくらい)を作り、この中で冬を越す。そして、春になったら、巣の中で2回脱皮してサナギになる。
この巣の位置は、地上4.5cm〜7.8cmくらいにあり、両端(りょうたん)は閉(と)じていない。
幼虫は気温が低い冬でも休眠しておらずかなり敏感(びんかん)で、巣のある植物に刺激(しげき)を与えると巣から脱出(だっしゅつ)してまう。
巣から出てしまった幼虫は元にもどれず、もう一度巣を作ろうとしても、すでに植物の葉が枯れてしまっていると巣が作れない。
そのようなわけで冬場は生息地には手を入れないのが良い。」

posted by はけの森調査隊 at 21:21

2010年10月10日

★チョウ オオウラギンスジヒョウモン

      オオウラギンスジヒョウモン7417s.jpg
  オオウラギンスジヒョウモン♀(タテハチョウ科)101006 トネアザミ吸蜜

一昨年(2008)の秋、野川公園観察園でこのチョウに初めて出会った時はおどろいた。本来は山や高原にいるはずのチョウがどうして突然ここにいるのだろう?と。チョウに詳しいM.N.氏が教えて下さった。
それは、<里降り個体>と称され、西部の山地(多摩地区)に生息していた個体が里に降り、移動してきたものであろう。多摩地区平野部や都区内でも時々観察されている
ここ野川公園には、その後も、昨年・今年と続けて来ている。


オオウラギンスジヒョウモン裏翅7431s.jpg
オオウラギンスジヒョウモン♀ 101007

後翅裏面(こうしりめん=うしろ羽のうらがわ)は白い部分が多く、白い1本のスジがあるのが特ちょうだ。ひとまわり小さくてこれによくにているウラギンスジヒョウモンは、西多摩地区にはいるようだが、小金井近辺で見かけたことはない。名前がにているオオウラギンヒョウモン(my蝶アルバム参照)は、東京都にはいないし、全国的にも生息場所が限(かぎ)られていて、絶滅危惧1類(ぜつめつきぐいちるい)に分類されている。

オオウラギンスジヒョウモン7421s.jpg
オオウラギンスジヒョウモン♀ 101007

上記3画像のチョウ(同一個体)は、長く飛んできたというのに傷(いた)みもなくきれいだが、たいていのものは色があせていたり、羽のどこかが傷んでいる。2008〜2010までの3年間、毎年2〜3頭は来ているが、いずれもメスだ。N氏の今までの記録統計(とうけい)でも、やはり多くはメスとのこと。メスは羽の先に白い斑紋(はんもん)がある。
この3年間の記録については、相互リンクさせていただいている「my蝶あるばむ」の
090221付記事091001付記事101002付記事をご参照ください。

産卵行動s .jpg 産みたて卵.jpg
 ブッシュに産卵行動 081009     ハンノキの枯れ葉に産み付けられた卵 
2008年には、あちこちに産卵しているようすも観察したが、幼虫(食草はスミレ)は確認できず、春に成虫が出たと言う記録もない。こうして移動拡散(いどうかくさん=1カ所にとどまっていないで行動はんいをひろげる)していく性質についてや、3年連続で同じ場所にやって来ることについて、など、これからも観察・考察を続けたい注目のチョウだ。
posted by はけの森調査隊 at 10:40

2010年03月20日

★チョウ モンシロチョウ

モンシロ・ヒヤシンス3907.jpg
モンシロチョウ(シロチョウ科)100318 ヒヤシンス吸蜜

「今年のモンシロチョウ初見(しょけん)日はいつですか?」・・・それは、その年の季節のようすを知る目安(めやす)のひとつ。小金井では、3月5日の初夏陽気の日に野川ぞいの人家の庭から飛び出してきた1頭を目撃(もくげき)。その後、雨や雪まじりの日が続き、春は足ぶみ。
16日の上天気を境(さかい)にもう一段春が本格化(ほんかくか)した。野川の土手ではまだほとんど見かけないが、5日初見の人家の庭に2〜3頭のモンシロチョウが飛んでいた。(ご厚意により、撮影させていただいた)
「my 蝶あるばむ」さんが毎年初見日調査をしていらっしゃいます。
 今年の様子がよくわかります。

ソラマメの花.jpg
ソラマメの花(マメ科)

野菜畑にはかわいいソラマメの花が。ついでに撮らせていただいた。


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2010年03月19日

★チョウ コムラサキ越冬幼虫目覚める(2010)

コムラサキ越冬幼虫動く.jpg
コムラサキ越冬(3令)幼虫 100315 (頭とシッポをふっているところ)

第58回はけの森調査会で見つけたコムラサキの越冬幼虫が、いつ休眠から目ざめるのか知りたいと思い、その後も何度かようすを見に行っていた。3月15日の昼頃見に行ったところ、しばらく見ていたら頭とシッポをピクピクと動かした。さては今動き出すのか!と見守っていたが、やがてまたもとのようにジッとなったまま動かなくなってしまった。

ヤナギ@s.jpg
コムラサキ幼虫がいたシダレヤナギの新葉 100318

3日後の18日に行ってみると、2匹ともいなくなっていた。(追記:W君からの情報で、17日にはもういなかったそうなので、16日の上天気の日に上っていったのだろう。)この幼虫がいたヤナギの若木は、まわりの大きな木より芽吹きがおそく、15日の時点ではまだ緑がほんの少し見えるくらいだったのだが、3日間で急に葉の長さが1cmくらいにのびていた。それにしても、休眠していた場所から新葉にたどりつくまでには、少なくとも4mくらいは上らねばらない。

柳とやなぎ橋.jpg
やなぎ橋付近 100318

並木のヤナギの新葉の間にはもう若い花がたくさんついていた。初夏には、ヤナギのまわりや川面(かわも)高くを飛ぶ成虫の姿が見られることだろう。
posted by はけの森調査隊 at 18:33

2010年03月04日

★チョウ ゴマダラチョウ越冬幼虫

第58回はけの森調査会<オサムシをさがそう>で観察したもの(2)10/02/20実施

エノキ遠景s.jpg エノキの根本s.jpg
わき水広場のエノキ

「越冬幼虫は木の北側にいることが多いんだよ。温度の変化が少ないし、太陽が直接あたらない方がかわきにくいし・・・」とのお話のとおり、K.K氏ご自身がこのエノキの根元で発見。  自然状態だともっとたくさんのおち葉がふりつもっているのだが、こんな少なめのおち葉の中でも見つかった。

ゴマダラチョウ越冬幼虫s.jpg
ゴマダラチョウ越冬(4令)幼虫 タテハチョウ科 100220 17mm

夏に生まれた幼虫は、11月頃(主に4令)になると木から下りて根元付近のおち葉の下にもぐり、おち葉の上に座(ざ)をつくりじっと冬をこす。エノキの葉が芽ぶくころ(4月頃)、葉を食べに上っていく。

 ゴマダラ越冬幼虫たて.jpg  アカボシゴマダラ越冬幼虫たて.jpg
ゴマダラチョウ越冬幼虫        アカボシゴマダラ越冬幼虫(飼育)
尾端(びたん=シッポ)を開いている  尾端をとじている(開いているタイプもある)
目立つ突起(とっき)が3対(つい)   目立つ突起(とっき)が4対(つい)
おち葉で越冬             細枝の分かれ目で越冬していることが多い
 
ゴマダラチョウ幼虫は、数年前から東京近郊(きんこう)でもその数を増している中国原産のアカボシゴマダラ幼虫に似ている。良く見るとそれぞれにとくちょうがあり見分けられる。このごろ小金井周辺のエノキで見つかるものは、ほとんどがアカボシゴマダラだ。
posted by はけの森調査隊 at 08:46

2010年03月02日

★チョウ コムラサキ越冬幼虫

第58回はけの森調査会<オサムシをさがそう>で観察したもの(1)10/02/20実施

コムラサキ撮影中s.jpg コムラサキがいるよ .jpg
                                 コムラサキ3令幼虫-1(タテハチョウ科)100220 約11mm 

今回の調査会の第一番のトピックは、コムラサキの幼虫を見つけたことここ数年、東京都内での復活情報(ふっかつじょうほう)が多く、野川ぞいでの成虫の目撃(もくげき)情報もふえている。調査隊では、2005年に初めて♂を見つけて以来、ほぼ毎年観察しているが、幼虫はなかなか見つけることができなかった。越冬幼虫はとても小さくて、ヤナギの木はだにそっくりだ。

コムラサキ幼虫@.jpg
コムラサキ3令幼虫-1 約11mm

山地では、ふつうに見られるチョウ。幼虫の食樹(しょくじゅ)はヤナギのなかまいろいろで、ネコヤナギ・コゴメヤナギ・ドロノキなど。平地・東京近郊(きんこう)では見られる場所はかぎられている。この野川公園のように、公園や川ぞいに植えられているシダレヤナギ(中国原産)がポイントになっていることが多い。
小金井では、
1980年代には生息していたとの記録があるが(「東京都の蝶:西多摩昆虫同好会編」)、2005年7月の調査会で目撃するまでの間、細々と生息していたのか、とだえていたのか、知りたいところだ。

コムラサキ越冬幼虫-2.jpg
コムラサキ3令幼虫-2 100223 約8mm

調査会の翌日(21日)、J.W.くん&お母さんから「もう1匹いました!」とメールと写真での知らせがとどいた。1匹目のものより少し小さめで、同じシダレヤナギの下の方にさかさまになっているとのこと。この写真はその数日後に撮りに行った時のもの。いる場所を聞いていなければとても見つけられそうもないヒダのかげにはりついていた。J.W.くんの発見力に感服(かんぷく)。
ヤナギの葉が芽吹(めぶ)いてくると幼虫たちは目ざめて葉を食べに上って行く。動き出すのはいつだろうか?


posted by はけの森調査隊 at 15:35

2009年12月20日

★植物 サルトリイバラ ★チョウ ルリタテハ

サルトリイバラs.jpg
サルトリイバラ 別名サンキライ(ユリ科) 091219 府中市

そこだけ取りのこされたような小さな林の茂みに、サルトリイバラの実を見つけた。どこの山野にもはえている木だが、雌雄異株(しゆういしゅ=オスの木とメスの木がある)で、メスの木は少ない。東京近郊でこんなに実をつけている木に出会ったのははじめてだ。何でもないような林にはたからものがある。

サルトリイバラ近影s.jpg
サルトリイバラの実


きれいな赤い実は、クリスマスリースによく似合う。玄関のとびらにかざっておくと、いつの間にか丸い実の部分だけが次々に無くなり、翌年の春には、庭のあちこちに苗(なえ)が生えてくる。鳥のしわざだろう。
サルトリイバラ(猿捕茨)の名は、
小さなトゲがあり、巻きひげであちこちにからみついて、小動物がひっかりそうなところからきている。

サルトリイバラ葉s.jpg
サルトリイバラの葉

西の地方では、カシワの葉と同じように餅(もち)を包む習慣(しゅうかん)があるとのこと。がめの葉餅とか、それぞれの地方によっていろいろな呼び名がついているようだ。根は薬として利用(りよう)される。

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ルリタテハ(タテハチョウ科)080904 はけの道ぞいのトイレのフェンスにて

この木は、ルリタテハの幼虫の食草でもある。はけの森2に植えてあるので、そのうち卵を産みに来るかもしれない。ルリタテハは年3回の発生、成虫で越冬するので冬の日だまりなどでみかけることもある。

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ルリタテハ終令幼虫 090929 ホトトギス(ユリ科)の葉うら

市街地(しがいち)の庭や公園などには、ホトトギスがよく植えてある。夏や秋、ホトトギスの葉に食痕(しょくこん=たべあと)があったら、幼虫をさがしてみよう。花は食べないので、虫ぎらいの人も大目(おおめ)に見てくれたらうれしい。
 
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2009年11月30日

小春日和にB ★チョウ ツマグロヒョウモン・ヒメアカタテハ・ベニシジミ

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ツマグロヒョウモン(タテハチョウ科)091126

かれ葉色の中をあざやかなオレンジ色が飛ぶ(キタテハは地味なオレンジ色)。西南の地から北上して定着した種だが、まだまだ元気だ。ここ数年来、春〜夏〜秋、野や町中をはなやかにいろどっている。このあたりではサナギ越冬や幼虫越冬などいろいろあるようだ。

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ヒメアカタテハ(タテハチョウ科)091126

赤色が少し見えるオレンジが飛んだら、ヒメアカタテハ。このあたりでは、春先はたまに、秋には野川周辺でよく見かける。幼虫の食草はヨモギなどのキク科植物。成虫か幼虫で越冬。

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ベニシジミ(シジミチョウ科)091126

小さなオレンジ色はベニシジミ。春早くから飛びはじめ、何度も発生をくりかえして12月半ばまで見られる。夏のものより、秋冬〜春のものの方がオレンジ部分が多い。♀は前羽の先が♂より丸い感じ。幼虫の食草はギシギシ(水辺に多い)などタデ科植物なので野川周辺でも多く見られる。幼虫越冬。
posted by はけの森調査隊 at 11:17

2009年11月29日

小春日和にA ★チョウ ウラナミシジミ

ウラナミシジミ2332s.jpg
ウラナミシジミ♂(シジミチョウ科)091127 ギシギシの葉上

チラチラとたくさん飛んでいるヤマトシジミの中に、1頭(とう)だけ、青色がこくてひとまわり大きめのチョウがいた。あたたかな地方から発生をくりかえしながら北上して、秋ごろにはこのあたりにもあらわれるウラナミシジミだ。かわいいシッポ(尾状突起=びじょうとっき)がついている。

ウラナミシジミ2122s .jpg
ウラナミシジミ♀ 091127 

別の日だまりでは、やはりヤマトシジミにまじって、色がほとんどぬけてしまったウラナミシジミがいた。シッポもとれているが、後羽の小さな黒い斑紋(はんもん)が目じるし。フチの茶色部分が太いので♀と思われる。このあたりでは越冬(えっとう)できず、来年またあらたに西南の地からやって来る。

ウラナミシジミs.jpg
ウラナミシジミ 071011 裏高尾 ハナタデ吸蜜

<ウラナミ>とよばれるわけはこの波もよう。うら羽は♂♀よくにている。幼虫の食草はマメ科の植物いろいろ(畑のエンドウ等や野生のクズ等)。
posted by はけの森調査隊 at 11:35

2009年11月28日

小春日和に@ ★チョウ ヤマトシジミ

秋の終わりごろから冬のはじめにかけてのおだやかで暖かい春のような天候(てんこう)を、小春日和(こはるびより)とよぶ。小春(こはる)とは旧暦(きゅうれき)10月(現在の11月中旬〜12月中旬)のこと。こんな日は、土手の日だまりに行ってみよう。

ヤマトシジミvs .jpg
ヤマトシジミ♂(シジミチョウ科)091127  

草むらにたくさん飛んでいるのはヤマトシジミ。春早く3月ごろから12月中旬ごろまで、何度も発生をくりかえし、幼虫で越冬(えっとう)する。良く見ると、季節によって羽の色やもようが少しちがっている。秋のおわり〜冬や春のはじめの気温が低いころ発生する♂の表羽はふちの黒い部分が細い。

ヤマトシジミ8月8857cs .jpg
ヤマトシジミ♂ 090809

これは今年の夏の朝撮った写真、ふちどりが太い。夏は、羽を閉じてとまっていることが多いが、寒い時期には、身体をあたためようとよく羽をひらく。

ヤマトシジミ♀2348s.jpg
ヤマトシジミ♀ 091127

群れの中には、♀も少しまじっている。♀の表羽の色は、夏は黒一色の感じだが、気温の低い時期のものには青い部分がある。青の入り方は個体(こたい)によって差(さ)がある。

ヤマトシジミ♂♀2362s.jpg
ヤマトシジミ♂♀ 091127

前を飛んでいくのが♀、追いかけているのが♂。幼虫の食草はカタバミで、成虫はカタバミの花(写真のきいろの花)の蜜(みつ)が好きだ。カタバミのあるところ、ヤマトシジミがいる。

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2009年10月17日

★チョウ クロアゲハ

クロアゲハ♀産卵に来たs.jpg
クロアゲハ♀(アゲハチョウ科)090910

はけの森緑地2のカラタチに産卵に来たところ。クロアゲハは、ふつう日かげのミカン科の木に産卵する。このカラタチコーナーは東西に1列に並んでいるので、同じ木の北がわには黒いアゲハが産卵し、南がわにはアゲハが産卵して行く。♀は♂よりひとまわり大きく、飛んでいると前羽は白くすけるような感じに見える。

クロアゲハ♂s.jpg
クロアゲハ♂ 080913

野川べりで吸水(きゅうすい)。クロアゲハは、春・夏・秋の3回発生する。オスは後羽の赤い紋(もん)があまり目立たないが、メスの紋は大きくて数も多い。

クロアゲハ終令初期s.jpg
クロアゲハ終令幼虫(初期)091017 体長:40mm(55mm位まで成長する)

秋も深まり、チョウの姿は少なくなってきたが、幼虫があちこちで育っている。ミカンやカラタチの木があったら、さがしてみよう。大きな木より、苗木のような小さな木にいることが多い。

クロアゲハ蛹S.jpg
クロアゲハ蛹 体長:40mm 飼育個体

サナギで越冬し、来年の5月頃羽化する。サナギは、緑色型と茶色型がある。アゲハ(ナミアゲハ)に形は似ているが、より大型で、<ツノ>が大きくとがる。
posted by はけの森調査隊 at 18:19

2009年10月15日

★チョウ アゲハ(ナミアゲハ)・ナガサキアゲハ

第4回ミニ調査会で観察したもの

アゲハ終&若s.jpg
アゲハ終令(初期)幼虫&若令幼虫(アゲハチョウ科)

1列に並んでいるカラタチの端の方に、アゲハの幼虫が5匹もいた。鳥糞(とりふん)状の若令×2&終令×3。終令になったばかりのころは、小さめで明るい緑色、表面がブツブツした感じだ。

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アゲハ終令幼虫 体長:50mm

十分成長した終令幼虫、ちょっと臭角(しゅうかく)を出してもらった。明るい黄色だ。ちなみに、クロアゲハは濃い赤。

ナガサキ終令ツノs.jpg
ナガサキアゲハ終令幼虫(アゲハチョウ科)体長:65mm

9/5の第3回ミニ調査会の時、メスがカラタチのまわりを飛んでそのまま飛び去った。その1週間ほどあとにこのカラタチコーナーで3匹の小さな幼虫を発見。9/5より少し後に産卵されたものだろう。観察のため持ち帰って飼育し、この日、終令になったものをカラタチコーナーで撮影。この幼虫は日本のアゲハチョウ科の中で最大。

ナガサキ蛹s.jpg
ナガサキアゲハ蛹 体長:45mm

10月6日、飼育箱(しいくばこ)の中に立てておいたサクラの枝で蛹化(ようか=さなぎになる)した。サナギもとても大きい。

090906アゲハ産卵s.jpg
アゲハ♀産卵行動 090906

この秋は、緑地が明るくなったっこともあり、チョウが良く飛んできて、アゲハ・クロアゲハカラスアゲハナガサキアゲハ、たくさんの幼虫がここで育った。
posted by はけの森調査隊 at 21:43

2009年09月15日

★チョウ ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモン♂s.jpg
ツマグロヒョウモン♂(タテハチョウ科)090906

本州西南部より南に生息していた種だが、だいぶ前から北上を続け、1990年代には関東地方にも分布が広がった。1994年夏の調査会で初めて見たときはびっくりしたものだが、今ではどこにでも見られるチョウとなった。年に何回も発生し、特に9〜10月ごろ多く見られる。

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ツマグロヒョウモン♀(タテハチョウ科)090906

メスの表羽のはしは黒に近い濃い藍(あい)色、それゆえ「褄(つま=すみ)黒豹紋」と名付けられたのだろう。食草はスミレ科のいろいろなスミレで、パンジーにもよく卵を産み付けていく。黒い体に赤いイボイボのついた毛虫がいたらそれはこのチョウの幼虫だ。

ツマグロヒョウモン♂ss.jpg ツマグロヒョウモン♀ss.jpg
ツマグロヒョウモン♂ 081003     ツマグロヒョウモン♀ 060916
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2009年09月11日

★チョウ カラスアゲハ幼虫

第3回ミニ調査会で観察したもの2

カラスアゲハ幼s.jpg
カラスアゲハ終令幼虫(アゲハチョウ科)

カラタチコーナーで発見。ここでアゲハやクロアゲハの幼虫が見つかることはよくあるが、カラスアゲハは初めてだ。この白いまだらもようが特ちょう。体の色は明るいオリーブグリーンで、若令(じゃくれい=鳥フン状態のころ)から緑色が強い。臭角(しゅうかく)はオレンジっぽい黄色。小金井ではそう多くはないが、成虫は春〜秋時々見かける。サンショウやルー(園芸種)に産卵に来ることが多いようだ。
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2009年09月10日

★チョウ ナガサキアゲハ

第3回ミニ調査会で観察したもの1

ナガサキアゲハ♀.jpg
ナガサキアゲハ♀(アゲハチョウ科)

実生(みしょう=種からはえた)のカラタチコーナーに産卵にやって来たようだ。この緑地では初めての目撃・撮影1940年代までは南方の限られた地域に生息する種だったが、温暖化のせいか?北上を続け、2000年代には関東地方でも見られるようになったとのこと。小金井での目撃はそう多くないが、この夏、数を増しているようだ。この時はじきに飛び去ってしまったが、ここはアゲハ類の通り道になっているので、そのうち幼虫が見つかるかもしれない。

ナガサキアゲハ♂cs.jpg
ナガサキアゲハ♂ 090917撮影

メドゥーセージで吸蜜しているところを初撮影。追加としてここに入れる。♂の表羽は紋様が無く黒一色、尾状突起(びじょうとっき=後ろ羽に、しっぽのようにとびだしている部分)が無い大きな黒いアゲハが飛んでいたら、それはこのチョウだ。光線によって青紫色に光って見える時がある。


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2009年08月29日

★チョウ サトキマダラヒカゲ

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サトキマダラヒカゲ(ジャノメチョウ科)090813

セミしぐれの雑木林(ぞうきばやし)でよく出会うのがこのチョウだ。樹液(じゅえき)に集まったり木のまわりを飛んだりしている。腐(くさ)った果実なども好むので、人家のうら庭などにも来ることがある。幼虫の食草はイネ科のササやタケ。

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サトキマダラヒカゲ(ジャノメチョウ科)060903

とまっている時は羽をとじているので、表羽を写すチャンスがなかなか無い。めずらしくカナムグラの花に来たところ。年2回の発生で、春は4月〜6月、夏は7月〜9月。サナギで越冬する。

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ヤマキマダラヒカゲ(ジャノメチョウ科)080720 長野県上高地  my蝶アルバム 様より転載

サトキマダラヒカゲにとてもよく似たチョウ。ほぼ山地性
(さんちせい=山にすむ)なのでこのあたりの平地で見ることはないが、奥多摩方面などで見かけた人もいるだろう。見分け方はむつかしく、後ろ裏羽つけ根の黄色い3つの紋の並び方などで見分ける。

ヒメキマダラヒカゲvs.jpg
ヒメキマダラヒカゲ(ジャノメチョウ科)090818 長野県蓼科高原

サトキマダラヒカゲよりひとまわり小さいチョウ。これも山地性なのでこのあたりの平地で見ることはないが、夏休みに出かけた高原や山すそのササ原などでよく出会う。前2種とちがい、羽をひろげてとまることもしばしば。年1回5〜8月の発生。幼虫で越冬。
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2009年06月08日

★チョウ ヒメウラナミジャノメ・ヒメジャノメ

第56回はけの森調査会 <コムラサキをさがそう>で観察したもの(1)09/05/31実施
(写真は野川周辺で昨年撮影したものです)

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ヒメウラナミジャノメ(ジャノメチョウ科)

春〜夏〜秋、晴れの日も曇りの日も、野川べりをチラチラと飛んでいる。その名のとおり、うら羽は波もよう。幼虫の食草はススキなどイネ科各種なので川沿いは絶好の生息場所だ。

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ヒメジャノメ(ジャノメチョウ科)

春〜夏〜秋、草原や木陰などを低めにヒラヒラと飛んでいる。うす暗いところが好きらしい。樹液や腐った果実などに集まる。幼虫の食草はススキなどのイネ科。ヒメウラナミジャノメよりひとまわり大きく、うら羽の白っぽい線が見分けのポイント。




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2009年05月23日

★チョウ ウラナミアカシジミ

5月22日午後、スタッフ2名と共に第56回はけの森調査会(野川公園)の下見をした。曇りがちで風が強く、虫もあまり姿を見せなかったが、観察した幾種かを何回かに分けて紹介しよう。

090522ウラナミアカシジミs.jpg

ウラナミアカシジミ(シジミチョウ科)

強風にあおられて地上に舞い落ちたのか、クローバの葉に身を寄せて風をしのいでいた。羽化して間もないようだ。アカシジミと共に、初夏の訪れを告げる雑木林のチョウ。表羽はあざやかなオレンジ色。幼虫の食樹はブナ科のクヌギやコナラなど。例年より少し早めの発生確認となった。

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2009年05月22日

★チョウ ツマキチョウ幼虫・蛹

090519ツマキチョウ幼虫s.jpg

4月19日、はけの森緑地2のムラサキハナナにいたツマキチョウの終令幼虫(25mm)。 モンシロチョウとちがって脇に白いスジがある。果実にそっくりで見つかりにくい。果実や花を食べて育つ。

090522ツマキチョウ蛹s.jpg

サナギは自然状態(付近の低木や草の茎で蛹化)ではなかなか見つからないので、飼育箱に入れた。エサも食べず箱の中をウロウロして、フタにくっついて前蛹(ぜんよう)となり、21日の朝サナギ(25mm)になった。はじめは濃い緑色だったが、だんだん茶色に変化してきた。このまま越冬し、来年(時により再来年・再々来年)の春に羽化する。

090415ツマキチョウ♀ss.jpg

4月15日、はけの森緑地2のムラサキハナナで吸蜜(きゅうみつ)しているメス。この日、産卵行動も見られた。4月2日のツマキチョウの記事参照。

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2009年05月08日

★チョウ ジャコウアゲハ

090503ジャコウサナギ殻s.jpgジャコウアゲハ羽化殻 090503
昨年の冬、小金井市内のとある建物の壁面に、ジャコウアゲハの蛹が点々とついているのを発見。食草のウマノスズクサは何処にあるのだろう?と思ったが、既に地上部は枯れて姿が無いので、見あたるはずもなかった。好天に恵まれた5月3日、再訪した。
 

090503ジャコウ♂s .jpgジャコウアゲハ♂(アゲハチョウ科)
建物のすぐ前の草地に、何頭ものジャコウアゲハが飛び交っていた。そして、探すまでもなく、短い草に覆われ出した草地の至る所に、ウマノスズクサがツルをのばし始めていた。植栽されたウマノスズクサは市内に何カ所かありジャコウアゲハが発生しているが、 ここのウマノスズクサは植栽後だいぶ時が経っているようだ。
090503ジャコウ♀.jpgジャコウアゲハ♀ 
オスが5〜6頭、メスが1頭だけいて、時たま現れては、数カ所に産卵して行く。オスはクロアゲハやオナガアゲハに似ているが、腹に赤〜黄の毛が生えているのが、他の黒いアゲハとの区別点。春・夏・秋年3回発生。



090503ジャコウ卵s.jpgウマノスズクサ葉裏に産みつけられた卵
この日葉裏で見つけた卵。







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2009年04月29日

★チョウ コミスジ・カラスアゲハ

今年の春は、暖かい日と寒い日が変則的に立ち替わり不安定な季節の巡りだったが、4月19日(日)は前日の雨も上がり、本格的な春の到来となった。野川付近では、アゲハ・クロアゲハ・カラスアゲハ・コミスジを初見、成虫越冬のルリタテハやキタテハも飛び、はけ(国分寺崖線)の一角、ムラサキハナナの群落では、ツマキチョウが5〜6頭飛んでいた。

090426コミスジs.jpgコミスジ春型♂(タテハチョウ科)
ちょっと羽ばたいて、翅を拡げたままツィーと滑空するように飛ぶ。春、夏、夏〜秋、の年3回発生。幼虫の食草はマメ科各種。近年都市部で増えてきた種のひとつ。小金井でも20年前頃は稀だった。




コミスジ春型♀s.jpg
コミスジ春型♀
捕虫網の上にとまったメス。黒地に3本のスジが目立つチョウは、他にミスジチョウ・オオミスジ・ホシミスジ等々があるが、この辺には棲息していない。
追記 2012.06.03
ホシミスジは、2010.08.29に、野川沿いの武蔵野公園で目撃撮影された(野川公園の観察グループ)。その後も発生を続け、12.06.02.には隊長も目撃撮影した。瀬戸内亜種とのこと、不自然な発生ではある。

090422カラスアゲハs.jpgカラスアゲハ春型♂(アゲハチョウ科
ハッとする間に、金青緑にきらめきながら飛んで行く。春・夏の年2回(地域により1又は3回)の発生。森林地帯に多いチョウだが、小金井近辺にも少し棲息している。幼虫の食草はコクサギやカラスザンショウ等各種のミカン科。この辺では、サンショウやヘンルーダ(園芸種)上で幼虫を発見することが多い。

080730カラスアゲハ夏型s .jpgカラスアゲハ夏型♂ 080730
昨年の夏、自宅の庭に立ち寄ってすぐに飛び去った。春型より大きく、赤紋が無い。彩りが深く、勇美(!)





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2009年04月02日

★チョウ ツマキチョウ(シロチョウ科)

080409ツマキチョウ♂花s.jpg桜の花が咲く頃、モンシロチョウに似た、前翅の先がオレンジの可憐なチョウが飛ぶ。モンシロチョウよりちょっと小振りで、小刻みに上下しながら直線的に飛ぶのが特徴。年1回この季節にだけ発生する里山のチョウだ。





080404ツマキチョウ♀産卵s.jpg家庭菜園の菜の花に産卵しているメス。オレンジの部分は無いが、オスと同様前翅の先が尖っている。幼虫は果実や花を食べて育つので、果実や花のつけ根に卵を産む。種々のアブラナ科の植物が食草で、帰化植物ムラサキハナナ(オオアラセイトウ)やセイヨウカラシナをも食す故か、近年は都市部でも増えている。20年位前は、この辺では珍しいチョウだったが、5年前からこの街中の菜園にまでも産卵に来ている。

080404ツマキチョウ♀s.jpg翅を閉じてとまっていると忍者のよう。草の中に居たら見つからないだろう。








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2009年03月27日

★チョウ キタテハ(タテハチョウ科)

060330キタテハs.jpg3月中旬頃から、日差しの暖かい日は成虫越冬のチョウをよく見かけるようになる。枯れ葉色の中を渋いオレンジのチョウが翔んだらそれはたいていキタテハだ。







080318キタテハs.jpg
土手の日だまりで日光浴。テリトリー(縄張り)に同種のチョウがやって来るやいなや、敏捷に飛び立って追い払う。








060404キタテハ♂♀横s .jpg2006年4月4日、桜が満開、川沿いに自転車を走らせていると、土手の草むらに妙に惹かれるものを感じた。のぞいてみるとキタテハが求愛行動中。オスは、ジッとしているメスに寄り添いながら、羽をチョンチョンとつついてみたり、ゆっくりゆっくり周りをまわったりしている。





060404キタテハ♂♀開翅s.jpg時に、翅を広げて静かに上下させる。メスは相変わらずジッとしたまま、15分くらいは経っただろうか、一向に交尾する気配はない。こちらがタイムアウト、その後のことはわからない。メスは拒否し続けたのだろうか?タテハの仲間は交尾に至るまでの時間が長いものが多いらしいが、これについては考察続行中。



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2009年02月15日

★チョウ ムラサキシジミ

ムラサキシジミs.jpg

ムラサキシジミ♂ 081218
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