2019年02月20日

★活動報告 第85回はけの森調査会<もっと知りたい!冬の虫>

第85回はけの森調査会<もっと知りたい!冬の虫>報告

19/02/17(日)10:00〜12:00  くもり後はれ 気温11℃  参加52名
コース:野川公園北門(二枚橋)〜わき水広場

寒い朝ではありましたが、時々は日差しもあり、とても大勢の参加者を得て、元気いっぱいの調査会となりました。

トイレの周り0004.jpg

冬の虫たちは、よく建物の壁や軒下などで越冬しています。まずは集合場所のトイレまわりから観察をはじめます。

ウスバフユシャク♀4000s.jpg
ウスバフユシャク(シャクガ科) 体長約10mm

冬に成虫が発生するシャクガ科のガのことをフユシャクと呼びます。♀の翅は、無いか少ししかなく、飛ぶことができません。とてもガとは思えないような形をしています。フェロモンを出して♂を呼びます。

シロフフユエダシャク♂3964cs.jpg
シロフフユエダシャク♂(シャクガ科)前翅長約18mm

この個体は黒っぽい色をしていますが、白っぽいものの方をよく見かけます。♀には少し翅があります。フユシャクの多くは夕方〜夜に活動するので、昼間はジッとしています。

ニトベミノガ空蓑別4011.jpg
ニトベミノガ幼虫 蓑の大きさ約30〜40m

オオミノガかと思っていたのですが、後でよく見たらミノに脱皮時の頭の殻がついているので、ニトベミノガでした。蓑には、ビニール紐のようなものもついています。

ネグロミノガ幼虫3971s.JPG
ネグロミノガ幼虫 蓑の大きさ約22mm

小さくて目立たないミノムシですが、意外とあちこちの壁や、フェンスについています。
☆ミノムシについては、第78回調査会<ミノムシを捜そう!>をご参照ください。

アオスジアゲハ蛹殻3973s.jpg
アオスジアゲハ(アゲハチョウ科)サナギ殻

クスノキの葉に、この木を食樹とするアオスジアゲハのサナギ殻がついていました。

出発0006s.jpg
さあ、出発。

エノキ上り0011s.jpg
木登りには絶好の枝ぶり、ゴマダラチョウ幼虫の食樹であるエノキです。

クワコの繭見てる0007s.jpg
中には何が入っているの?

川沿いにたくさん生えているヤマグワのあちこちに、クワコの空きマユがついていました。成虫が出た後のサナギ殻が入っています。卵で越冬します。

クワコの空マユ3980cs.jpg
クワコ(カイコガ科)の空きマユ

クワコは、その名のとおり、クワの葉を食べて育ちます。これを家畜化したのがカイコです。カイコは飛ぶことができませんが、クワコは普通にとぶことができます。

クワコ弱令幼虫4052s.jpg
参考:クワコ若令幼虫 110731

川の中0016.jpg
川の水が少なくなっていて、川底を歩ける場所もあります。

テントウムシ!0008.jpg
アッ、テントウムシ!

用水路0015.jpg

用水路には、シロタニガワカゲロウ幼虫やニンギョウトビケラ幼虫、カワニナ・ヒルなどがいました。

アマリチビミノガ2454s.jpg

観察センター脇の橋を渡って、野川第2公園へ。フェンスにたくさんの小さなミノムシがズラーっとついています。

アマリチビミノガ2446s.jpg
アマリチビミノガ幼虫(ミノガ科)蓑の大きさ約13mm

山梨県甘利山山麓で初めに発見された種。このミノムシは、昨年隊長大橋が発見、以前講師に来ていただいた新津修平氏に問い合わせたところ、氏が採集・研究され、関東地方平野部での初採集記録報告として、2018年の秋「蛾類通信No.287(日本蛾類学会)」に発表されました。(標題「東京で初めて見つかったアマリチビミノガ」)

ミノムシカード見てる0018s.jpg
このカードにも出ているよ

マダラマルハヒロズコガ幼虫4014cs.jpg
マダラマルハヒロズコガ幼虫(ヒロズコガ科)ミノの大きさ約12mm

隊員OBのT.O.君(小6)が樹皮の間にいるのを見つけました。通称ツヅミミノムシとよばれているもので、ミノはくち木や土できています。小昆虫(特にアリ)、腐植物等。


林を行く0017s.jpg
樹林地を行く

ウスバフユシャク♂や、シロフフユエダシャク♂を見つけた子もいました。

ゴマダラ幼虫さがし0026.jpg
なかなか見つからない・・・

エノキの落ち葉について越冬するゴマダラチョウの幼虫をさがしました。

ゴマダラチョウ幼虫4025s.jpg
ゴマダラチョウ4令幼虫 約15mm

「これかな?」、参加者のお父さんが見つけました。個体数の少ない中、昨年と今年、2年続けて1匹づつ見つけることができたのはとてもうれしいことです。


水生昆虫観察0030s.jpg
なにかうごいているよ・・・

わき水広場の小川で、水の中の生きものさがし。小さな生きものがたくさん見つかりました。

採集物見てる0038s.jpg
いっぱいとれたね〜〜

虫見てる0050s.jpg

採れたものを、皆で見ながら、スタッフの説明を聞きました。

水生昆虫4031s.jpg
フタツメカワゲラ幼・ミナミヌマエビ・オニヤンマ幼・コカクツツトビケラ・カワニナ

いろいろな生きものが、それぞれの場所で活動していたり、ジッと冬越ししたりしていることがわかり、楽しい半日でした。



posted by はけの森調査隊 at 10:08

2017年08月22日

★チョウ ヤマトシジミ・アカボシゴマダラ・ジャコウアゲハ★トンボ コオニヤンマ

立秋も過ぎ夏も終盤、野川周辺の様子を見に出かけた。人影も少なく、セミの大合唱が響いているばかりだったが、しばらく行くといろいろな生きものに出会った。

ヤマトシジミ♂♀+♂0361vs.jpg
ヤマトシジミ♂♀+♂(シジミチョウ科)170821

野川の土手には、たくさんのヤマトシジミが飛び交っていた。交尾中のカップルに、ぶつかるように邪魔に入るもう1匹の♂。何度チャレンジされても、しっかり離れずに交尾を続けていた。1年に何回も発生するが、8月〜9月ごろが一番多く発生するようだ。

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アカボシゴマダラタテハチョウ科)産卵 170821

実生の小さなエノキにアカボシゴマダラが産卵していた。春には少なかったこのチョウも夏には相当数を増していて、秋には3化目が発生する。

ジャコウ産卵0274s.jpg
ジャコウアゲハ(アゲハチョウ科)産卵 170821

幼虫に食べられて下の方に少ししか残っていない食草ウマノスズクサに、だいぶボロになった♀が産卵していた。頑張って生きのびている2化目のものだろうか?3化目かと思われる新鮮な♀も見かけた。

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コオニヤンマ♀(サナエトンボ科)170821

7月16日の夏の調査会の頃は水がれで川底が見えていた野川は、その後の長雨で水量が増し、とぎれること無く流れている。コオニヤンマが打水産卵をしていた。遠くに見えた時にはオニヤンマかと思った。オニヤンマは腹の先を水中につき立てて産卵する。

posted by はけの森調査隊 at 12:08

2017年07月31日

★活動報告 第81回はけの森調査会<夏のトンボをさがそう!A>報告

第81回はけの森調査会<夏のトンボをさがそう!A>報告

17/07/16(日)9:30〜12:00  はれ 気温34℃  参加23名
コース:野川公園北門(二枚橋)〜わき水広場   
ゲスト参加:宮下俊之氏(日本トンボ学会会員)

良い天気になりました。集合場所で待っている間にも、アカボシゴマダラが飛んだり、オオカマキリ幼虫を見つけたり、リュックにきれいなカミキリムシがついていたり(後で調べたところフタオビミドリトラカミキリ)、にぎやかな調査会の始まりです。

川岸虫捕獲0001s.jpg
オッ、つかまえたよ!

川岸の草むらのあちこちに、バッタ類の幼虫(ショウリョウバッタ・オンブバッタ・ツチイナゴ・コバネイナゴ)や、エンマコオロギ幼虫・ヒメギス幼虫等がいました。

コバネイナゴ幼虫0082cs.jpg マメコガネ05095s.jpg
コバネイナゴ(バッタ科)幼虫         マメコガネ(コガネムシ科)    A.K.

バッタの幼虫の中では、コバネイナゴがいちばん多くいました。あちこちに群れているマメコガネは、マメ科植物をはじめ、畑の作物や園芸植物等を食べ荒らすきらわれものです。

最近のニュース:http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017080201000931.html
        http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/448544

採ったー!0004s.jpg

しばらく行くと、トンボやチョウが飛び回っている場所があり、皆夢中でかけ出しました。うまく入ったかな?

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シオカラトンボ(トンボ科)

一番多く飛んでいたのはシオカラトンボ、少し水のあるところでは、♂に見守られながらの♀の打水産卵のようすを見ることができました。

アカホシゴマダラs.jpg
アカボシゴマダラ(タテハチョウ科)                 T.M.氏撮

夏型のアカボシゴマダラがだいぶ出ています。水枯れの川底で吸水しているところ。

黒いアゲハ3種吸水05096.jpg
クロアゲハ♂×2・カラスアゲハ♂・ナガサキアゲハ           A.K.氏撮

少し先を歩いていたA.K.隊員が、黒いアゲハ類の集団吸水を撮影されました。この季節ならではの貴重な情景です。我々が到着する前に飛んでしまい、数匹の黒いチョウが飛ぶのを遠くに見ただけです。

コオニヤンマ手持ち0084s.jpg
コオニヤンマ(サナエトンボ科) ちょっとコワイな〜〜

やなぎ橋そばのわき水が流れ込んでいる浅瀬ポイントの岸辺で、宮下氏がコオニヤンマをキャッチ。はじめてトンボを持ったT.H.隊員です。

川の生きものさがし0012s.jpg
ヤゴかな〜?

浅瀬ポイントもだいぶ水量が減っていましたが、ホンサナエ中令幼虫×2・コオニヤンマ若令幼虫ギンヤンマ若令幼虫・アメンボ・カワエビのなかま・アメリカザリガニ等を採りました。

ホンサナエ幼虫.jpg ホンサナエs.jpg
ホンサナエ幼虫(サナエトンボ科) T.M.  ホンサナエ♀ 160510              Y.U.

数年前から小金井市内でのホンサナエ記録はありますが、調査隊としては初観察、成虫は幼虫よりもっと稀にしか観察されていません。昨年の5月にスタッフが採った成虫写真を載せます。

ヒラタドロムシ幼虫0086.jpg アメンボ05105s.jpg
ヒラタドロムシ(ヒラタドロムシ科)約10mm アメンボ(アメンボ科)♂♀        A.K.

石にピッタリとくっついている平べったい生きものはヒラタドロムシの幼虫、成虫は黒い甲虫です。

クロコノマチョウs.jpg イオウイロハシリグモ05185.jpg
クロコノマチョウ(タテハチョウ科)幼虫     イオウイロハシリグモ(キシタグモ科)約20mm

自然観察園に入りました。フェンスのウマノスズクサにはジャコウアゲハの終令幼虫がいて、オオシオカラトンボヒメウラナミジャノメ・スジグロシロチョウ・クロアゲハ等が飛んでいました。6月4日の第80回調査会では、ヨシの葉を食べている中令〜終令のクロコノマチョウの幼虫がたくさんいましたが、今回は、その次の世代の若令幼虫が数ヶ所いました。イオウイロハシリグモは大きなクモで、葉の上で獲物をねらっています。

ウスバカゲロウ0090s.jpg ウスバカゲロウ蛹0096s.jpg
ウスバカゲロウ(ウスバカゲロウ科)   ウスバカゲロウ繭(蛹) 約12mm

ベンチの下のアリジゴクの巣を掘っていたR.Y.隊員、S.N.君たちが、土の中にウスバカゲロウの繭を見つけました。この中にサナギが入っています。サナギになってから約2週間くらいで羽化します。

オニヤンマ♂05137cs.jpg
オニヤンマ(オニヤンマ科)   A.K.氏撮

わき水広場で水の中の生きもの調べ。ちょうどオニヤンマ成虫が飛んで来て、しばらくの間とまっていました。

ゴマダラカミキリ0106s.jpg
ゴマダラカミキリ(カミキリムシ科)約30mm

M.I.隊員が見つけたゴマダラカミキリを木の幹に止まらせて撮影。以前は、学校帰りの道すがら見かけたりしたものですが、最近はあまり見かけなくなりました。

水の生きもの調べ0018.jpg
オニヤンマのヤゴは何びきいるかな〜

宮下氏のお話を聞きながら、つかまえたものを皆で見ました。オニヤンマ幼虫×11・サワガニ・ドジョウ等がいました。最後に水の中に戻して調査会は終了です。
虫たちを追いかけて走り回り、様々なものを熱心に見つめる子どもたちは、今年一番の暑さも、ものともしていないようでした。

その他観察したもの

posted by はけの森調査隊 at 14:04

2017年06月20日

★チョウ ゴマダラチョウ幼虫

ゴマダラチョウ幼虫9677s.jpg
ゴマダラチョウ幼虫(タテハチョウ科) 25mm 170619

実生の小さなエノキが生えていると、幼虫はいないかなあ?といつもさがしてみる。この日、人家の垣根脇の小さなエノキ(約50cm)の葉にジッととまっていたのはゴマダラチョウの幼虫。アカボシゴマダラ幼虫は時おり見つかるが、ゴマダラチョウ幼虫が見つかることはまれだ。(アカボシゴマダラの突起はヘラ形で4対ある。シッポの先を閉じている<例外もたまにある>。)

かお9668s.jpg
ゴマダラチョウ幼虫 170619

しばらくすると動き出しさかさまになった。裏がわから顔を撮ってみた。まだまだ育ちざかりで、もう1〜15mmくらいは大きくなる。


posted by はけの森調査隊 at 12:03

2015年10月22日

★活動報告 2015第3回ミニ調査会報告

第3回はけの森ミニ調査会 
2015/09/13(日)実施 はけの森2にて  くもり  気温28℃  参加19名

くもりがちの日でしたが、おなじみの隊員をはじめ新隊員・初参加の皆さん、皆一緒にいろいろな虫を楽しく観察しました。

キアゲハ幼虫見てる0006s.jpg
キアゲハの幼虫だ!

アシタバにキアゲハの終令幼虫が3匹いました。

リスアカネ9487s.jpg

池の竹棒には、リスアカネがいました。秋の緑地ではおなじみのトンボ、飛び立ってもまた同じ竹棒にとまります。

なんだろう?0011s.jpg セミのぬけがらだよ0003s.jpg

トカゲ・カナヘビ0244^.jpg
ニホントカゲ(トカゲ科)・ニホンカナヘビ(カナヘビ科)

ニホントカゲ×1とニホンカナヘビ×3の子どもがいました。しまもようがあり、シッポが青く光っているのがニホントカゲ(おとなにると茶色になる)です。エサになる昆虫やクモがたくさんいるこの緑地は住み心地が良さそうで、都市部では最近減ってきているニホントカゲも健在(けんざい)です。

ヒキガエル幼体0254.jpg アゲハ幼虫0200^.jpg
アズマヒキガエルの子ども        アゲハ(アゲハチョウ科)2令幼虫

アカボシゴマダラs.jpg ヒメジャノメ1349s,jpg
アカボシゴマダラ(タテハチョウ科)080727  ヒメジャノメ(タテハチョウ科)  150720

アカボシゴマダラがフワリと飛んで来てアッという間にどこかへ行ってしまいました。緑地の西側のほの暗い草原にはヒメジャノメが飛んでいました。(写真は別の時に野川周辺で撮った参考写真です。)

アブラゼミ抜け殻s.jpg
アブラゼミ(セミ科)ぬけがら

セミのぬけがらしらべをしました。アブラゼミ×約30、ツクツクボウシ×5、アブラゼミに似ているミンミンゼミは見分けがむつかしく、11月8日(日)ミニ調査会Cでもう一度調べてみることにしました。
(触角以外の部分でも見分ける方法がわかりました)

池調査0014s.jpg
池の生きものしらべ

採ったものをみてる0021s.jpg
ザリガニがたくさん・・・

池の中には、ザリガニの子ども×6、ヌマエビのなかま×2、がいました。ヤゴが1匹もいなかったのは、最近増えているザリガニのせいでしょうか?

その他観察したもの


posted by はけの森調査隊 at 15:08

2015年08月10日

★活動報告 第75回はけの森調査会<オニヤンマをさがそう!>報告

第75回はけの森調査会<オニヤンマをさがそう!>報告

15/07/19(日)9:30〜12:00 晴れ 気温34℃  参加40名
コース:野川公園入り口(二枚橋)〜わき水広場

梅雨明けのとても暑い日となりました。夏休みに入ったばかりの子どもたちは元気いっぱい、草原のバッタやトンボやチョウを追いかけたり、水の中のメダカやエビを網ですくったりして楽しい半日を過ごしました。ニイニイゼミがよく鳴いています。

虫つかまえた!0006s.jpg
バッタの赤ちゃんだよ!

川ぞいの草むらにはショウリョウバッタやオンブバッタやコバネイナゴなどの幼虫がピョンピョンとんでいました。

ショウリョウバッタ幼虫2487cs.jpg
ショウリョウバッタ幼虫(バッタ科)

バッタがいっぱい0003s.jpg 虫カゴに入れる0009.jpg
バッタがいっぱいとれたよ!       にがさないようにね!

コバネイナゴ1063s.jpg
コバネイナゴ幼虫(バッタ科)

歩いて行く0008s.jpg

歩きながらまわりをよーく見ていくと、フェンスのツルや、木の根っこのくぼみなどに、いろいろな生きものがいます。

採ったもの調べs.jpg
なにがとれたかな〜                        (Y.W.撮)

それぞれに採った生きものをみんなで見たあとは、ちょっとなごりおしいけど草むらに逃(に)がします。

川観察はじまりs.jpg
いよいよ川の中へ・・・つめたくてきもちいいな〜          (Y.W.撮)

    川の中にて0030s.jpg
何かなあ?0028s.jpg 水槽にザリガニ0032s.jpg
エビだよ〜               大きなザリガニがとれたよ〜

網のぞいてる0035s.jpg オニヤンマ羽化殻2770s.jpg
なにかはいってるよ!             オニヤンマ羽化がら 45mm

川には、メダカ・ヌマエビのなかま・アメリカザリガニ・ヒラタドロムシ幼虫ニンギョウトビケラ幼虫などがいました。T.O.隊員がオニヤンマの羽化がらを見つけました。

 アブラゼミ羽化0051cs.jpg
アブラゼミ(セミ科)                            

草むらの下の方でアブラゼミが羽化してジッとしているのをT.O.隊員のお父さんが見つけました。羽化したばかりの時は白〜うすみどり色の羽ですが、だんだん茶色になります。このセミは間もなくとび立つことでしょう。

ホシホウジャク幼虫s.jpg ミスジマイマイ3902.jpg
ホシホウジャク幼虫(スズメガ科)約40mm        ミスジマイマイ(オナジマイマイ科)

フェンスのヘクソカズラにいたホシホウジャクの幼虫、お尻にツノが生えている太めのアオムシはほとんどスズメガのなかまの幼虫です。
ミスジマイマイは殻(から)の口が右側にあり、これによく似て殻にあまりスジがなくて口が左側にあるのがヒダリマキマイマイ。

わき水にて0071s.jpg
サワガニだ!
サワガニ0059.jpg オニヤンマ幼虫4681s.jpg
サワガニ                 オニヤンマ幼虫

わき水広場の流れには、オニヤンマ幼虫(小〜中くらい数匹)・シロタニガワカゲロウ幼虫フタスジモンカゲロウ幼虫フタツメカワゲラのなかま幼虫などがいました。

まとめの話0078s.jpg
オニヤンマはおとなになるまで4〜5年もかかるんだよ。

採ったものをみんなで見ながら、まとめのお話を聞き、また水の中にもどして調査会は終了です。暑かったけど、たくさんの生きものに出あえて良かったね!

その他観察したもの




posted by はけの森調査隊 at 09:11

2015年06月21日

★活動報告 第74回はけの森調査会<ゴマダラチョウをさがそう!>報告

第74回はけの森調査会<ゴマダラチョウをさがそう!>報告

15/05/31(日)9:30〜12:00 晴れ 気温31℃  参加34名
コース:野川公園入り口(二枚橋)〜わき水広場

雨が降るという天気予報は大いにはずれ、暑いほどの上天気となりました。子どもたちもはりきって虫さがしです。

出発3551cs.jpg

草刈りされたばかりの川岸を歩いて行くと、テングチョウやモンシロチョウが飛んでいました。

テングチョウ♀1479s.jpg
テングチョウ♀(タテハチョウ科) 開帳約45mm

ここ2〜3年、初夏の野川ぞいで一番多く見られるチョウ。
 140427付記事<テングチョウ>  をご参照下さい。

クワの木・何かいるよ0005s.jpg
こんなところにハチの巣がある!
モンキクロカスミカメs.jpg   キアシナガバチccs.jpg
モンキクロカスミカメ(カスミカメ科)約9mm     キアシナガバチ(スズメバチ科)

S.O.君が見つけたクワの葉上の小さな黒い虫は、後で調べたところモンキクロカスミカメと判明。紋は赤く見えますが、名前は<モンキ>です。下の方には、キアシナガバチの巣がありました。女王バチが巣作りの真っ最中。

 用水路のところ0009s.jpg
用水路の中を見ながら進みます

アカシジミ(ケース)0020s.jpg
アカシジミ(シジミチョウ科) 「かわいいね〜」「ちっともとばないよ」

やなぎ橋を渡り、川の南側の広場へ。クリの木のまわりのあちこちで、アカシジミ・ウラナミアカシジミが見られました。クリの木や下草にとまっているもの、飛んでいるもの、一度にこんなにたくさん見られたのは初めてです。暑さをさけて、下の方におりてきているようです。
アカシジミ・ウラナミアカシジミについては、130510付記事<アカシジミ・ウラナミアカシジミ幼虫>をご参照下さい。

ウラナミアカシジミ1551表少s.jpg
ウラナミアカシジミ♂(シジミチョウ科)

♂かな?♀かな?の質問がありました。飛んでいるときは見分けがむづしいのですが、ウラナミアカシジミは前翅(ぜんし=まえばね)の表翅(おもてばね)の先の方までオレンジなら♂、♀は、翅の先に黒い斑(はん)があります。アカシジミは、裏も表も似ているのでよりむづかしいけれど、両種とも、♀は腹が太い・とまっているときの前あしのつま先をたてているかいないか、で見分けられます。

チャミノガ1862s.jpg     オオミノガ幼虫.jpg
チャミノガ(ミノガ科)幼虫 約30mm  オオミノガ(ミノガ科)幼虫 約40mm

センター手前の木に、ミノムシがたくさんついていました。当日はオオミノガ幼虫だけかと思っていたのですが、後日もう一度行ってみたらチャミノガ幼虫もいくつかついていました。形は似ていますが、チャミノガは、ミノの入り口を葉にピッタリとつけ、オオミノガはぶら下がります。形は、チャミノガは円筒形(えんとうけい)でオオミノガは紡錘形(ぼうすいけい)です。両種とも、最近ではあまり見られなくなっているのでここは貴重な場所です。

アカボシゴマダラ春型1451cs.jpg ホシミスジ開翅1323s.jpg
 アカボシゴマダラ(タテハチョウ科)春型                          ホシミスジ(タテハチョウ科)

アカボシゴマダラもホシミスジも、本来このあたりに生息している種ではなく、人の手によって移入(いにゅう)されたものです。
アカボシゴマダラ:ぷてろんワールド[<アカボシゴマダラのページ>をご参照ください。
ホシミスジ:120609付記事<ホシミスジ・コミスジ>をご参照ください。

観察園の中0017s.jpg
自然観察園の中を行く

ミドリシジミ♀20622s.jpg
ミドリシジミ♀(シジミチョウ科) 

観察園のうすぐらい草むらの葉の上にミドリシジミがジッとまっていました。今年は例年より出るのが早く、数も多いようです。

わき水広場の流れ3584s.jpg
どんな虫がいるかな〜!

わき水広場の流れの中で水生昆虫さがし。

カゲロウ・カワゲラ0041s.jpg ヘビトンボ・アカシマサシガメ3576s.jpg

虫観察0031.jpg

採れたものはいつもより少なめでしたが、オニヤンマの小さなヤゴも2ひき見つけました。ゆっくり観察したあとは川にもどして、調査会終了です。

ドングリ記念品3613cs.jpg ドングリ記念品7464ss.jpg
 これからもいっぱい参加してね!                                                                                   

調査会への出席が9回に達した方には、手作りのドングリ記念品をさし上げています。今回は、T.O.隊員(小3)とM.O.(小2)隊員兄妹に贈(おく)られました。


posted by はけの森調査隊 at 09:50

2014年05月25日

★活動報告 2014第2回はけの森ミニ調査会

第2回はけの森ミニ調査会 
2014/5/11実施 はけの森2にて  晴れ  気温24℃  参加20名 

はけ2のようす0052.sjpg.jpg

木々の緑がまぶしく、汗ばむほどの陽気となりました。虫のいそうな場所をそれぞれに探索(たんさく)です。

 ハムシの幼虫10001だs.jpg     お花摘み0050s.jpg
 何の幼虫だろう?           かわいいお花がさいてる・・・

さっそくに見つけた小さな黒い幼虫、ハムシの幼虫でした。女の子はいちめんに咲いているハルジオンで花あそび。

ヒメマルカツオブシムシ10151s.jpg
ヒメマルカツオブシムシ(カツオブシムシ科) 約2.5mm

ハルジオンの花にはとても小さな虫がいっぱいいました。花粉などがエサです。この虫の幼虫は衣類(いるい)などに穴を開けるきらわれものです。

クルミマルハバチ10067s.jpg
クルミマルハバチ幼虫(ハバチ科) オニグルミの葉

オニグルミの葉に、白いフワフワの衣(ころも)をつけた幼虫がいました。何だろう?と皆びっくりです。ハバチの幼虫には、こんな白い衣をつけるものがもう2種、ミツクリハバチ・ババシロアシマルハバチというのがあるそうですが、見たことはありません。この白いものは、幼虫が分泌(ぶんぴ)する蝋(ろう)物質です。

ゴマフリドクガ幼虫110032s.jpg リンゴコフキハムシ6637cs.jpg
ゴマフリドクガ(ドクガ科)  リンゴコフキハムシ別名コフキサルハムシ(ハムシ科)

オニグルミの葉に居た、ドクガの幼虫。毛に毒(どく)があるのでさわらぬように。こちらのサイトをご参照ください。
全身白い粉におおわれたハムシもいました。この粉は、すぐにはげてしまいます。

オオワラジカイガラムシ6244s.jpg アカボシゴマダラ蛹殻110043s.jpg
オオワラジカイガラムシ♀(ワタフキカイガラムシ科)10mm    アカボシゴマダラ蛹がら

カイガラムシの成虫は、足が退化(たいか)しているものが多いのですが、この種には足があります。
カラタチの枝にゴマダラチョウのなかまらしい蛹がらがありました。よく調べたら、アカボシゴマダラでした(残念)。

アゲハだ!10023s.jpg
アゲハが来たっ!

時々アゲハ類が緑地に飛んできます。なかなかとれません。

チョウをつかまえた0034ss.jpg
シジミチョウだよ!
ヤマトシジミ♀110038s.jpg             オオムラサキ終令幼虫110048s.jpg       
ヤマトシジミ♀(シジミチョウ科)    オオムラサキ(タテハチョウ科)終令幼虫(飼育)

2月の調査会でお見せしたオオムラサキ越冬幼虫(山梨産)は、終令になり40mmほどになりました。これからもっと大きくなります。

シロジュウシホシテントウテントウ幼虫6368cs.jpg ナミテントウ幼虫6366s.jpg
シロジュウシホシテントウ(テントウムシ科)幼虫       ナミテントウ幼虫

クロクサアリとアブラムシ0060s.jpg ニトベミノガ110050s.jpg
トビイロケアリ(アリ科)とアブラムシ        ニトベミノガ(ミノガ科)幼虫空きミノ

エノキにたくさんのアリがいて、アブラムシみたいな虫にむらがっているのを参加者のY.O.君(小3)が見つけました。これについては5月23日付記事を覧下さい。
T.O.隊員が「ウチの塀(へい)についていた」というミノムシを持って来ました。オオミノガ幼虫ににていますが、大きな葉をつけているのでニトベミノガ幼虫です。

何かいるよ!10095s.jpg
なにかいるよ!

ヤブヤンマ終令幼虫10134s.jpg アメリカザリガニ幼体10136s.jpg
ヤブヤンマ終令幼虫                    アメリカザリガニ(アメリカザリガニ科)幼体    

池の中には、ヤブヤンマ幼虫×3・アメリカザリガニ×3・オタマジャクシ(アズマヒキガエル)たくさん・等がいました。

☆写真は、特別隊員T.K.氏にご協力をいただきました。

posted by はけの森調査隊 at 21:48

2012年06月11日

★活動報告 第65回はけの森調査会<チョウたちはどこにいる?A>

第65回はけの森調査会<チョウたちはどこにいる?A>
12/05/27(日)9:30〜12:00 晴れ 気温27℃  参加20名
コース:野川公園入り口〜わき水広場

川べりを行くs.jpg

今年は天候不順で、暖かい日があったと思うと急に寒くなり、豪雨・竜巻、明日の天気も予測しにくいような日々でした。生きものの出現も、平年のおよそ2週間くらい遅れているものが多いようです。
この日は天候に恵まれ、緑いっぱいの野川に沿っていろいろな生きものを見ながら歩きました。
ヨコヅナサシガメ9893s.jpg アオサギ6863s.jpg
ヨコヅナサシガメ(サシガメ科)      アオサギ(サギ科)

歩きはじめてすぐ、何本かの木のあちこちに、ヨコヅナサシガメがいました。第64回調査会<冬ごしの生きものはどこにいる?>(120219実施)では、幼虫が集団越冬しているのを見ているので、それらが成虫になったのでしょう。我々を出むかえるように橋のそばにアオサギがたたずんでいました。近年よく見かけるようになった大型のサギです。野川はエサが豊富なようで、サギのなかまがよく来ています。

ヒメウラナミジャノメ0661s.jpg
ヒメウラナミジャノメ(タテハチョウ科)

ヒメウラナミジャノメは今が最盛期、川べりのあちこちを飛んでいました。

見つけた!12059s.jpg ヒメギス幼虫12056.jpg
これはなんだ?             ヒメギス(キリギリス科)幼虫

アオスジアゲハ若令幼虫s.jpg シオカラトンボ♀0484s.jpg
アオスジアゲハ(アゲハチョウ科)若令幼虫   シオカラトンボ(トンボ科)♀

観察センター西側のシロダモにはアオスジアゲハの幼虫、川べりをシオカラトンボが飛び、草原にはバッタのなかまの幼虫たちがたくさんいました。

ナナフシだ!.jpg
かわいいねえ! 

ナナフシモドキの幼虫です。細く弱々しい身体でユルユルと歩いて行きます。

コクワガタと樹液に集まる虫達.jpg
コクワガタ♀といろいろな虫たち

シダレヤナギの上の方にコクワガタ♀を見つけました。高くて良く見えなかったのですが、あとで写真見たらいろいろな小さな虫が写っていてびっくり。
虫の種類を知りたい方は、スタッフN.S.氏が作成したこちらの図解画像をどうぞ。  juekisakaba.pdf


自然観察園入り口s.jpg
自然観察園入り口

自然観察園の中に入りました。

アカシジミcs.jpg コミスジs.jpg
アカシジミ(シジミチョウ科)      コミスジ(タテハチョウ科)

アカボシゴマダラ春型0401s.jpg テングチョウ5918cs.jpg
アカボシゴマダラ(タテチョウ科)春型   テングチョウ(タテチョウ科)

観察園の中には、ちょうど下草におりているアカシジミがいました。フワリと飛んで行く大型の白いチョウは、アカボシゴマダラ。木の上の方にいたテングチョウ。今年はアカボシマダラ・テングチョウの発生が多いようです。

サナギ殻コレクションs.jpg これどこにいたの?.jpg
アカボシゴマダラのサナギがらだよ    これどこにいたの?

終点のわき水広場では、しばらくの間フリータイム、草原や水の中でいろいろな生きものを見つけました。採集したものを集めて説明を聞いたあとは、もとの場所に戻しました。この広場で見たものは、ツマグロヒョウモン・サラサリンガ幼虫・シオカラトンボ・ツチイナゴ幼虫・ベニカミキリオニヤンマ幼虫・カワニナ・サワガニ・など。
その他、コース内では、キタキチョウヤマトシジミ
ウンモンスズメヒゲナガガのなかま・マイマイガ幼虫チャミノガ幼虫オオトビモンシャチホコ幼虫・ムシヒキアブのなかま・オオアメンボなどを観察しました。
昨年の春の第62回調査会<チョウたちどこにいる?>(110605実施)より、チョウの数は少なめでしたが、いろいろな生きものに出会えた楽しい調査会でした。

☆写真は、特別隊員のT.K.氏、S.U.君にご協力いただきました。
posted by はけの森調査隊 at 09:43

2012年05月01日

★チョウ ゴマダラチョウ 幼虫から蛹へ

ゴマダラチョウ終令幼虫顔8465ss.jpg
ゴマダラチョウ(タテハチョウ科)終令幼虫 35mm 120425

第64回調査会(120219実施)で参加者にお見せしたゴマダラチョウ越冬幼虫武蔵村山市で採集)を飼育観察していた。エノキがようやく小さな新芽を出し始めた頃(4/2)、飼育箱の中を移動しはじめたので、何本かの枝を入れてみると、少しずつ食べて太りつつ、もとの枯れ葉に戻ったり。まだまだ寒い日が混じるせいだろうか?そんな日が続いた後、ふと見ると(4/17)、脱皮して終令になっていた。(写真はその1週間後)

ゴマダラ終令8483s.jpg
ゴマダラチョウ(タテハチョウ科)終令幼虫  35mm 120425

終令幼虫になってしばらくは、背中の赤い帯が目立っている(アカボシゴマダラ終令幼虫程ではない)が、だんだんに赤みはうすくなって来て、もうほとんど緑色だ。エノキの新葉が赤みをおびていて、だんだんに緑一色になるのと同時進行だ。

アカボシ終令0254ss.jpg
アカボシゴマダラ(タテハチョウ科)春の終令幼虫 38mm 080425

こちらはアカボシゴマダラ、やはりだんだんに背中の赤みはうすくなり、脇の白いスジが目立つ。突起(とっき)も白い。

ゴマダラ蛹準備8626s.jpg
ゴマダラチョウ(タテハチョウ科)終令幼虫蛹化準備 120430

サナギになる時期となった。気に入った場所が見付かったらしくだいぶ長い間動かずにジッとしていたが、やがて少し縮(ちぢ)んですきとおってきた。

ゴマダラチョウ蛹8797s.jpg
ゴマダラチョウ(タテハチョウ科)蛹 120501 28mm

翌朝はサナギになっていた。葉っぱに同化した美しい造形(ぞうけい)だ。サナギの期間は約2週間、5月中旬ごろには羽化するだろう。

☆飼育する場合、エノキは水あげが悪いので、こまめに新しいものととりかえよう。
秋のうちに実生の小さな苗木を見つけて、鉢植えにしておくと便利。

追記
このチョウは、5月10日に羽化した

  
posted by はけの森調査隊 at 22:16

2012年04月17日

★活動報告 2012年度 第1回はけの森ミニ調査会

第1回はけの森ミニ調査会 
2012/04/08実施 はけの森2にて  晴れ  気温14℃  参加12名 

新年度第1回目のミニ調査会です。おだやかに晴れて気持ちの良いお花見日和となりました。はけの森2のソメイヨシノもほぼ満開です。

はけのサクラ4080033.jpg
サクラ(ソメイヨシノ) 120408

   アカボシゴマダラ越冬幼虫0002.jpg    アカボシゴマダラ幼虫8328.jpg
   アカボシゴマダラ越冬幼虫   120408   アカボシゴマダラ5令(終令)幼虫 120415

10時の開門を待つ間に、実生の小さなエノキにひっそりとくっついているアカボシゴマダラの越冬幼虫を見つけました。
この時はまだ越冬中で、たったの15mmだったのですが、1週間後に行って見ると、脱皮して30mmにもなっていて、葉を食べに出かけては、またこの位置にもどっていました。こうして繁殖(はんしょく)していること自体問題のあるチョウ、越冬中は枝に、脱皮後は若葉にまぎれているようすには参ってしまいます。


朽ち木の中の虫さがしs4080015.jpg

まずは、朽(く)ち木のある場所で虫さがし。9年前に積んだトチノキの丸太がだんだんに朽ちて、ボロボロになっています。それぞれにいろいろなものを見つけました下の方の湿った部分にはカブトムシの幼虫が数匹いました。

エグリゴミムシダマシ4080007s.jpg ナメクジの卵4080011s.jpg
エグリゴミムシダマシ(ゴミムシダマシ科) ナメクジ(ナメクジ科)の卵

マクラギヤスデ8453s.jpg オオスズメバチ女王s4080012.jpg
マクラギヤスデ(シロハラヤスデ科)約20mm    スズメバチsp.女王越冬中

丸太積み8459s.jpg
去年積んだ丸太積みと1本だけ残っている9年前の丸太

緑地内には、数カ所に丸太が積んでありますが、朽ち方の度合いによって、いろいろな生きものが棲息(せいそく)しています。次世代用に、昨年春の第1回ミニ調査会(110402実施)では新たに丸太積みを作りました。丸太積みの材は、この緑地内か小金井市内で伐採(ばっさい)されたものです。

シラホシコヤガ幼虫8408s.jpg シラホシコヤガ空繭836s*.jpg
シラホシコヤガ(ヤガ科)幼虫 約8mm  シラホシコヤガ空まゆ 約10mm

皆がいちばんびっくりしたのは、梅の木に居たシラホシコヤガの幼虫です。「コケにしか見えないけど・・・」と、S.A.さんが小枝に移してみると、
クニャっと動いたので、「ア、虫だ」と皆納得。この虫が緑地に棲息していることに気がついたのは、一昨年の第4回ミニ調査会(101106実施)の時です。詳しくは101119付記事をご覧下さい。

ヒメシロモンドクガの卵8401.jpg ヒメシロモンドクガ幼虫s.jpg
ヒメシロモンドクガ(ドクガ科)の卵 梅の木   <参考>ヒメシロモンドクガ幼虫

コゲラの巣穴開けかけ8373s.jpg
コゲラが開けかけた巣穴 120408

「これは何の穴・・・?」とS.N.君。梅の木に直径3.5cmくらいの穴が2つ。「コゲラが掘った穴だよ」「誰かが掘ったのかと思った・・・」
コゲラの巣穴は、木は生きているけど一部分枯れかけたような幹に掘られているのをよく見かけますが、どういうわけか、生の木のこんなに低い所、しかも時々人が通る所に2つも開けかけて、途中であきらめたらしい。
追記 鳥に詳しい方にお訊きしたところ、「若い鳥は、
アリなどを食べやすいので、低い所がいいと最初は考える、だんだん学習して、ベストな場所を選べるようになって行く」とのことです。

池の生きもの調べ4080029.jpg
池の生きものしらべ

池には、ヤブヤンマ幼虫5・クロスジギンヤンマ幼虫4・ミズムシ・アカムシ(ユスリカ幼虫)・ミジンコなどがいました。ヤブヤンマとクロスジギンヤンマの幼虫の見分けのポイントはいくつかありますが、J.W.君いわく「ヤブヤンマの方がいばった顔をしている」そうな。5月のはじめ頃には、クロスジギンヤンマの成虫が池のまわりを飛びます。

ムラサキハナナ4080035.jpg
オオアラセイトウ(ムラサキハナナ) 120408

この日はツマキチョウモンシロチョウも見かけませんでしたが、オオアラセイトウも咲きだし、1〜2週間もすれば、吸蜜や産卵の様子を観ることができるでしょう。

  

        
posted by はけの森調査隊 at 17:12

2012年02月29日

★活動報告 第64回はけの森調査会<冬ごしの生きものはどこにいる?>

第64回はけの森調査会<冬ごしの生きものはどこにいる?>
12/02/19(日)9:30〜12:00 晴れ 気温8℃  参加18名
コース:野川公園入り口〜わき水広場


もみじ橋を望む7534.jpg
みずき橋をのぞむ 120219

例年になくとても寒い日が続いていましたが、この日は風もなく、おだやかな観察日和となりました。木々の芽吹きや花も例年より遅れ気味で、シダレヤナギはほんの少し赤みをおびているくらいです。

  ウスバフユシャク♂7393s.jpg      クロテンフユシャク♂7494s.jpg
   ウスバフユシャク(シャクガ科)♂    クロテンフユシャク(シャクガ科)♂

集合場所のすぐそばにあるトイレは、いろいろな生きものの冬ごしの場所になっています。フユシャクのなかまは夜活動するものが多く、このあたりで多く見られる上記2種(前羽の長さ約15mm)もかべにジッととまっていました。
参考:ウスバフユシャク近似種比較

ナミテントウ集団越冬@7507cs.jpg
ナミテントウ(テントウムシ科)集団越冬  120219

を見ると、天井とかべのさかいめや外ののき下に、ナミテントウが数匹ずつの集団になってじっとしていました。内と外、全部合わせると100匹以上になります。昨年11月30日に、このトイレのまわりや自動販売機のまわりに600〜700匹位のナミテントウが集まっているのを観察しています。それらのうちの一部が居残ったものかどうかはわかりません。

ヨコヅナサシガメ幼虫7412S.jpg サシガメ見てる.jpg
ヨコヅナサシガメ幼虫サシガメ科集団越冬 120219

野川べり幼虫探し7477s.jpg
川べりでベニシジミの幼虫さがし 120219

木のくぼみで集団越冬しているヨコヅナサシガメの幼虫やトチノキの冬芽を見たりしながら歩き、その後は川べりにおりて、ベニシジミの幼虫さがし。ギシギシやスイバ(タデ科)が食草です。新しい食べあとのある葉の根元(ねもと)ふきんがポイント。ベニシジミは幼虫で越冬し、春早く(3月中旬)に羽化します。この日は見つかりませんでしたが、1年のうちに何度も発生するので、次回調査会でもまたさがしてみましょう。

コムラサキ幼虫見つけ!2911s.jpg コムラサキ越冬幼虫@2962s.jpg
ここにいるよ!        コムラサキ越冬幼虫(タテハチョウ科)@ 120219

コムラサキ越冬幼虫A2977cs.jpg    コムラサキ幼虫cs.jpg
コムラサキ越冬幼虫A 8mm 120219

コムラサキ越冬幼虫は、第58回調査会(201020)ではじめて発見、その後、2011年2月(次の冬)には隊員のJ.W.君、2011年12月(今回の冬)にはスタッフが、同じシダレヤナギの木で確認していますが、皆で一緒に観察するのは58回調査会以来2回目です。はじめに見つけた1匹はスタッフが確認ずみのもの@でしたが、初参加のT.T.さんが新たにもう1匹の幼虫Aを発見、皆大喜び。
(野川公園パークレン
ジャーの方の話によると、数日前にはこの同じ木に3匹いたとのこと

ゴマダラ幼虫さがし3003s.jpg
ゴマダラチョウの越冬幼虫さがし 「ウーン、いないなー」 120219

わき水広場のエノキの大木の根元で、ゴマダラチョウ越冬幼虫をさがしました。第58回調査会(100304)では、ここで1匹見つかりましたが、今回は見つかりませんでした。おち葉の中には、キバラモクメキリガエサキモンキツノカメムシワカバグモなどがいました。

ゴマダラ・オオムラ・アカボシ越冬幼虫3038s.jpg
ゴマダラチョウ・オオムラサキ・アカボシゴマダラの越冬幼虫

特別隊員K.K.氏のご協力により、狭山や小平市であらかじめ採集しておいた幼虫たちを見ながら、K.K.氏のお話を聞きました。おち葉の下でジッと冬越しした幼虫達は、エノキの葉が芽ぶく頃、葉のあるところまで上って行きます。第63回調査会(110717)では、この広場の上空を飛ぶゴマダラチョウやアカボシゴマダラ成虫を観察しています。暖かな日射しに、オオムラサキ幼虫が動き出したので急いで日かげに収納。

水中の生きものさがし3061.jpg 水中の生きもの解説3120s.jpg
水中の生きものさがし          とったものをみんなで観察

わき水広場の流れで、水の中をさぐって見ました。川底のおち葉の中に、オニヤンマ幼虫カワゲラのなかま幼虫ガガンボ幼虫・アメリカザリガニ幼体・ミズムシなどがいました。また、川べりにカワゲラのなかま成虫もいました。

ドングリ見本贈呈3133.jpg
ドングリクラフト贈呈(ぞうてい)式 「これからもずーっときてねー!」
ドングリ見本3153s.jpg

調査会出席回数が9回以上になった隊員M.I.君にドングリクラフトがプレゼントされました。この日出席できなかった隊員のY.K.君とS.N.君にも届けます。
寒さの中でも、いろいろな生きものたちがそれぞれに冬ごししているようすを知るごとができた楽しい調査会でした。
☆この日観察した生きもののいくつかは、このあとの記事で紹介します。

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<感想集>

調査会の後、3人の方からお便りをいただきました。ありがとうございます!了解を得てここに転記します。

★A.N.君より★
今日はどうもありがとうございました。
たくさんの発見があり、とても勉強になりました。
コムラサキの幼虫が見つかったのは嬉しかったです。
ぜひ今度は自分でも探してみます。

★S.A.さんより★
きのうはありがとうございました。
まず、「男女それぞれのトイレに行って」と言われ、なんでわざわざそんな当たり前の事言うんだろう、と思ったら、虫を探せ、という意味だったと、やっと納得。まず、ここで「虫探し」の世界に引き込まれました。
「テントウムシ」などと初めから言わないので、見つけた時のワクワク感が大きかった。あんなところにいるんだ、と冬ごもりのけなげな様子が伝わってきました。
スイバやエノキや枯葉で幼虫を探したので、そのときは気づかなかったけど、あとから、それらがはっきりと見えてきました。自分でもびっくり。

ヨコヅナサシガメやエサキモンキツノカメムシは本で見ていたけど、実物を見ても自分だけでは多分わからなかったと思うので、ぜひ彼らの越冬の様子を見たいと思っていました。
ゴマダラ幼虫なども、見せていただけて、良かったです。(なにせこの冬探しまわっていたので)
 
しまった、と思ったのは、最後にヤゴ(オニヤンマですよね?)が見れたのに、しっかり見なかったこと。どこで、オニヤンマとわかるのか、ちゃんと聞けば実物で説明してもらえたのに、大事な機会を逃してしまいました。
枯葉を水からすくって、いろいろな生物を探すのは、とても素敵だな、と思いました。すぐ何だかわかる実力がすごい。
 
何から何まで物珍しく、ワクワク感一杯の半日でした。
何といってもコムラサキの越冬幼虫を見れたことが最高でした。
空が青く広かったのも、素晴らしかったです。
ありがとうございました。

★T.T.さんより★
先日はお世話になりました。
冬晴れのなか、のんびり日ざしを浴びて、生物の不思議な営みを教えていただき、驚きの連続でした。
冬枯れの林の中、あんなに生物が姿を変えてひそんでいるなんて!!共生しているんですね。
楽しいひとときでした。
一日中、自然の中で過ごしたので、フワフワした気分で帰路につきました。

   
   



  


  
posted by はけの森調査隊 at 14:25

2012年01月21日

★チョウ エノキと越冬幼虫 ゴマダラチョウ・オオムラサキ・アカボシゴマダラ

ゴマダラチョウ越冬幼虫斜7068s.jpg
ゴマダラチョウ(タテハチョウ科)越冬幼虫 120117 15mm

エノキのまわりに落ち葉がたまっていたら、幼虫さがしをしてみよう。木の根元近くの葉を一枚一枚めくっていくと、ゴマダラチョウの幼虫がピッタリとくっついていることがある。幼虫は、寒さより温度変化や乾燥が苦手、直射日光があたらない方向に多く居る。主に4令で越冬。

オオムラサキ越冬幼虫×26963s.jpg
オオムラサキ(タテハチョウ科)越冬幼虫 13mm 111225  埼玉県武蔵村山市

オオムラサキは小金井近辺には生息していないが、やはりエノキの落ち葉にくっついて冬を越す。このエノキの葉は長さ7cm、幼虫はこんなに小さい。主に4令で越冬。

ゴマダラチョウ幼虫の顔7131cs.jpg オオムラサキ幼虫顔7113cs.jpg
ゴマダラチョウ越冬幼虫の顔  巾約4mm  オオムラサキ越冬幼虫の顔  巾約3mm

アカボシゴマダラ越冬幼虫8669s.jpg
アカボシゴマダラ(タテハチョウ科)<中国原産>越冬幼虫 15mm 080417

アカボシゴマダラは、たいてい細い枝の分かれ目に居る(落ち葉にいることもある)。実生の小さな若木がポイントだ。主に4令で越冬。

ゴマダラチョウ7059真上たてs.jpg オオムラサキ幼真上7045たてs.jpg アカボシゴマダラ越冬幼虫たてs8678.jpg コムラサキ越冬幼虫たてcs6803.jpg
ゴマダラチョウ幼  オオムラサキ幼   アカボシゴマダラ幼  コムラサキ幼10mm

それぞれの特ちょうを見くらべてみよう(見えているのは背中)。
ルーペを使うと良い。
突起(とっき)の数や形・触角(しょっかく)の長さや形・シッポを閉じているか開いているか(アカボシも
たまに開いている時がある)・など。
コムラサキが一番小さい。また、コムラサキだけは食樹がヤナギ類で、ヤナギの幹のくぼみに居る。
posted by はけの森調査隊 at 18:30

2011年06月25日

★活動報告 第62回はけの森調査会<チョウたちはどこにいる?>

第62回はけの森調査会<チョウたちはどこにいる?>
11/06/05(日)9:30〜12:00 くもり 気温25℃  参加23名

今年の関東地方は
早くも5月27日に梅雨入りしました。梅雨の晴れ間のこの日、緑いっぱいの野川にそって歩きながら、チョウをはじめいろいろな生きものに出会いました。
小さい写真は、クリックすると大きくなります。

モンシロチョウ♂夏2115s.jpg サトキマダラヒカゲ8911s.jpg
モンシロチョウ♂(シロチョウ科)   サトキマダラヒカゲ(ジャノメチョウ科)

川ぞいの草むらには、2化目(=今年2回目の羽化)のモンシロチョウがチラホラと飛び、林の中にはサトキマダラヒカゲがいました。

モンシロつかまえた!9862*.jpg
モンシロチョウとったよ!

子どもたちは、虫を追いかけて走りまわり、それぞれにいろいろなチョウやトンボなどを採りました。

アカシジミ1423ss .jpg
アカシジミ (シジミチョウ科)110531下見の日撮影

今回の調査会のいちばんの目的は、この季節にだけ飛ぶ<ゼフィルス>と呼ばれるシジミチョウのなかまの観察です。
観察センター西側のナラガシワの上の方にアカシジミがいるのを参加者のMさんが発見。よく見えないので長竿(ながさお)で採ってみようとしたのですが、残念、あざやかなオレンジ色をきらめかせて木の茂みに入ってしまいました。写真は、下見の時、
同じ場所のミカンの木に舞いおりたところです。

ウラナミアカシジミ1534s.jpg
ウラナミアカシジミ(シジミチョウ科)

自然観察園に入りました。木道を行くと、羽化して間もないようなウラナミアカシジミが、ヒトツバハギの葉の上にジッとまっていました。時々向きを変えたり、枝にぶらさがったり、飛び立つ気配もなく、じっくりと観察する事ができました。

ウラナミアカを撮る9866*.jpg
きれいだねー! (皆でウラナミアカシジミに見とれているところ)

平地性ゼフィルス6種のうち、野川周辺には、ミズイロオナガシジミ・アカシジミ・ウラナミアカシジミ・ミドリシジミが生息しています。ミズイロ・アカ・ウラナミの3種の幼虫の食樹はクヌギやコナラなどで、このあたり一帯どこにでもあり、ミドリシジミの幼虫の食樹ハンノキは、観察園にたくさんあります。ミドリシジミが出るのは一足遅く、クリの花が咲く6月中旬頃です。他の2種オオミドリシジミ(食樹はクヌギ・コナラなど)とウラゴマダラシジミ(食樹はイボタノキ)は、かつて生息していた記録があるので、復活を待つところです。
 

コムラサキを採る9869s.jpg
うまくとれるかなー?

観察園の入り口に植えられている若いシダレヤナギの上の方に、コムラサキのメスがとまっているのが見えました。
去年2月の第58回調査会では、この木で越冬している幼虫を見つけました。
この時幼虫を見つけたW君によると、今年の2月にも、この木で3匹の幼虫が越冬していたとのことです。


コムラサキ♀s.jpg アカボシゴマダラ春型1457s.jpg
コムラサキ(タテハチョウ科)    アカボシゴマダラ春型(タテハチョウ科)

観察園の中では、コムラサキやアカボシゴマダラが高い所を飛んでいました。当日は撮影できなかったので、下見の時に撮影したものを載せます。

ニホンカナヘビ1903s.jpg ニホントカゲ1883s.jpg
ニホンカナヘビ(トカゲ科)幼体     ニホントカゲ(トカゲ科)幼体

野川周辺の草むらには、ニホンカナヘビがたくさんいます。ニホントカゲも、石垣などで時々見かけます。ニホントカゲは成体(せいたい=おとな)になると、シッポの青い部分はなくなり、全体茶色になりますが、ヌラヌラと光っているので、カナヘビと区別がつきます。

川に沿って歩くA9874s.jpg 川に沿って歩く@9872s.jpg
わき水広場へ・・・

採ったもの調べ@1001s.jpg
ヘビトンボの幼虫は、孫太郎虫(まごたろうむし)ってよばれていて・・・

わき水広場に到着です。今までに採ったものを皆で見ました。スタッフの説明を聞いたあとは、それぞれに適った場所へ逃がします。コミスジシオカラトンボナミテントウナナホシテントウヘビトンボのなかまエサキモンキツノカメムシ等々。

シロタニガワカゲロウ1558s.jpg
シロタニガワカゲロウ(ヒラタカゲロウ科)12mm

わき水広場では、しばらくの間フリータイム。わき水からの流れのまわりに茂る草には、クモやグンバイムシのなかまなど、小さな生きものがたくさん。
この小川では、シロタニガワカゲロウの幼虫を何度か観察していますが、今回は成虫がシダの葉かげにいました。
よーく見ないと見落としそうな、小さくて弱々しい身体、 幼虫はシッポが3本ですが、成虫は2本でとても長い。フタツメカワゲラの成虫もいました。

採ったもの調べ・サワガニ1023s.jpg
サワガニがいたよ!  まだ小さいね・・・

水の中には、サワガニオニヤンマの幼虫ガガンボの幼虫ニンギョウトビケラの幼虫などがいました。
今回は、陸上のものを中心に観察しましたが、次回第63回調査会(7月17日(日)9:30〜)は、子ども達が大好きな水生昆虫中心の調査会です、野川本流やこのわき水広場の小川で、じっくり水の中の生きものを観察します。

 
posted by はけの森調査隊 at 15:18

2010年03月04日

★チョウ ゴマダラチョウ越冬幼虫

第58回はけの森調査会<オサムシをさがそう>で観察したもの(2)10/02/20実施

エノキ遠景s.jpg エノキの根本s.jpg
わき水広場のエノキ

「越冬幼虫は木の北側にいることが多いんだよ。温度の変化が少ないし、太陽が直接あたらない方がかわきにくいし・・・」とのお話のとおり、K.K氏ご自身がこのエノキの根元で発見。  自然状態だともっとたくさんのおち葉がふりつもっているのだが、こんな少なめのおち葉の中でも見つかった。

ゴマダラチョウ越冬幼虫s.jpg
ゴマダラチョウ越冬(4令)幼虫 タテハチョウ科 100220 17mm

夏に生まれた幼虫は、11月頃(主に4令)になると木から下りて根元付近のおち葉の下にもぐり、おち葉の上に座(ざ)をつくりじっと冬をこす。エノキの葉が芽ぶくころ(4月頃)、葉を食べに上っていく。

 ゴマダラ越冬幼虫たて.jpg  アカボシゴマダラ越冬幼虫たて.jpg
ゴマダラチョウ越冬幼虫        アカボシゴマダラ越冬幼虫(飼育)
尾端(びたん=シッポ)を開いている  尾端をとじている(開いているタイプもある)
目立つ突起(とっき)が3対(つい)   目立つ突起(とっき)が4対(つい)
おち葉で越冬             細枝の分かれ目で越冬していることが多い
 
ゴマダラチョウ幼虫は、数年前から東京近郊(きんこう)でもその数を増している中国原産のアカボシゴマダラ幼虫に似ている。良く見るとそれぞれにとくちょうがあり見分けられる。このごろ小金井周辺のエノキで見つかるものは、ほとんどがアカボシゴマダラだ。
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