2017年01月25日

冬ごしの昆虫@ ★甲虫 テントウムシ類 ★ガ ミノムシ類

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テントウムシ(ナミテントウ)(テントウムシ科)約6mm 170103  府中市浅間山

正月三ヶ日は、おだやかな天候に恵まれた(最高気温13〜14℃ )。こんな暖かな日は、虫たちも動いているかなあと浅間山へ出かけた。案の定、テントウムシのなかまが数匹、フェンスの上やすき間をチョコチョコと歩いていた。

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ダンダラテントウ(テントムシ科)約5mm 170103 府中市浅間山

テントウムシよりちょっと小ぶりで、もようはよく似たテントウムシのなかまがいた。テントウムシと同じく、アブラムシを食べる。もようはいろいろ変化がある。

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ウスキホシテントウ(テントウムシ科)約3mm 170103  府中市浅間山

冬樹皮下で越冬する代表的なテントウムシのなかまで、冬以外は木の上にいるとのこと、ふだんはなかなかお目にかからない。ずっと動きまわっていた。

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ニトベミノガ(ミノガ科)若令幼虫 ミノの長さ約20mm  170103 府中市浅間山

 オオミノガとまちがえそうだが、脱皮時の頭のカラがミノについている(付け根の所)のでニトベミノガとわかる。オオミノガは終令幼虫で越冬し、6〜7月頃羽化するが、ニトベミノガは若令幼虫で越冬して、春になったらまた葉を食べて大きくなり、7月頃羽化する。

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ニトベミノガ(ミノガ科)空きミノ  ミノの大きさ40mm 141215  府中市浅間山

これは約2年前、ほぼ同じ場所についていた空ミノ。大きく切りとった葉をミノにつけるのはニトベミノガの特ちょうだが、こんなに大きな葉をつけているのは今まで見たことがない。この辺一帯にはニトベミノガが多く生息しているようだ。
  
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クロツヤミノガ(ミノガ科)幼虫     ネグロミノガ(ミノガ科)幼虫空ミノ

クロツヤミノガは老熟〜若令幼虫で越冬して5〜6月頃羽化、ネグロミノガは卵で越冬して9〜10月頃羽化。この2種は小金井近辺でよく見かける。


posted by はけの森調査隊 at 15:21

2015年12月10日

★ガ クロスジフユエダシャク

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クロスジフユエダシャク♂(シャクガ科)開帳約25mm 111216

冬になったなあ〜と思う頃ころ、かれ葉色をした小さなガが雑木林のかれ葉の上をチラチラと飛び始める。冬に成虫が発生し、繁殖(はんしょく)活動を行うガのなかまで、それらは総称して「フユシャク」と呼ばれている。

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クロスジフユエダシャク♂ 111216

フユシャクのなかまは、口が退化していて、エサをとらないものが多い。♀は翅が退化していて、無いか、ほんの少しあるくらいで飛べない。♂と♀がまるでちがう形をしている。

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クロスジフユエダシャク♂ 111216

たいていのフユシャクは夕方〜夜に活動するが、この種は昼間活動する。飛ぶ虫の少なくなったフィールドでは、ついつい追いかけてしまうが、とまったかと思うとかれ葉にまぎれ、またすぐに飛び立つのでカメラにおさめにくい。

クロスジフユエダシャク♂6708 遠景cs.jpg
クロスジフユエダシャク♂ 151208

かれ葉すれすれに低空飛行をしながら、ちょっととまってはまたウロウロと飛び回っているのにはワケがあるのだった。
こちらのサイトにとても詳しく書かれているのでご参考に。

posted by はけの森調査隊 at 12:10

2015年10月06日

★ガ ビロードハマキ

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ビロードハマキ(ハマキガ科) 開帳約40mm 150923

あざやかなオレンジ色の小さなガがチラチラと目の前を飛んだ。追いかけて行くと、シダにとまった。図鑑などで見るそのきれいなもようは印象深く、本物を見たいな、と思ってはいたが、こんな身近なところに現れるとは驚きだ。樹木のよく茂った林で見られ、幼虫の食樹は、カエデやシイ、カシなどいろいろで、近畿(きんき)地方で多く見られるとのこと。

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ビロードハマキ(ハマキガ科) 

斑紋(はんもん)が見事にきれいに並んでいる。どちらが頭だか見まちがえそうだ。幼虫も見つけてみたい。

ビロードハマキ標本.jpg ビロードハマキ幼虫.jpg
ビロードハマキ(ウェブサイトより)   ビロードハマキ幼虫(ウェブサイトより)


posted by はけの森調査隊 at 16:00

2015年05月28日

★ガ ホソオビヒゲナガ・クロハネシロヒゲナガ

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ホソオビヒゲナガ♂(ヒゲナガガ科) 150522 開帳約15mm

長ーい触角(しょっかく)をひらめかせながら、草の間をぬって飛ぶ小さなガ。初めて出会ったのが群れて飛んでいる場面、いったい何者!?とおどろいた。無数の触角がヒョンヒョン〜〜とおどっているようで、異次元空間(いじげんくうかん)にまよいこんだような気がした。毎年5月ごろ、野川近辺で見かけるのだが、小さいし、たいてい飛んでいるので、なかなか写真が撮れない。

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ホソオビヒゲナガ ♀(ヒゲナガガ科)150523

ヒゲナガガのなかまはたくさんいて、♂の触角はとても長いが、♀はそれほど長くない(この個体はだいぶいたんでいて、先の部分が切れている)。図鑑によると、食草は不明となっている。

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クロハネシロヒゲナガ♀(ヒゲナガガ科)開帳約13mm 110505

こちらは、4年前に野川べりで撮ったもの。この種は、ホソオビより出現期が少し早く、また群れて飛ぶことはないそうだ。この種については、研究が進んでいて、食草は、ネズミムギ・オオスズメノカタビラとのこと。1令幼虫は産みこまれた植物内でその植物を食べ、2令になるとミノをつくり、外に出て、地面におり、かれ葉を食べるとのこと。
くわしくは、
このサイトで紹介されている、
をご覧ください。


posted by はけの森調査隊 at 17:49

2014年09月16日

★ガ クロクモヒロズコガ

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クロクモヒロズコガ(ヒロズコガ科) 140906 開帳約20mm

野川べりのムクノキの幹(みき)に、もようのある細い小さな黒い棒(1cm)のようなものがついていた。よく見たら脚(あし)がある。よくよく見たら羽を折りたたんでいるガのようだ。

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クロクモヒロズコガ(ヒロズコガ科) 140906 
とりあえず写真を撮って帰り、調べたところ、クロクモヒロズコガと判明した。このもようにピッタリの優雅な(ゆうが)な名だ。ヒロズコガのなかまの幼虫は、2種ほど見たことがあり、1種はよく知られたマダラマルハヒロズコガ、もう1種は種名はわからないけれど、ブロックべいなどに時々ついているもの。

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クロクモヒロズコガ(ヒロズコガ科フサクチヒロズコガ亜科)  140906 

フサクチヒロズコガ亜科に分類されているように、口のあたりにフサフサした毛がついている。幼虫はどんなミノに入っているのだろう?手持ちの図鑑やウェブサイトでは見当たらない。どなたかご教示いただければ幸いです。


posted by はけの森調査隊 at 14:37

2014年09月10日

★ガ オオスカシバ 

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オオスカシバ(スズメガ科) 140905 開帳約60mm

春〜秋(年2化)、ホバリングして花の蜜を吸いながらすばやく飛び回っている姿を、公園や花壇などで見かける。2cmほどの口吻(こうふん)に見合った筒状の花が彼らのお目当てだ。幼虫は、クチナシ(アカネ科)を丸坊主にしてしまうきらわれ者、夏の調査会(140720実施)でも、野川公園入口のクチナシにいるのを皆で観察した。羽化した時は羽に鱗粉(りんぷん))がついているが、すぐに落ちて透明(とうめい)になるとのこと。

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オオスカシバ(スズメガ科) 140905

その形や様子からホウジャク(蜂雀)とよばれていて、同じなかまの茶色&オレンジのホシホウジャクやホシヒメホウジャクなどもこの時期活動が目立つ。
  
posted by はけの森調査隊 at 16:15

2014年06月30日

★ガ ヒロズコガのなかま幼虫

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ヒロズコガ(ヒロズコガ科)のなかま幼虫   ミノの大きさ約7.5mm  130413

昨年の春、ブロックべいでヒロズミノガを探していたら、ヒロズミノガのすぐそばにちょっと違う形のミノムシがいてびっくり。肉眼では、ゴミか石のかたまりみたいだが、よく見ると小石をつづり合わせたケースだ。前出(140629付記事)のマダラマルハヒロズコガと同じヒロズコガ科に属(ぞく)するガの幼虫だった。ヒロズコガ科に属するガは多く、幼虫はケース(種によって材料は様々)をまとうものが多いとのこと。マダラマルハヒロズコガ幼虫のケースは、形が変わっているし、大きいので人目につきやすいが、多くのヒロズコガのなかまの幼虫は、とても小さく、背景にまぎれているので、気づかれないことが多いようだ。

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ヒロズコガ(ヒロズコガ科)のなかま幼虫  130413

裏がわは、こんなようす。ミノガ科の幼虫のミノとちがって、2枚のフタを合わせたような構造(こうぞう)になっている。

posted by はけの森調査隊 at 21:13

2014年06月29日

★ガ マダラマルハヒロズコガ幼虫の動画

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マダラマルハヒロズコガ(ヒロズコガ科)幼虫   140629

マダラマルハヒロズコガ幼虫の動画をYouTubeにUPしました。
板塀(いたべい)を上って行くところを下から撮っています。


posted by はけの森調査隊 at 11:03

2013年09月15日

★ガ アカエグリバ

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アカエグリバ(ヤガ科) 前翅長 20mm 頭を下にしている  130903

一度は見たいと思っていたガのひとつ、かれ葉そっくりのガが自転車のカゴにとまっていた。似たような形をしていて、〇〇エグリバと呼ばれるものは何種もあるが、これはアカエグリバのようだ。翅がえぐられている(=くりぬいたように切りとられている)のでこの名がついたのだろう。

アカエグリバ2519s.jpg
アカエグリバ(ヤガ科) 130903

ま上から見るとこんな形、自然の中にいたらまるで目立たないだろう。 年2〜3回羽化、成虫越冬。こんなに造形美あふれるガだが、果実の汁を吸うので、害虫扱いされている。

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アオツヅラフジ (ツヅラフジ科) (ウェブサイトより)

幼虫の食草はアオツヅラフジとのこと、町中には無いが、ちょっとした野原や畑の縁、山ぞいのブッシュなどに生えているツル植物。近辺で見たおぼえは無いが、さがしてみようと思っている。秋には果実が紫色になる。

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アカエグリバ幼虫 060808 約45mm (ウェブサイトより)

幼虫はこんな姿をしている。   
posted by はけの森調査隊 at 11:57

2013年08月12日

★ガ テングイラガ 幼虫〜羽化

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テングイラガ(イラガ科)幼虫 9mm 130721

7月21日の第69回調査会の際、M.O.隊員の頭の上で発見された黄緑色の幼虫、肉眼(にくがん)で見ただけだとシジミチョウのなかまの幼虫に似ているが、ルーペで見ると針がたくさんあって、イラガのなかまであることがわかった。確認のため持ち帰り、サクラの葉の上で撮影。イラガのなかまの幼虫(一部のマユも)には毒があるのでうっかり針にさわったら大変だ。種類によって毒性の強弱があり、テングイラガの毒性は弱いとのこと。
参考:イラガ


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テングイラガ(イラガ科)繭 直径6mm 130722

幼虫は、カエデ科やバラ科など広い範囲の葉を食べることがわかったので、サクラの葉を入れておいたら、次の日には葉を2つ折りにしては早くもマユを作って蛹化した。撮影しようと葉を動かしたら、接着力が弱かったらしく、葉が開いてしまった。丸いマユの横についているのは幼虫の脱皮殻(だっぴがら)。

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テングイラガ(イラガ科) 130807  開帳15mm  室内撮影(生きてます)

8月7日に無事羽化した。野外で飛んでいたらほとんど目につかないような小さくて地味なガだ。年2化なので、次の世代はマユの中で蛹越冬。成虫に毒は無いとのこと。イラガのマユは、野川周辺ので木の枝についているのを時々見かける。

   
posted by はけの森調査隊 at 21:25

2013年07月15日

★ガ ツマジロエダシャク(バンザイしてとまるガ)

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ツマジロエダシャク♂(シャクガ科)開帳約30mm  130706

どこからか飛んできたガが、葉の上にとまったと思うとパッと前翅を上げてバンザイのポーズ。こんなかっこうをしてとまるガはみたことがないので、調べてみたらツマジロエダシャクの♂だった。♀の後翅のフチはもっとギザギザが強い。普通種で、幼虫の食樹はクスノキとのこと。(そばにクスノキがあった)
こうすると全体が大きく見える効果があるのだろうか?


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2013年06月29日

★ガ スカシカギバ

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スカシカギバ♀(カギバ科) 開帳60mm 130623

梅雨の晴れ間のさわやかな朝、家のサッシにとまっていたのは、すかしもようのきれいなガ。どこで羽化したのだろう、こんな住宅地にいるとは思ってもいなかった。

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スカシカギバ♀(カギバ科)130625

見つけた日は、ゆっくり撮るひまが無かったので、とりあえず飼育箱に入れておき、翌々日に撮った写真。生態がどうのこうのと言うより、その不思議な美しさに見ほれてしまう。その美しさを写しとるのはむずかしい。

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スカシカギバ卵 130626 約1mm

撮影の翌日、庭に放そうと思ってフト見ると、飼育箱にタマゴがいっぱい!ゴミつぶのような黒い点々のかたまりが何ヶ所にもついている。ザッと数えても、180こくらいはある。写真はスイカの種みたいだけど、たったの1mmくらい、ゼリー状のまくに包まれているみたいだ。
幼虫の食樹は、ブナ科のアラカシ・クヌギ等とのこと、さて、無事に孵化(ふか)するかどうか。
posted by はけの森調査隊 at 10:32

2012年06月17日

★ガ ウンモンスズメ オオトビモンシャチホコ幼虫 キシタアツバ幼虫など 

第65回はけの森調査会<チョウたちはどこにいる?A>(120527実施)では、いろいろなガの成虫や幼虫を観察した。そのうちのいくつかを紹介しよう。

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ウンモンスズメ(スズメガ科)120527 木にとまらせて撮影

集合場所脇のトイレの洗面所にジッとしているのをY.M.さんが見つけた。そっと触ってみたら動いた。羽のもようが雲のようなので<雲紋>の名がついた。幼虫はケヤキなどニレ科の葉を食べる。5月・9月の2回発生。蛹越冬。

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マイマイガ(ドクガ科)幼虫 55mm

あちこちの木の幹に居た。昨年・今年と、大発生している。成虫がせわしく飛び回る様子から「舞い舞い」とついたと言われるが、さて?
毒が無いと書かれている本もあるが、猛毒は無いにしろ、発疹が出たり、かゆみが出たりするという報告もあるので、さわらないように。

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オオトビモンシャチホコ(シャチホコガ科)幼虫 50mm 120527

隊員のE.S.さんがわき水広場の木の根元のコケの上で見つけた。見た事も無いきれいなもようのガに皆びっくり。図鑑を見たら、「サラサリンガ」に似ていた。「更紗模様みたいだし」なんて言いあっていたのだが、あとでよく調べたら、オオトビモンシャチホコだった。これから蛹になる場所をさがしに出て来たのだろう。

キシタアツバ蛹0105s.jpg キシタアツバ幼虫0109s.jpg
キシタアツバ(ヤガ科)蛹 15mm     キシタアツバ(ヤガ科)幼虫 約25mm

ヤブマオ(イラクサ科)の葉が2つ折になっているのを見つけたE.S.さん「アカタテハの幼虫かしら?」。ちょっとだけのぞいてみたところ、ちがう虫のようだったが、ゆっくり確かめずに先を急いだ。3日後の5/30にもう一度見に行ったら、早くもサナギになっていた。別の葉の中に居る幼虫を撮影した。

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チャミノガ(ミノガ科)幼虫 約30mm 120527

1本のコナラに、大小たくさんのチャミノガがついていた。幼虫で冬を越し、春になったらセッセと葉を食べて、ミノの中で蛹になり、6月〜7月に羽化する。ミノの表面に小枝をビッシリつけ、オオミノガのように紡錘形(ぼうすいけい)にはならない。
posted by はけの森調査隊 at 13:53

2012年03月07日

★ガ イラガのマユ シロフフユエダシャク  ★その他の昆虫 コカマキリ卵鞘 等

第64回はけの森調査会<冬ごしの生きものはどこにいる?>で観察したものB

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イラガ(イラガ科)のマユ  マユの大きさ11mm  わき水広場のイロハモミジ  120219

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コカマキリ(カマキリ科)の卵鞘(らんしょう) 自然観察園のフェンス   120219

フユシャクのなかま♀7480s.jpg ネグロミノガ7535s.jpg
フユシャクのなかま♀ 120219     ネグロミノガ(ミノガ科)幼虫 120219

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シロフフユエダシャク♂(シャクガ科) 前翅長約19mm  トイレの中や付近の木 120219

カワゲラのなかま7489s.jpg
カワゲラ(カワゲラ科)のなかま 体長約20mm わき水広場  120219

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エサキモンキツノカメムシ(ツノカメムシ科)体長約11mm わき水広場のおち葉  120219 

   
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2012年03月04日

★ガ マダラマルハヒロズコガ

第64回はけの森調査会<冬ごしの生きものはどこにいる?>で観察したものA

こんなところに2734s.jpg マダラマルハヒロズコガ幼虫だよ2938cs.jpg
こんなところに             マダラマルハヒロズコガ幼虫 120219

シダレヤナギの根元のくぼみをさぐっていたT.A.君(5才)、「カードに出てるのと同じのを見つけた!」とびっくりしている。
ひょうたん型の不思議な
<ミノ>中には、マダラマルハヒロズコガというガの幼虫が入っていて、その形から、<ツヅミミノムシ>とよばれている。

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マダラマルハヒロズコガ幼虫(ヒロズコガ科)ミノの大きさ:約12mm 木のウロの中 110219

初めて見た時は、「こんな生きものがいるんだろうか!」とその不思議な造形にしばし見とれてしまった。さぞ珍しいものだろうと思っていたが、見つけ慣れて来ると、その辺にふつうに居ることがわかった。朽ち木の中や木の幹のひだの間、古い木造の家の壁のすきまなどなど。ミノは木くずをかためたような感じだ。エサはいろいろで、くち木や木の皮、キノコ・コケ類・アリの幼虫などとのこと。

マダラマルハヒロズコガ幼虫.jpg マダラマルハヒロズコガ成虫SC.jpg
マダラマルハヒロズコガ幼虫 5月頃   マダラマルハヒロズコガ成虫 5〜7月

春には、ミノから顔を出してヤナギの幹を上って行くところを見た事もあるが、撮影できなかったので、ウェブサイトから拝借した写真を載せる。ミノは、2枚のフタをあわせたような感じで、どこからでも顔を出せるようだ。
成虫は開張20mmほどの小さなガ、これもウェブサイトからの写真。
<斑丸翅広頭小蛾>という漢字名はこの成虫の形態から名付けられたのだろう。
どうやってこのケースを作っていくんだろう?エサを食べるところも見てみたいし、成虫も見たいし、その生態をもっ
とくわしく知りたいところだ。
  
  


posted by はけの森調査隊 at 14:20

2012年03月02日

★ガ キバラモクメキリガ

第64回はけの森調査会<冬ごしの生きものはどこにいる?>で観察したもの@

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キバラモクメキリガ♂(ヤガ科) 0120219 開張約50mm

ゴマダラチョウの幼虫をさがしているとき、エノキのおち葉の中にいたガ。
これを見つけたM.I.君(小2)が「何だろう?なんだろう?」と名前を知りたがっていたけれど、すぐにはわからず帰ってから調べてみた。晩秋に羽化してそのままおち葉の下などで冬をこし、早春に活動を開始するガで、幼虫はバラ科・マメ科等々いろいろな種類の葉を食べるとのこと。
図鑑で幼虫を見ると、<ヨトウムシ型で、初夏にこの広場で見かけたような気がする。

参考 hirokou's Field Notes<早春の夜の糖蜜酒場>

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ナワキリガ♂(ヤガ科) 011024 開張約40mm

これもキリガのなかま。このような毛なみと形のガには多くの種類がある。
1月の朝、家の戸口にジッとしていた。関東より西に分布していたガだが、北方へと分布をひろげているとのことだ。キバラモクメキリガと同様、秋に羽化してそのままおち葉の下などで冬をこし、春に出て来る。幼虫はブナ科やバラ科などの葉を食べる。「ナワ」は人名。

   
posted by はけの森調査隊 at 12:06

2011年12月02日

★トンボ アキアカネ ★ガ クロスジフユエダシャクなど

ポカポカ陽気の11月30日は、前の記事で紹介したナミテントウ集団種々のチョウ以外にも、いろいろな生きものに出会った。

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アキアカネ(トンボ科) 111130

アキアカネは、秋おそくまで見られるトンボのひとつ、この日も、日だまりに2匹、ジッととまっていた。

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ホソヒラタアブ♂(ハナアブ科)約10mm ツワブキ 111130 

春早く〜秋おそく(暖かい所では冬でも)まで、よく見かけるハナアブ。大写しになっているが、とても小さなアブで、よく似たなかまが何種もいる。幼虫のエサはアブラムシ(口先でアブラムシを刺して体液を吸収して成長)

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クロスジフユエダシャク(シャクガ科) 開帳約25mm 111130

草の間をチラチラフワフワと飛んでいた。飛んでいる時は、うしろ羽のあわいクリーム色が見えてきれいだ。11月〜12月、雑木林でよく見かける。幼虫の食草はクヌギやコナラ。

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オオカマキリの卵のう ヒトツバハギの枝 111130 

第62回はけの森調査会(110605実施)の際、羽化したばかりのウラナミアカシジミがとまっていたヒトツバハギはすっかり葉を落とし、熟(じゅく)したたくさん実がついていた。その枝にオオカマキリの卵嚢(らんのう)が産みつけられていた。

posted by はけの森調査隊 at 18:23

2011年11月17日

★カメムシのなかま キマダラカメムシ

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キマダラカメムシ終令幼虫(カメムシ科) 15mm  111114

「ヘンなカメムシがいる!」とびっくりしている子供。
「これはキマダラカメムシっていう東南アジアから帰化したカメムシの幼虫だよ。今までは九州や沖縄にしかいなかったんだけど、最近では東京にも現れているんだ。」
これは最近知ったばかりの情報だ。成虫で越冬するとのことだが、まだ幼虫のまま、しかも寒さのためかだいぶ弱っている。サクラ・ナシ・エノキなど20種以上の木の葉や茎(くき)から汁をすって成長するとのこと。

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    キマダラカメムシ若令幼虫 110914 神奈川県にて N.A.氏撮影

今年9月15日、はけの森緑地2に見たことも無い妙なカメムシの幼虫がいた。
調べようと思っていたその日、神奈川県に住む知人から「9月14日、見なれない虫を見かけた・・・キマダラカメムシの幼虫と判明した」との情報が届いた。はけの森にいたものとそっくりなので、知人の写真を掲載させていただく。


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キマダラカメムシ成虫 約20mm  1109 九州にて my蝶あるばむ様より

成虫はまだ見かけていないので、my蝶あるばむ様の写真を転載させていただく。大型のカメムシだ。神奈川県の知人は、その後10/1、太いエノキに20〜30匹ほど幼虫〜成虫を見つけたそうだ。冬、皆さんの家の雨戸のすきまやのき下などにひそんでいるのが見つかるかもしれない。

追記
2012.9.13に、はけの森緑地2で初めて
成虫を見た。第3回ミニ調査会報告(120915付記事)参照。

<倉敷昆虫館>のサイトより
このカメムシは、1770年に長崎で発見された外来種で、近年まで九州と沖縄にしか生息していなかったのですが2000年代に入ってから中国地方へ分布を広げ、2006年からは岡山県でも南部を中心に各所で目撃されるようになり、更には関西地方まで広がったようです。2010年には東京での生息も確認されています。非常に早い速度で東進(北上)しているようですが、これも地球温暖化の影響でしょうか。

 
posted by はけの森調査隊 at 10:50

2011年09月20日

★カブト・クワガタが家に来たよ(M.I.君の夏休み日記)

はけの森緑地にほど近い住宅地に住んでいる、隊員M.I.君(小2)から、夏休みの日記と写真が届きました。その中のいくつかを紹介します。
  
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6匹のカブトムシ来訪c.jpg

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飼育場所(しいくばしょ)はこんな所。木や落ち葉も無く、エサも置いていないのに、どうしてこんなにたくさんの虫たちがやって来たのでしょうか?もとから飼っていた虫たちやエサのにおいや家の明かりにさそわれて飛んで来たのでしょうか?自然状態では、以前よりだいぶ見かけなくなってきたカブトムシやクワガタ類(ノコギリクワガタは稀)ですが、<はけ>のグリーンベルト一帯には、まだまだたくさん住んでいるようでうれしいですね。今年4/2のミニ調査会@では、はけの森緑地2にもカブトムシの幼虫がたくさんいました。


   


     




 
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2011年09月04日

★ガ シャチホコガ幼虫

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シャチホコガ終令幼虫(シャチホコガ科) 約45mm 110829

野川べりの草むらのメドハギに、シャチホコガの幼虫が何匹もいた。何ともおもしろい形をしている。シャチホコガのなかまには、たくさんの種類があり、幼虫は、このシャチホコガのように奇妙な形をしたものと、ふつうのイモムシ形のものとがある。

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シャチホコガ終令幼虫(シャチホコガ科) 110829

メドハギ(マメ科)をセッセと食べている。上の方が頭。食草(樹)は、カエデ科・ブナ科・バラ科など範囲が広い。

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  シャチホコガ終令幼虫      名古屋城:金のシャチホコ(ウェブサイトより)

こんなかっこうでジッとしていたりする。

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シャチホコガ終令幼虫(シャチホコガ科) マユを作っている 110901

1匹だけ、観察のため持ち帰り飼っている。ふと見たら、マユを作りはじめていた。図鑑では土におりて蛹化(ようか=サナギになる)するとのことだったが、この幼虫は葉の間に作っている。春と初秋の年2化なので、オオミズアオの場合と同様に、秋に生まれた幼虫は地表でマユを作って越冬するのだろう。

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シャチホコガ繭(シャチホコガ科) 長さ約30mm  110904

次の日(110902)には、メドハギの枝と葉っぱの間に、マユが完成していた。

posted by はけの森調査隊 at 13:38

2010年11月19日

★ガ シラホシコヤガ幼虫

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シラホシコヤガ幼虫7842s.jpg シラホシコヤガs.jpg
シラホシコヤガ幼虫 約8mm 101116   シラホシコヤガ(ヤガ科)成虫 約15mm

11月6日の第4回はけの森ミニ調査会で見つけた空マユはシラホシコヤガのものとわかったが、幼虫で越冬するとのことなので、後日さがしてみた。
コケ(地衣類)の中にまぎれているかと思っていたがなかなか見つからず、コケのかたまりより少しはなれたあちこちで見つかった。本体は半とうめいの弱々しい体をしているとのことだが、コケをつづりあわせて表面をおおっているので体は見えない。撮影した3匹は少しずつちがう形をしているが、3対(つい)の突起(とっき)があるのがとくちょう。
(成虫の写真はウェブサイトより)

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シラホシコヤガ(ヤガ科)空マユ 約10mm 101116

このコケのカバーを利用して5月半ばごろにマユを作り、6月に羽化するとのこと。食草はコケ(地衣類)で、ウメ・スギ・ケヤキなどの木の幹や、岩に生えているコケの間に棲(す)むという何とも不思議な幼虫だ。
来年2/19の定例調査会には幼虫をさがしてみよう。

     

  

   
posted by はけの森調査隊 at 11:22

2009年09月30日

★ガ ホシホウジャク ホシヒメホウジャク

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ホシホウジャク(スズメガ科)090926

朝や夕方うす暗くなるまで、ブーンという羽音をたてながら花から花へ、ハチドリのようにホバリングしながら蜜を吸っている。長い口吻(こうふん)は、このメドゥーセージのような筒(つつ)の長い花の奥まで届く。幼虫の食草はヘクソカズラ(アカネ科)。サナギ越冬(成虫越冬のものもいるとのこと)。

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ホシホウジャク(スズメガ科)090926

似た種に、クロホウジャク・ヒメクロホウジャクがあるが、うしろ羽のオレンジの部分がクロホウジャクより巾(はば)が広くつけ根近くまであること等、ヒメクロホウジャクとは背中の色ともよう、オレンジの部分の巾等で見分けられる。大きさは、クロホウジャク>ホシホウジャク>ヒメクロホウジャク。

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ホシヒメホウジャク(スズメガ科)090926

ホシホウジャクよりひとまわり小型、腹が太めでずんぐりした感じ。口吻も少し短く、花が小型のランタナの蜜を吸いに来た。幼虫の食草は同じくヘクソカズラ。ササ類の根ぎわなどで成虫越冬するとのこと。

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ホシヒメホウジャク(スズメガ科)090926

ジッとまっているときは、枯れ葉のよう。食草ヘクソカズラは、どこにでもはえるツル性の植物。ぬかずにおけば、いつの間にか幼虫が育っているかもしれない。
posted by はけの森調査隊 at 21:10

2009年06月26日

★ガ ニトベミノガ幼虫

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ニトベミノガ幼虫(ミノガ科)080612

雨上がりの夕暮れ、ヒンヤリとした空気が気持ち良い野川べりを歩いていると、大きなミノムシがブランブランとゆれていた。高い木の枝からとても長い糸をたれて、どんどん地面近くまでおりてきている。サナギになる良い場所をさがしているのだろうか?
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ニトベミノガ幼虫(ミノガ科) 080612

近づいてみると、幼虫があおむけになって、顔を出したりひっこめたりしながら糸をあやつっている。それにしても、どうしてこんなに下の方までおりてきているのだろう?オオミノガに似ているが、大きな葉っぱをヒラヒラと何枚もつけているし、初夏になっても活動しているのはニトベミノガの幼虫だ。成虫は夕〜夜に飛ぶのでほとんど人目につかないが、幼虫はこのあたりの木の枝についているのを時々見かける。

   


 






posted by はけの森調査隊 at 22:15

2009年02月27日

★ガ ミノムシやマユ

第55回はけの森調査会<野川冬マップ2>で観察したもの(5)09/02/21実施 
 
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オオミノガ幼虫<ミノガ科>
蓑の大きさ:35mm〜50mm 食樹:種々の樹木
終令幼虫で越冬したあとは、エサを食べずに、5月下旬〜7月に羽化する。野川公園入口のコナラには、あちこちにミノムシやガのマユなどがついていた。
(古いものもあるようだ)





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ニトベミノガ幼虫<ミノガ科>
空蓑
蓑の大きさ:30mm〜40mm 
食樹:バラ科やブナ科などの樹木
若令幼虫で越冬、翌春摂食した後サナギになる。7月中・下旬に羽化。蓑はオオミノガに似るが、表面に大きな葉をつけているのと、脱皮する際に残した頭の殻を蓑の入口につけているのが特徴。 




0902nitobeminoga(head capsule).jpgニトベミノガの頭の殻
脱皮するごとに残すので、小〜大(約1.8mm)いくつかついている。











090221kurotsuyaminoga.jpgクロツヤミノガ幼虫<ミノガ科>
蓑の大きさ20〜25mm 食樹:種々の樹木
表面に、小さな葉や樹皮かけらを密着させている。
家の軒や壁、塀などで見つかる。








090221neguriminoga.jpgネグロミノガ<ミノガ科> 
蓑の大きさ:20〜25mm
蓑の表面に草の茎を短く切ってつけている。
家の軒や壁、塀などで見つかる。







090221himeminoga2cut.jpgヒメミノガのなかま幼虫<ミノガ科>
蓑の大きさ:8〜10mm 
草の細い茎を何本も平行につけた蓑。
家の軒や壁、塀などで見つかる。






090221iraga.jpgイラガの繭(サナギ)<イラガ科>
繭の大きさ:10〜12mm
エノキの枝先についていた。







090221ga・mayu・s.jpg不明ガの繭と卵
繭の大きさ:25mm








posted by はけの森調査隊 at 14:19

2009年02月27日

★ガ ウスバフユシャク

第55回調査会<野川冬マップ2>で観察したもの(4) 09/02/21実施

090221usubahuyushaku♂.jpgウスバフユシャク♂











09022kurotennhuyushaku♂s.jpgクロテンフユシャク♂













posted by はけの森調査隊 at 13:52