2017年09月24日

★トンボ ミヤマアカネ

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ミヤマアカネ(トンボ科) 170924

天候は相変わらず不順だが、時々は秋らしい気持ちの良い日も混じり、そんな日はトンボやチョウ・バッタ等をたくさん見かける。ここ数年出会うことのなかったミヤマアカネが鉢植えの支柱にとまっていた。羽にもようのある赤トンボは何種かあるが、先が透明なものはこの種だけなので見分けやすい。
赤トンボについては、ブログ内記事をご参照下さい。

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2017年08月22日

★チョウ ヤマトシジミ・アカボシゴマダラ・ジャコウアゲハ★トンボ コオニヤンマ

立秋も過ぎ夏も終盤、野川周辺の様子を見に出かけた。人影も少なく、セミの大合唱が響いているばかりだったが、しばらく行くといろいろな生きものに出会った。

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ヤマトシジミ♂♀+♂(シジミチョウ科)170821

野川の土手には、たくさんのヤマトシジミが飛び交っていた。交尾中のカップルに、ぶつかるように邪魔に入るもう1匹の♂。何度チャレンジされても、しっかり離れずに交尾を続けていた。1年に何回も発生するが、8月〜9月ごろが一番多く発生するようだ。

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アカボシゴマダラタテハチョウ科)産卵 170821

実生の小さなエノキにアカボシゴマダラが産卵していた。春には少なかったこのチョウも夏には相当数を増していて、秋には3化目が発生する。

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ジャコウアゲハ(アゲハチョウ科)産卵 170821

幼虫に食べられて下の方に少ししか残っていない食草ウマノスズクサに、だいぶボロになった♀が産卵していた。頑張って生きのびている2化目のものだろうか?3化目かと思われる新鮮な♀も見かけた。

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コオニヤンマ♀(サナエトンボ科)170821

7月16日の夏の調査会の頃は水がれで川底が見えていた野川は、その後の長雨で水量が増し、とぎれること無く流れている。コオニヤンマが打水産卵をしていた。遠くに見えた時にはオニヤンマかと思った。オニヤンマは腹の先を水中につき立てて産卵する。

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2017年06月28日

★トンボ オオアオイトトンボ羽化

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オオアオイトトンボ♂(アオイトトンボ科) 170627 8:42

6月24日、小金井市内の栗山公園の人口池に網を入れてみたところ、思いがけずオオアオイトトンボ終令幼虫が何匹も入った。2匹持ち帰り、水槽にセキショウの葉を立てておいたところ、27日の朝、羽化がはじまっていた。

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オオアオイトトンボ♂(アオイトトンボ科) 170627 8:43

ゆっくり少しずつ身体が出てきて、最後はスルッと上へ抜け出した。頭を出しはじめてから約1時間くらいかかった。

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オオアオイトトンボ♂(アオイトトンボ科) 170627 8:50

小さくちぢんでいた羽が、少しずつ伸びて行く。

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オオアオイトトンボ♂(アオイトトンボ科) 170627  9:16

羽も身体も伸びきり、しばらくはジッとしたまま羽をかわかしていたが、1時間くらいしてフッと飛び立った。

はけの森緑地2の池では、毎年オオアオイトトンボが繁殖していたが、昨年11月のリニューアル後は、まだ成虫も幼虫も見られていない。この夏〜秋にはまたどこかからやってくるのではないかと期待しいる。

トンボの羽化の型には、倒垂(とうすい)型と直立(ちょくりつ)型の2つがあり、ヤンマ科やトンボ科(シオカラトンボ等)は倒垂(とうすい)型、イトトンボ科やサナエトンボ科は直立型に属していて、このオオアオイトトンボも直立型。

posted by はけの森調査隊 at 13:52

2016年07月31日

★トンボ ヤブヤンマが産卵にやって来た

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ヤブヤンマ♀(ヤンマ科) 160726

夏の暑い日射しがふり注ぐ昼前、住宅地の小さな池にヤブヤンマがやって来た。池の上を行ったり来たりしていたが、うす暗い池のふちのコケが生えた岩に産卵し始めた。シッポの先を動かして良い場所をさぐりながら何個も産んでいるようだ。水面からやや離れた場所に産卵する特性があり、孵化した幼虫は水に飛び込むとのこと。

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ヤブヤンマ♀(ヤンマ科) 160726

名前のとおり、樹々にかこまれたような池が好きで、はけの森2の池にも毎年来ている。前の記事のマルタンヤンマと同じく、黄昏飛翔(たそがれひしょう)をするヤンマのなかまだ。

posted by はけの森調査隊 at 16:07

2016年07月26日

★トンボ マルタンヤンマが産卵にやって来た

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マルタンヤンマ♀(ヤンマ科) 体長約80mm 160725

夕方5時頃、住宅地の小さな池に大きな赤いヤンマがやってきた。水草の間を飛び回り、良い場所を見つけると腹を水中にもぐらせて、茎の中に卵を産みつける。(水草の茂みに入り込んでしまうので、産卵するところはうまく撮れなかった)

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マルタンヤンマ♀(ヤンマ科) 160725

黄昏飛翔(たそがれひしょう)をする代表的なヤンマで、日中は木陰などで休息していて、夜明け前や夕方薄暗くなりかけたころに活動(しかも上空を飛ぶ)ので、ひと目につきにくい。この池では、毎年ヤゴが何匹も発生しているが、成虫を見かけることはほとんど無い。
スイレンやセキショウの茎に産卵して行ったので、また来年もここで羽化することだろう。

         090727付マルタンヤンマ


posted by はけの森調査隊 at 10:31

2015年08月22日

★トンボ コノシメトンボ

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コノシメトンボ♂(トンボ科) 150818  体長約40mm

猛暑も一段落、相変わらずセミの大合唱が続いているが、どこか秋めいた風も感じられるようになり、いろいろな赤トンボの姿もよく目につくようになった。コノシメトンボの♂もだいぶ赤くなってきている(成熟すると胸や額まで赤くなる)。よく似た種にノシメトンボというのがいるが、小金井ではあまり見かけない。

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コノシメトンボ♀(トンボ科) 100724

♀は成熟しても赤くならない(地方によって腹が赤くなるものもあるとのこと)。

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コノシメトンボ♂♀(トンボ科) 081009 調布市武蔵野の森公園

だいぶ以前に撮影したものだが、秋も深まった頃、何組ものカップルが、池の水面を連結(連結)したまま飛んでいた。連結したまま打水産卵(だすいさんらん)・打泥産卵(だでいさんらん)をする。

    
posted by はけの森調査隊 at 14:27

2015年08月06日

★トンボ モノサシトンボ

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モノサシトンボ♂(モノサシトンボ科)体長約45mm 150721 

住宅地の池にモノサシトンボがやって来た。はけの森緑地2ができて間もない数年間(1995年前後)は時々見かけたが、それ以後この近辺では見かけてることがなかった。腹部にモノサシのような目盛りがある少し大きめのイトトンボ。

参照:夏のトンボ@ (大型トンボ類) 140731付記事  
   夏のトンボA (イトトンボ類) 140809付記事 

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モノサシトンボ♂(モノサシトンボ科)未熟 140626 練馬区石神井公園

生息地では、初夏の頃、池周辺の樹林地の下草に未熟(みじゅく)個体がひっそりとまっているのを見かける。うすい黄色なので、メスかな?とか思ったりするが、足のスネから下の部分がわずかに広がり白く目立つのが♂の特ちょう。

  
posted by はけの森調査隊 at 10:02

2015年07月08日

★トンボ オナガサナエ

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オナガサナエ♂(サナエトンボ科)体長約62mm 150610

6月の初め、自然観察園でミドリシジミをさがしていると、身体が黒と黄のしまもようのトンボがススキにとまっていた。色どりはオニヤンマ(約100mm)のようだがずっと小ぶりで、胸や背中のもようがちがい、何よりも、シッポの下がわがふくらんでいる(♂のみ)のが特ちょうだ。

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オナガサナエ♂(サナエトンボ科)150610

野川周辺には、サナエトンボのなかまはあまりいないが、コオニヤンマとオナガサナエは毎年観察されている。コオニヤンマは第66回調査会(120722実施)でヤゴが、オナガサナエは第63回調査会(110717実施)第69回調査会(130721実施)で羽化殻(うかがら)が見つかっている。

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オナガサナエ(サナエトンボ科)150610

サナエトンボの名のごとく5月下旬から姿を見せ、真夏が最盛期、9月下旬まで見られるので、夏休みの野川で出会えるかもしれない。
posted by はけの森調査隊 at 10:03

2013年07月19日

★トンボ コシアキトンボ・オオシオカラトンボ・マルタンヤンマ羽化

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コシアキトンボ♂(トンボ科) 130627

トンボの羽化時期は、種類によって様々だが、6月末〜7月頃羽化するものが多い。羽化時間もそれぞれだが、たいていのものは夕方〜明け方にかけてに羽化、日の出と共に飛んでいってしまう。羽化直後の成虫を見るのは難しいが、くもりがちの日などは、朝8時頃ごろでも、翅がかわくまでジッとしていることがある。
成熟したコシアキトンボの♂は帯が白く、♀は黄色いが、羽化して間もない♂の帯は黄色い。公園の池の上を行ったり来たりして飛んでいるのを時々見かけるが、スピードが早くなかなか写真が撮れない。

オオシオカラトンボ♀0650s .jpg
オオシオカラトンボ♀(トンボ科) 130701

同じ池でオオシオカラトンボ♀も羽化した。野川べりを飛んでいる♂をよく見かける。

コシアキトンボ羽化殻0266s.jpg
コシアキトンボ♂(トンボ科)羽化殻 20mm  130627 

羽化がらは、幼虫が生きている時そのままの形で残る。成虫が羽化した大事な証拠(しょうこ)なので、見つけた日時や場所をしっかり記録しておこう。そっと草からはずしてよくかわかし、コレクシションにするのも楽しい。
羽化殻から種名を調べるにはこのサイトが便利。 
近畿地方のトンボ雑記:羽化殻 
  

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オオシオカラトンボ♀(トンボ科)羽化殻   22mm 130701

シオカラトンボの羽化殻と良く似ているが、オオシオカラトンボは腹の背面(はいめん)にトゲがある。

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マルタンヤンマ(ヤンマ科)羽化殻  40mm  130627

同じ池に、成虫はもう飛び去ったあとだったが、マルタンヤンマの羽化がらもあった。去年は羽化がらも無かったのでどうしたかな?と思っていたがちゃんと子孫は生き残っているようだ。

ブログ内:トンボの羽化の記事ご参照下さい
クロスジギンヤンマの羽化
ヤブヤンマの羽化
マルタンヤンマの羽化

キイロサナエの羽化
   
    
posted by はけの森調査隊 at 13:54

2011年12月02日

★トンボ アキアカネ ★ガ クロスジフユエダシャクなど

ポカポカ陽気の11月30日は、前の記事で紹介したナミテントウ集団種々のチョウ以外にも、いろいろな生きものに出会った。

アキアカネ♂6531s.jpg
アキアカネ(トンボ科) 111130

アキアカネは、秋おそくまで見られるトンボのひとつ、この日も、日だまりに2匹、ジッととまっていた。

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ホソヒラタアブ♂(ハナアブ科)約10mm ツワブキ 111130 

春早く〜秋おそく(暖かい所では冬でも)まで、よく見かけるハナアブ。大写しになっているが、とても小さなアブで、よく似たなかまが何種もいる。幼虫のエサはアブラムシ(口先でアブラムシを刺して体液を吸収して成長)

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クロスジフユエダシャク(シャクガ科) 開帳約25mm 111130

草の間をチラチラフワフワと飛んでいた。飛んでいる時は、うしろ羽のあわいクリーム色が見えてきれいだ。11月〜12月、雑木林でよく見かける。幼虫の食草はクヌギやコナラ。

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オオカマキリの卵のう ヒトツバハギの枝 111130 

第62回はけの森調査会(110605実施)の際、羽化したばかりのウラナミアカシジミがとまっていたヒトツバハギはすっかり葉を落とし、熟(じゅく)したたくさん実がついていた。その枝にオオカマキリの卵嚢(らんのう)が産みつけられていた。

posted by はけの森調査隊 at 18:23

2011年09月11日

★トンボ リスアカネ・マユタテアカネ・オオアオイトトンボ (9月のはけの森)

9月のはけの森2のようす−1

9月3日(土)の第3回ミニ調査会が台風のため中止となったので、1週間後の9月10日(土)の午前中、はけの森緑地2の様子を見に行った。

昨年の第3回ミニ調査会(100904)と同様に、アブラゼミやツクツクボウシが鳴き、ミンミンゼミの声も聞こえていた。残暑とは言えどこか秋めいた日射しの中に、トンボをはじめ、いろいろな生きものが見られた。

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リスアカネ♂(トンボ科) 110910

毎年の秋、池の主のようにずっと竹棒の先にとまっている赤とんぼ。羽の先が黒く、胸までは赤くならないのが特ちょうだ。

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リスアカネ交尾 110910

そこへ♀が飛んで来た、と思ったら♂がすばやくキャッチ、池のフチのイロハモミジの高い所にとまった。ずいぶんと長い間ジッとしたままだ。その後、飛び立ったが、産卵の光景を目にする事はできなかった。

リスアカネ別個体4864s.jpg
リスアカネ♂(トンボ科) 110910

なんと、はじめに竹棒にとまっていたリスアカネが交尾をしているスキに、早くも別の個体が同じ竹棒の先にとまった。

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マユタテアカネ♂(トンボ科) 110910

リスアカネ・オオアオイトトンボの2常連に加えて、去年から時々顔を見せるマユタテアカネ。少し小ぶりの赤とんぼで、腹部はあざやかな赤色、羽の先までとうめいだ。♂はシッポの先がそりかえっている。

リスアカネの顔5028.jpg マユタテアカネ顔4894.jpg
リスアカネの顔             マユタテアカネの顔(眉のような班がある)

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オオアイオトトンボ♂(アオイトトンボ科) 110910

はけの森2ではおなじみのオオアオイトトンボも健在だ。池のフチの草や木の茂みの中をのぞくと、フワーッと飛んでいる。10月〜11月ごろには、交尾・産卵の光景を見られるかもしれない。
posted by はけの森調査隊 at 18:10

2010年09月30日

★トンボ リスアカネ 羽化殻・産卵

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リスアカネ(トンボ科)羽化殻 100724

7月の終わり頃、はけの森2の池のセキショウに、たくさんのオオアオイトトンボの羽化殻(うかがら)にまじって、アカネのなかまの羽化殻も10コくらいついているのに気がついた。春に池の大そうじをしたので、6月のミニ調査会Aの時たくさんいたオオアオイトトンボの幼虫以外、今年羽化するような幼虫はいないと思いこんでいたのでびっくりした。

リスアカネ羽化殻背正面s.jpg  リスアカネ羽化殻ウラs.jpg  
リスアカネ羽化殻背面      リスアカネ羽化殻腹面 

アカネのなかまの幼虫は似(に)た形をしている。図鑑やトンボ科アカネ属の背棘と側棘などで調べてみると、リスカアカネだった。側(そっきょく=腹の横のトゲ)が2本とも長くあまりまがっていない、下唇(かしん=写真腹面の上の方の部分)に斑紋(はんもん)がたくさんある、等が特ちょう。
         

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リスアカネ連結産卵 090917

リスアカネの成虫は、この緑地ではおなじみのトンボだが、幼虫は今までの調査会では見つかっていない。
昨年の秋、はじめて産卵の場面に出会った。連結(れんけつ)したオスとメスが、池のそばのしめった地面の上を飛び回りながら打空産卵(だくうさんらん)していた。少しずつ場所を変えながら、卵をまきちらし、そのうち単独(たんどく)産卵になった。


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リスアカネ♀産卵 090917

単独産卵している間、オスはそばを飛びながら見守っていた。

<アカネのなかまはほとんどが卵越冬で乾燥(かんそう)に強い。産卵の形は、種によって連結・見守り単独・単独・それらの組み合わせなどいろいろで、その方法は打空・打水・打泥等、産卵する場所も、水中・水ぎわ・しめった土や草やおち葉の中、といろいろある。そのまま越冬し翌春(よくしゅん)孵化(ふか)する。>

リスアカネは、連結・見守り単独産卵で、水ぎわやおち葉の中、水から少しはなれたしめった場所に産卵する特ちょうがある。
今年羽化したものは、3月末の池リニューアル後、はじめて水が入った(4月はじめ)時点より後に、雨の降った時にでも孵化し、池にたどりついたのだろうか?昨年おそめ(10〜11月)に産卵されたものだったとしても、5〜6ヶ月(150日〜180日)卵でいたことになり、孵化までの日数平均77日(半数孵化)を大はばに越えている。孵化した幼虫(前幼虫)は飛びはねて水にたどりつくとのことだがこれも見たことがない。

☆まだまだよくわからないところがいろいろあるこのトンボ、今はちょうど交尾・産卵の時期です。情報をお寄せください。
posted by はけの森調査隊 at 10:19

2010年09月08日

★トンボ ショウジョウトンボ・ネキトンボ

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ショウジョウトンボ♂(トンボ科ショウジョウトンボ属)体長約50mm 100906

頭からシッポまで真っ赤な、ちょっと太めのトンボ。夏の頃から早くも赤くなっている。名は、赤い顔と毛を持つ中国の空想上の生きもの猩々(しょうじょう)に由来する。
この日、池の上を飛び回っていたオスは、メス
(うす黄茶色〜うす赤色)が来たかと思うと、パッと連結し、飛びながら交尾したかと思うとすぐにはなれて、メスは打水産卵をはじめた。そのすばやさはおどろきだ。

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ショウジョウトンボ

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ネキトンボ♂(トンボ科アカネ属)体長約45mm 100906

ショウジョウトンボの撮影から帰ってきたら、玄関の長ぐつにネキトンボがとまっていた。ショウジョウトンボより少し細めで、褐色の部分の面積も少し違うが、遠くから見たらそっくりだ。ネキは根黄(根元が黄色)の意

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ネキトンボ♂

よく見ると、ネキトンボの胸には黒いスジがあり(ショウジョウトンボには無い)、足や縁紋(えんもん=羽のふちにある紋)が黒い。丘陵地(きゅうりょうち)や山間部の木々に囲まれ植生豊かな大きめ池に生息し、このあたりで見かけることは少ない。調査隊では、第42回はけの森調査会(2004/7/21)わき水広場で観察している。

☆ 昨年9月の記事アカトンボ@アカトンボA参照


posted by はけの森調査隊 at 11:45

2010年08月23日

★トンボ オオシオカラトンボ

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オオシオカラトンボ♂(トンボ科)050821

シオカラトンボに似た、やはり野川ぞいや水のある所あちこちで見かけるトンボ。大きさは同じくらいだがシオカラトンボより太めなので、強そうな感じがする。体の色が濃く、羽のつけねが黒く、目の色は黒。シオカラトンボは明るい水辺、オオシオカラトンボは、まわりに木々のある暗めの水辺でくらす。

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オオシオカラトンボ♂♀ 100816

尾つながり、またはタンデムと呼ばれている形。池のそばのカラスウリのツルにつかまってしばらくジッとしていた。

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オオシオカラトンボ交尾 090718

池のフチのショウブの葉につかまっての交尾。昨年の夏の撮影。

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オオシオカラトンボ産卵 080706

交尾後は、すぐに産卵を始める。シオカラトンボと同じように、尾で水をはねとばしながら卵を水中に産み落とす。連続打水(れんぞくだすい)産卵とよばれる。ほとんどの場合、♂がそばを飛びながら見守っている。(シオカラトンボの場合は、たいてい♀1匹で産卵)
posted by はけの森調査隊 at 19:27

2010年07月31日

★トンボ シオカラトンボ

第60回はけの森調査会<箱メガネを作ろう!>で観察したものA

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シオカラトンボ♂(トンボ科)未成熟 100718

春〜秋まで、野川ぞいや水のある所あちこちで見かけるおなじみのトンボ。♂は青、♀は黄色(ムギワラトンボとよばれる)の身体に緑青色の目をしている。♂も羽化してしばらくは黄色い身体なので、♀とまちがえやすいが、♂は腹の所に<出っ張り>があり(交尾の時に♀のシッポをつかまえる)、♀はスルッとしている。この写真ではよく見えないが、シッポの先の形もちがう。

シオカラトンボ・タンデムs.jpg
シオカラトンボ♂♀  100603 

尾つながり、またはタンデムと呼ばれている形。トンボは種類によって求愛や産卵のしかたがちがうが、シオカラトンボはこの状態で空中を飛び気に入った交尾場所を見つけてとまる。

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シオカラトンボ交尾 100725 小金井市内の池で

毎日、池のまわりを飛び回ったり水草にとまってなわばりをはっていた♂は、ある日やって来た♀をすかさずキャッチ、じきに交尾態勢となった。水辺を歩いていると、この形のまま飛んでいる場面にもよく出会う。はじめの場所が気に入らなかったのか、だれかにじゃまされたのか、安全な場所をさがしているのだろう。

シオカラトンボ産卵ss.jpg
シオカラトンボ産卵 100725 小金井市内の池で

じきにパッとはなれて、♀はいきなり産卵をはじめた。尾で水をはねとばしながら卵を水中に産み落とす。連続打水(れんぞくだすい)産卵とよばれる。オオシオカラトンボは、たいてい♂が見守っているが、シオカラトンボはほとんどの場合単独(たんどく)で産卵する。







posted by はけの森調査隊 at 20:56

2010年06月30日

★トンボ クロイトトンボ

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クロイトトンボ♂(イトトンボ科)約30mm  100622

住宅地の池に来たクロイトトンボ。幼虫は平地の水草の多い明るい池に育つ。はけの森緑地2ができた当初(とうしょ=はじめごろ)は、まわりの木もあまり茂っていなかったので、このクロイトトンボが池の水草に群れて産卵している光景が見られた。やがて木が茂り池はうす暗くなり、クロイトトンボと入れかわるようにオオアオイトトンボがやって来た。オオアオイトトンボのヤゴは、6月5日のミニ調査会Aでたくさん観察され、今は羽化の最盛期(さいせいき)だ。
クロイトトンボは♂♀がつながったまま水草に産卵し、オオアオイトトンボは池のそばの木の枝に♀単独(たんどく)で産卵する。
クロイトトンボの産卵参考:http://www.jomon.ne.jp/~tomboy/page033.html
posted by はけの森調査隊 at 10:08

2010年05月15日

★トンボ キイロサナエ♂(広島産)羽化

直立型の羽化をする代表的なものは、サナエトンボのなかまだ。
サナエトンボは、その名の通り早苗(さなえ=イネの若い苗)を田に植える5月ごろに羽化するものが多い。サナエトンボは20種以上もあり、平地から山地まで各地で見られるトンボだが、小金井近辺では少ない広島産のキイロサナエ(飼育)の羽化のようすを紹介しよう。

キイロサナエ羽化直前s.jpg キイロサナエ頭出るs.jpg
幼虫羽化間近    100509 08:17           100509 09:09
石に上りはじめた、羽化が近い      頭が出はじめる

キイロサナエ少し立ち上がりs.jpg キイロサナエ立っている s.jpg 
          100509 09:11           100509 09:12
スルスルと立ち上がり          ここまで出てしばらくはこのままの状態

_キイロサナエ横になるs .jpg キイロサナエ羽のびるs.jpg
         100509 09:21                                        100509 09:30
前に足をつき、すぐにシッポをぬく  羽ものびて透明(とうめい)になってきた

キイロサナエ羽化完了s.jpg
キイロサナエ♂(サナエトンボ科)羽化完了                                    100509 10:04

約1時間で羽化完了。クロスジギンヤンマの三分の一の時間だ。まだ身体の色はうすい。サナエのなかまは昼間羽化し、ヤンマのなかまは夕方から明け方にかけて羽化するのが普通。羽化に要する時間と関係があるのだろうか?

キイロサナエ♂ 羽化1日後s.jpg
キイロサナエ♂羽化約24時間後                100510 10:12

1日たつと、黄と黒の色がはっきりしてくる。サナエのなかまは、幼虫も成虫も皆似ていて区別がむずかしい。特にキイロサナエとヤマサナエはとてもよく似ていて、しかも同じ場所に混じっていたりする。胸の黒いスジのちがいは個体差があるので、♂は尾部付属器(=シッポのさきに飛び出しているとっき)の長さと形で、♀は生殖弁(せいしょくべん)の形で見分ける。
※トンボの成虫やぬけがらの見分け方・飼育等については近畿地方のトンボ雑記をご参照ください。


posted by はけの森調査隊 at 14:41

2010年05月11日

★トンボ クロスジギンヤンマ♀羽化

クロスジギン羽化間近.jpg
クロスジギンヤンマ♀(ヤンマ科)幼虫 羽化が近い 100508 07:14

クロスジギンヤンマ羽化の時期となった。トンボは羽化近くになると、エサを食べなくなり、水草や岩につかまって顔を水面に出すようになる。このヤゴも4日前から顔を出していたが、いよいよ羽化しそうだ。身体や目の緑色がすけて見える。セキショウの葉に上ったので室内に入れて撮影。

クロスジギン羽化頭出る.jpg クロスジギン羽化始まるs.jpg
100508 07:52:24          100508 07:54:29

背中がわれて、頭が出た         どんどん身体が出てくる
      
クロスジギン羽化2s.jpg クロスジギンしばし静止s.jpg
100508 07:54:58         100508 07:59 

ゆれながら下へ下へと身体が出る     ここま出るとしばらくジッとしたまま

クロスジギン起き上がるs.jpg クロスジギン羽透き通ってくるs.jpg
100508 08:22            100510 09:05

クルッとおきあがりシッポをぬく            羽は、まっ白からとうめいにかわっていく    
      
クロスジギンヤンマ羽化完了s.jpg
クロスジギンヤンマ♀ 100508  11:08 羽化完了

約3時間かかって羽化完了。しばらく羽をかわかし飛び立つ。身体の色はまだうすい。トンボの羽化には、倒垂型(とうすいがた)と直立型(ちょくりつがた)の2種類があり、ヤンマのなかまや、シオカラトンボ・アカネのなかまなどは倒垂型の羽化をする(4月25日付ヤブヤンマ羽化の記事昨年8月7日付マルタンヤンマ羽化の記事参照)。直立型の羽化の例は、次の記事で
posted by はけの森調査隊 at 10:53

2010年04月25日

★トンボ ヤブヤンマ♂羽化

ヤブヤンマ幼虫s1955.jpg
ヤブヤンマ(ヤンマ科)幼虫 091031 45mm

昨年の秋、調査隊員OB:K君(中3)の家の池(K君手作り!)にヤブヤンマの幼虫がたくさんいるとの知らせを受け、さっそく撮影させてもらった。
今年の3月末、家の中で飼(か)っていた幼虫が羽化したとのこと、羽化の経過(けいか)のはじめから終わりまで、
君撮影の何枚かを紹介しよう。
自然状態での
ヤブヤンマの羽化は5月ごろだが、家の中で暖かかったためか、早い羽化となったようだ。

ヤブヤンマ上り始め1096s.jpg    ヤブヤンマ上に1142s.jpg
100325 05:33            100327 22:43
棒(ぼう)につかまっている      いちばん上まで上ったところ
            

ヤブヤンマ羽化出たところ1146s.jpg
100328 00:03
羽化がはじまり、たれさがった姿勢(しせい)のまましばらくじっとしている

ヤブヤンマ回転1173s.jpg    ヤブヤンマ羽のびる1204s.jpg
100328 00:40            100328 04:53
おきあがって殻つかまり身体をぬき、 羽がのびきり、とうめいになる
その後羽ものびてくる 
                    
                   
ヤブヤンマ羽開く1209s.jpg
ヤブヤンマ♂羽化 100328 05:03
羽をきれいにひらき、羽化完了(かんりょう)

ヤブヤンマの♂は成熟(せいじゅく=完全に大人になる)すると、きれいな青い目・黒っぽい身体となる。飛んでいるとバサバサッと音がするほどの迫力のあるヤンマだ。羽化後しばらくはこのうす黄色のままでいる。
posted by はけの森調査隊 at 09:37

2009年12月02日

小春日和にC ★トンボ アキアカネ・ミヤマアカネ

アキアカネ♂2449s.jpg
アキアカネ(トンボ科)091201

かれ葉の上でひなたぼっこの赤トンボ。胸(むね)のもようを見るとアキアカネだ。トンボの季節は過ぎたが、12月でもまだ時々見かける。卵は水中やしめったドロの中で越冬し、春に水田に水をはる頃になると孵化(ふか)して幼虫(ヤゴ) となり、5月下じゅん〜6月ごろ羽化する。

ミヤマアカネ1992s.jpg
ミヤマアカネ(トンボ科)091126

ふわりと飛んで来たのはミヤマアカネ。遠くでも、羽にとくちょうがあるのですぐわかる。
posted by はけの森調査隊 at 10:06

2009年09月25日

★トンボ マユタテアカネ ナツアカネ アキアカネ

アカトンボA
羽にもようの無いアカトンボ3種。


マユタテアカネs.jpg
マユタテアカネ♂(トンボ科)090925

ナツアカネ・アキアカネよりひとまわり小さく、赤色はひときわあざやか。額(ひたい=顔のように見える部分)に「眉(まゆ)を立てたような」2山の黒班(こくはん=黒いもよう)がある。はけの森緑地では、池の主リスアカネに追われていた。羽に黒いもようのある♀もいるとのこと。

ナツアカネ♂ s.jpg
ナツアカネ♂(トンボ科)060916

夏のころは目立たない黄&茶色だが、秋になると、胸(むね)や頭まで真っ赤に染まる。アキアカネより少し小さく、胸の真ん中の黒いスジがとちゅうでプッツリ切れている。

アキアカネ♀739s.jpg
アキアカネ♀(トンボ科)060925

6月ごろ羽化し、その後山に移動して涼しく生活し、9月中旬頃に集団で平地におりてくる。移動しないものも少数いるとのこと。ナツアカネとちがい、胸の真ん中の黒いスジが先細りに切れる。2本のスジが近づきあって、はしごもようをつくっている。秋が深まると身体は赤くなる。

参照:ナツアカネ・アキアカネの胸のもよう(120915付記事)

アキアカネ♂s.jpg
アキアカネ♂(トンボ科)1995秋

頭は赤くならず、胸や背(せ)はほんの少し赤みをおびる程度。はけの森2の池ができて間もない秋の夕暮れに撮った写真。
posted by はけの森調査隊 at 16:29

2009年09月22日

★トンボ リスアカネ・コノシメトンボ・ノシメトンボ・ミヤマアカネ

アカトンボ@
いろいろなアカトンボに出会う季節。
羽の先の方にもようがある4種をまとめてみた。


リスアカネ2s.jpg
リスアカネ♂(トンボ科)090905 学名 Sympetrum risi risi

はけの森緑地の木に囲まれた池がお気に入り。オスは成熟しても胸までは赤くならない。メスは黄&茶のまま。9月17日、池まわりの湿った地面に、連結(れんけつ)で、その後オスがそばで見守りながらの単独(たんどく)で、少しずつ場所を変えながら打空産卵(空中を飛びながらまき散らす)していた。リスの名は、スイスのトンボ学者F.RIS博士に由来(ゆらい)するとのこと。

参照:リスアカネ産卵(100930付記事)
   リスアカネ交尾(110911付記事)

コノシメトンボs.jpg
コノシメトンボ♂(トンボ科)080920

野川周辺やあちこちで見かける。オスは成熟すると胸まで真っ赤になるので上記リスアカネと区別がつくが、未成熟のものやメスは胸のもようで見分けられる。リスアカネは真ん中の黒いスジが途中でプッツリ切れているが、こちらは、2本が途中でつながる。

ノシメトンボs.jpg
ノシメトンボ(トンボ科)♀ 080816 長野県蓼科

小金井では、たまに観察されているが、撮影のチャンスに恵まれていない。オスは成熟するとしぶい赤色を帯びるが、コノシメトンボのように真っ赤にはならない。胸のもようがはっきり3本上までのびているのが見分けのポイント。

ミヤマアカネs.jpg
ミヤマアカネ♂(トンボ科)080906

近年野川べりでよく見かける。上記3種とちがい、羽のいちばん先は透明(とうめい)だ。秋に向かってもっと全体に赤くなっていく。染まりはじめのあわいピンク色の時もきれいだ。ミヤマ(深山)と名が付いているが、里山のふもとに多いとのこと。

posted by はけの森調査隊 at 09:56

2009年09月13日

★トンボ オオアオイトトンボ

第3回ミニ調査会で観察したもの3

オオアオイトトンボ2s.jpg
オオアオイトトンボ♀(アオイトトンボ科)

木かげや草のかげにひっそりととまっていて、近づくとフワーッと少し離(はな)れた葉に飛んでいく。金緑色(きんりょくしょく)に光ってきれいだ。夏〜秋おそくまで見られる。9月〜10月ごろ、池につき出した木の枝の中に産卵する。池のフチの小さめの木が重要ポイント。

オオアオイトンボ♂♀w.jpg
オオアオイトトンボ交尾 091009

追加記事:9月5日ミニ観察会の約1ヶ月後、池のフチにはえているセンダンの若木の枝で交尾の光景が見られた。この後、♀は単独でこの枝の中に卵を産むと思われる。池に立てられた竹棒でも数匹が交尾していた。

オオアオイト羽化s.jpg   オオアオイト5羽化殻ss.jpg 
オオアオイトトンボ羽化と羽化がら

左は、7月の初めに羽化したばかりの成虫。右は、水草の茎についていた羽化がら。6月のミニ観察会では多数の幼虫を観察している。
 
posted by はけの森調査隊 at 17:50

2009年08月25日

★トンボ ヤブヤンマ


ヤブヤンマ♀産卵s.jpg

ヤブヤンマ♀産卵行動(ヤンマ科)090823

住宅地の小さな池に産卵に来た。この池では、今年クロスジギンヤンママルタンヤンマ(今年初)が発生している。ヤブヤンマは池のフチの湿った場所に卵を産む。はけの森緑地2の木々に囲まれた池にも毎年産卵に来ていて、ミニ調査会では、ほとんど毎回幼虫を観察している。090606実施のミニ調査会2では、梅の木に羽化がらを見つけた。
posted by はけの森調査隊 at 10:13

2009年08月24日

★トンボ ハグロトンボ

ハグロトンボ♂s.jpg
ハグロトンボ♂(カワトンボ科)体長:約60mm

夏、野川べりを歩いていると、あちらこちらで黒いトンボがヒラヒラと飛ぶ。金緑色(きんりょくしょく)の胴体がきらめいてきれいだ。5月ごろから飛び始め、ちょうど夏休みの頃が最盛期(さいせいき)。10月ごろまで見られる。羽化後しばらくの間は付近のうす暗い林や草むらの中を飛んでいる。

ハグロトンボ♀s .jpg
ハグロトンボ♀(カワトンボ科)

メスは金緑色部分が無く、全体に茶色の地味な色をしている。春・夏の野川での調査会ではたいていヤゴ(幼虫)も見つけている。

ハグロトンボ産卵♂♀s.jpg
ハグロトンボ産卵行動 950803撮影

メスは植物の組織(そしき)内に産卵する。オスが近くで見守っている。(全く単独で産卵することもある。)
調査隊の活動を始めた1990年ごろは、野川でハグロトンボを見かけることはなかった。1995年頃、復活し始め(空白期間はわからない)、おどろきを持って撮影したのがこの写真だ。流域の下水道整備が進み水質が改善されたこと、水辺の草を刈り残すなど生きものたちの棲(す)みやすい環境作りへの努力がなされてきたこと等が、今の豊かな野川環境につながっているのだろう。
posted by はけの森調査隊 at 14:38

2009年08月14日

★トンボ アジアイトトンボ

アジアイトトンボs.jpg
アジアイトトンボ ♂(イトトンボ科)体長:約30mm 090803

春〜秋まで、ふつうにいるトンボなのだが、細く小さいので目立たない。野川べりを歩いていると、草の間をフワッとぬうように飛んでいるのをたまに見つける。しっぽのところが青いのはオスで、メスはこの青が無く、身体の緑色も全体にうすい。

アジアイトトンボ♀未成熟s.jpg
アジアイトトンボ♀未成熟 050816

メスの未成熟(みせいじゅく)の頃は赤味をおびていて、かよわく美しい。






posted by はけの森調査隊 at 11:24

2009年07月28日

★トンボ オニヤンマ

第57回はけの森調査会 <オニヤンマ・タイコウチをさがそう>で観察したもの(1)09/07/22実施

オニヤンマヤゴs.jpg
オニヤンマの幼虫(ヤゴ) 体長:約40~50mm

わき水広場の流れには、小さいものから羽化が近い大きいものまいろいろな大きさのヤゴが生息(せいそく)している。オニヤンマは3〜5かかって成虫になるからだ。今回もたくさんのヤゴを観察した。頭が角張っていて毛深いのがとくちょう。ここは都市近郊(きんこう)にあって、浅くて細い流れ・きれいな水・砂泥底・水草等、オニヤンマの生息条件(じょうけん)をそなえた貴重な場所だ。

オニヤンマ.s.jpg
オニヤンマ(オニヤンマ科) 080911撮影

西武多摩川線(たまがわせん)の野川鉄橋(てっきょう)脇にとまっていた。わき水広場や野川ぞいの各所でよく見られ、ときに町の中を飛んで行くこともある。先日は、自然観察園の草地の上を行ったり来たりしながら、飛んでいるモンシロチョウをキャッチ、そのまま高い木の枝にとまって食べるのを見かけた。
posted by はけの森調査隊 at 10:22

2009年07月27日

★トンボ マルタンヤンマ

マルタンヤゴs.jpg
マルタンヤンマ♀幼虫 (ヤゴ) 体長:34〜38mm  

6月の半ば頃、住宅地の小さな池でクロスジギンヤンマより少し小ぶりのヤンマの羽化がらを3個見つけた。マルタンヤンマだった。今までこの池のまわりで成虫を見たことはなかったし、小金井ではたまにしか目撃情報(もくげきじょうほう)が無いのでおどろいた。それから数日の間夕方見回っていると、羽化しようとしてセキショウの葉に上がってきたヤゴを見つけた。

マルタンヤンマ羽化1s.jpg
マルタンヤンマ♀羽化 体長:54〜60mm 090625 21:54室内撮影

羽化を確認するためケースに入れた。午後8時半頃羽化が始まった。この写真は約1時間半経(た)ったところ。

マルタンヤンマ羽化2s.jpg
マルタンヤンマ♀羽化 090626 01:23室内撮影

羽化開始から約5時間後。メスは、成熟(せいじゅく)すると、羽は茶色・眼と体はこれより濃(こ)い茶色と黄色のしまもようになる。オスは、眼は青・体は茶と青のしまもようになる。残念ながら、成熟したものはまだ撮れていない。マルタンヤンマの名前の由来は、フランスのトンボ学者「R. Martin」にちなんでいるとのこと。6月中旬〜10月初めまで見られる。

マルタンヤンマ抜け殻2s.jpg
マルタンヤンマ羽化がら


羽化がらを集めたら9個になった。左の2個はメス(腹部に突起(とっき=出っ張り)がある)、右の7個は♂。これを撮影したあとも、7月半ばごろまでに6匹羽化し(いつも知らない間に)、合計15個。その後、この池でメスを一度だけ見かけた、産卵に来ていたのだろうか?また。
追記
8月6日、貫井北町で見かけたとの情報(調査隊スタッフ)もある。
posted by はけの森調査隊 at 09:29

2009年05月13日

★トンボ クロスジギンヤンマ産卵・羽化

090510クロスジギン産卵s.jpgクロスジギンヤンマ♀産卵行動 090510
今年も住宅地の小さな池にクロスジギンヤンマが産卵にやってきた。小金井で見られるヤンマのなかまは、ギンヤンマ・ヤブヤンマ・マルタンヤンマ(稀)・オニヤンマなどがあるが、一番早く(4月中下旬)姿を見せるのはクロスジギンヤンマだ。



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クロスジギンヤンマ♀産卵 070530
葉の上をズリズリと後ずさりして、際まで来ると尻尾を水中に入れ、植物の組織内に産卵する。姿も生態も似ているギンヤンマは連結産卵だが、これは単独産卵だ。クロスジギンヤンマの胸には太い2本の黒条があり、ギンヤンマには無い。ギンヤンマは大きく開けた明るい水域を好み、クロスジギンヤンマは周りに木々がある小さめの水域を好むので、ちょっとした公園や学校ビオトープ・社寺の池にもやって来る。



 

クロスジギン産卵2s.jpgクロスジギンヤンマ♀産卵 070530
 水中のセキショウに産卵するところ。
はけの森緑地1にビニールシート貼りの池ができた(1991/03)2年後には早くもクロスジギンヤンマのヤゴが見つかった。




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クロスジギンヤンマ♂羽化1 090512
夜の10時過ぎ、セキショウの葉陰で羽化が始まっていた。10分くらい、かすかに揺れながらじっとしていた。




 
090512クロスジギン♂羽化s.jpgクロスジギンヤンマ♂羽化2
その後急にクルッと起き上がり、羽化殻につかまってぶら下がり状態になり、翅が徐々にひろがってきた。♂の特徴である腹部の青色が見える。雨が降り出し、観察はここまで。翌朝行って見たときは既に飛び立った後だった。




posted by はけの森調査隊 at 10:29