2017年10月09日

★チョウ オオウラギンスジヒョウモン

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オオウラギンスジヒョウモン(タテハチョウ科)開帳約70mm 171008

秋になると野川周辺にも旅する蝶たちがやって来る。長距離移動で有名なアサギマダラが旅の途中に立ち寄り、草むらは南からやって来るイチモンジセセリチャバネセセリでにぎわう。青い表翅に裏翅の波模様がかわいいウラナミシジミも南方からの訪問者だ。高原に住むオオウラギンスジヒョウモンの中には山から平地へと降りて来るものがいる。今年もトネアザミで吸蜜する1匹の♀を見つけた。毎年、同じルートでやって来るのではないかと思うが実態はわからない。

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オオウラギンスジヒョウモン♀(タテハチョウ科) 171008

アザミやフジバカマの咲く彼岸前後を目安に、9月19日・21日・10月1日に観察園に行ってみたところ、たくさんのツマグロヒョウモンに混じって飛ぶ、里降りらしきミドリヒョウモンを見かけたが、オオウラギンスジヒョウモンは居なかった。今年は来ないのかな〜と半分あきらめていたところだ。

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オオウラギンスジヒョウモン♀(タテハチョウ科) 171008

表翅はミドリヒョウモン♀によく似ているが、後翅裏面は白い部分が多く、白い斑点が線状に連なっているのですぐ見分けがつく。♀は翅の先に白い斑点があり、♂には無い。小金井では未だ♂を見ていない。
posted by はけの森調査隊 at 17:24

2014年10月01日

★チョウ オオウラギンスジヒョウモン

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オオウラギンスジヒョウモン♀(タテハチョウ科) 140928(↑コアオハナムグリ)

ミドリヒョウモンと同様に、秋に高原から里に移動して来るオオウラギンスジヒョウモン、ここ野川公園には、2008年10月に初めて確認して以来、毎年観察されている。今年は、彼岸花が見ごろを迎えた9月23日に1頭、その後28日にも別の1頭が来ていた。昨年は、ウラギンヒョウモンも1頭来ていたが、今年はどうだろう?

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オオウラギンスジヒョウモン♀(タテハチョウ科) 140928

後翅(こうし=後ろのはね)裏に、1本の白い帯があるのがこのチョウの特ちょう。色があせたりいたんだりしているとこのスジがよく見えず、色あせたミドリヒョウモンとの区別がむつかしくなる。到着したばかりなのか、フジバカマの花から花へと夢中で吸蜜(きゅうみつ)していた。
posted by はけの森調査隊 at 14:55

2014年09月30日

★チョウ ミドリヒョウモン

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 ミドリヒョウモン    140923 

9月中旬ごろから、ふだんはあまり見られないミドリヒョウモンをよく見かける。今年は例年よりたくさんのミドリヒョウモンが里降りしているようで、街中のアベリアで吸蜜していたりする。山や高原に生息しているチョウの中には、秋になると里へ降り、移動して来るものがいる。これを里降りチョウと呼んでいる。長旅のせいか、色があせたり、いたんだものが多い。

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       ミドリヒョウモン♂♀  140923

野川公園自然観察園の一角、フジバカマやナンテンハギなど秋の花が咲き乱れている場所には、里降りのミドリヒョウモンやオオウラギンスジヒョウモンの他、おなじみのツマグロヒョウモンキタテハ・ベニシジミ等々、たくさんのチョウが飛んでいる。ミドリヒョウモンは、この辺に定着しているものも混じっているはずだ。
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ミドリヒョウモン♀ 140928                ミドリヒョウモン♀  140919

♂と♀の割合は、5:2くらいで、♂の方が多い。オオウラギンスジヒョウモンが、ここでは♀しか見たことが無いのと対照的だ。♀は色があせてはいるが、♂ほどのいたみがない。♂はなわばり争いをするせいだろうか?


      
              
posted by はけの森調査隊 at 16:39

2013年10月08日

★チョウ ウラギンヒョウモン

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ツマグロヒョウモン(タテハチョウ科) 130928 フジバカマ

9月中旬〜10月の野川公園観察園は、アザミ類やフジバカマなど秋の花が次々に咲き、おなじみのツマグロヒョウモンキタテハヤマトシジミキタキチョウ等に加え、南や西からやって来たウラナミシジミイチモンジセセリ、南へ行く途中にほんのちょっとだけ立ちよるアサギマダラ(今年は確認していないが、毎年目撃されている)等々、秋のチョウでにぎわう。
 

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ウラギンヒョウモン♀(タテハチョウ科) 131003 ノハラアザミ

どこにでもいるツマグロヒョウモンに混じって、少しちがったヒョウ柄(がら)のチョウがいたら、それは秋になると山や高原から平地に降りてくる別種のヒョウモンチョウのなかまだ。色あせたり、翅がいたんでいるものも多い。10月3日の午後、1頭だけ後翅裏面(こうしりめん=うしろ羽のうらがわ)に白い(銀色)斑紋(はんもん)がたくさんあるチョウがいた。ウラギンヒョウモンだ。ウラに白い丸型の斑紋のあるヒョウモンのなかまは3種あるが、並び方や斑の大きさで区別できる。

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ウラギンヒョウモン♀(タテハチョウ科) 131003

ヒョウモン類の表翅(おもてばね)は、似ているものが多いので、裏翅(うらばね)が見えない時はじっくり図鑑で見くらべないと区別がむずしい。

秋に平地に降りてくるチョウは「里降り個体」と呼ばれ、その代表的なものはオオウラギンスジヒョウモンだ。この公園では2008年以降毎年確認されている。ミドリヒョウモンは、毎年秋になると数を増すが、定着しているものもいるので、
近辺のどこかで夏眠(かみん)していたものが混じっているかもしれない。
ウラギンヒョウモンは、野川周辺では初確認。(近年の小金井周辺での情報としては、「2012年10月小金井公園にて目撃撮影した」との記録がウェブサイト上にある。


「オオウラギンスジヒョウモン・里降り」については、2010.10.10付
記事をご参照下さい。
posted by はけの森調査隊 at 20:59

2012年10月16日

★チョウ オオウラギンスジヒョウモン・ミドリヒョウモン・アサギマダラなど

A.N.隊員(中3)から、初秋のチョウ便り2通が届いた。
 
@ 「9/26、天気が少し良くなったので、前から時々行っている立野公園へ行ってきました。狙いはミドリヒョウモンで、4年前くらいに見た場所を思い出して見に行きました。(実は昨日野川公園に行きましたが天気が悪くあまり蝶はいませんでした)
ツマグロヒョウモンに混じって飛ぶヒョウモンを見つけ、ミドリヒョウモンの♂かな?と思い追いかけると、アザミにとまりました。写真を撮るとなんと!オオウラギンスジヒョウモンでした。時期的に早い記録かと思います。また、♂だったのでそれも少し珍しいかもしれません。立野公園にはほとんどアザミがないのに、他の蝶で賑やかなブッドレアには見向きもせず、公園の片隅に咲くアザミに来ていました。
ウラナミシジミ、キタテハなど、チョウは多かったです。」

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オオウラギンスジヒョウモン(タテハチョウ科)120926 練馬区立野公園  A.N.撮影

A 「9/30は野川公園に行ってきました。オオウラギンスジヒョウモン1♀、ミドリヒョウモン3♂3♀、アサギマダラ1♂がいました。アサギマダラは、この辺りで初撮影だったので、感激でした!ウラナミシジミ、イチモンジセセリなども多いですね。ヒメアカタテハ、ウラギンシジミは増えましたが、やや少なめでしょうか。この季節は大好きです!!」

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オオウラギンスジヒョウモン♀(タテハチョウ科) 120930 野川公園 A.N.

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ミドリヒョウモン♀(タテハチョウ科) 120930 野川公園 A.N.
  
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アサギマダラ(タテハチョウ科) 120930 野川公園 A.N. 
  
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ウラナミシジミ(シジミチョウ科) 120925 野川公園 A.N. 

        

  

  
posted by はけの森調査隊 at 14:51

2011年10月07日

★チョウ  オオウラギンスジヒョウモン2011

秋は、チョウたちの渡りの季節。渡りをするチョウとして有名なアサギマダラは南へと、イチモンジセセリやウラナミシジミ等々は北へと移動して行く(それらの移動について、詳しくは解明されていないようだが)
定着しているチョウたちに旅の途中のチョウたちも混じって、都市近郊の公園も、ひとしきりにぎやかなチョウの楽園になる。

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オオウラギンスジヒョウモン♀(タテハチョウ科) 111006

山から平地へと降りて来るチョウもいる。そのひとつがオオウラギンスジヒョウモンだ。野川べりの自然観察園で、2008年の初見以来、毎年何頭かが飛んで来ている注目のチョウだ。

今年は、9月21日に来襲(らいしゅう)した巨大台風15号は、野川沿いや観察園内も大きな被害をもたらし、(my蝶あるばむ参照)、このチョウたちも渡りの途中で嵐にあったのではないだろうか、と気になっていた。
昨日(9/6)は秋晴れの素晴らしい天気となり、たくさんのツマグロヒョウモンや1頭のミドリヒョウモンの中に、だいぶ羽の擦(す)れたオオウラギンスジヒョウモン♀を確認できた。4年連続の来訪はうれしい。
posted by はけの森調査隊 at 08:20

2011年07月04日

★チョウ ミドリヒョウモン

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ミドリヒョウモン♀(タテハチョウ科)110628 リョウブ吸蜜

6月5日の調査会の頃はまだ丸いつぼみだったリョウブが花時となり、いろいろな虫が蜜を求めてやってくる。大きめのヒョウモンが飛んで来て表羽を見せたまま吸蜜(きゅうみつ)をはじめた。オオウラギンスジヒョウモンか!と思って激写し、よく調べてみたらミドリヒョウモンのメスだった。

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オオウラギンスジヒョウモン♀(タテハチョウ科)101007 トネアザミ吸蜜

こちらはオオウラギンスジヒョウモン、昨年の秋この観察園で撮影したものだ。良く似ている。ミドリヒョウモンもオオウラギンスジヒョウモンも山や高原に多く生息し、秋になると里へ降りて移動してくるものがいる。(これについては、2010年10月10日付記事をご参照下さい)ここ観察園に、ミドリヒョウモンは毎年秋には何頭も現れているが、オオウラギンスジヒョウモンは2008年に初めて見かけ(今まで気づかなかったのかもしれない)、それ以後秋には3年続けて来ている。

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ミドリヒョウモン♂(タテハチョウ科)090910 タカアザミ

これは一昨年の秋観察園で撮影のミドリヒョウモン♂。羽はいたみ、鱗粉(りんぷん)もだいぶはげている。♂の表羽は黒い4本のスジ(性標)が目立ち、見まちがえることは無い。ミドリヒョウモンには、里降りでやって来るものと、卵か幼虫で越冬してこのあたりで初夏に羽化するものとがある。6月に居るということは、このあたりで羽化した証拠(しょうこ)、オオウラギンスジヒョウモンも秋に産卵はしているので、この地での初羽化かとおどろいたわけだ。

ミドリヒョウモン♀横秋2755s.jpg オオウラギンスジヒョウモン♀横7431s.jpg
ミドリヒョウモン♀ 080911       オオウラギンスジヒョウモン♀ 101007

ヒョウモンのなかまは、飛んでいるとどれも似て見えるが、うら羽はそれぞれにとくちょうがある。ミドリヒョウモンは白い3本のスジが目立ち、オオウラギンスジヒョウモンは、細い1本のスジだけが目立つ。






 
posted by はけの森調査隊 at 10:11

2010年10月10日

★チョウ オオウラギンスジヒョウモン

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  オオウラギンスジヒョウモン♀(タテハチョウ科)101006 トネアザミ吸蜜

一昨年(2008)の秋、野川公園自然観察園でこのチョウに初めて出会った時はおどろいた。本来は山や高原にいるはずのチョウがどうして突然ここにいるのだろう?と。チョウに詳しいM.N.氏が教えて下さった。
それは、<里降り個体>と称され、西部の山地(多摩地区)に生息していた個体が里に降り、移動してきたものであろう。多摩地区平野部や都区内でも時々観察されている
ここ野川公園には、その後も、昨年・今年と続けて来ている。


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オオウラギンスジヒョウモン♀ 101007

後翅裏面(こうしりめん=うしろ羽のうらがわ)は白い部分が多く、白い1本のスジがあるのが特ちょうだ。ひとまわり小さくてこれによくにているウラギンスジヒョウモンは、西多摩地区にはいるようだが、小金井近辺で見かけたことはない。名前がにているオオウラギンヒョウモン(my蝶アルバム参照)は、東京都にはいないし、全国的にも生息場所が限(かぎ)られていて、絶滅危惧1類(ぜつめつきぐいちるい)に分類されている。

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オオウラギンスジヒョウモン♀ 101007

上記3画像のチョウ(同一個体)は、長く飛んできたというのに傷(いた)みもなくきれいだが、たいていのものは色があせていたり、羽のどこかが傷んでいる。2008〜2010までの3年間、毎年2〜3頭は来ているが、いずれもメスだ。N氏の今までの記録統計(とうけい)でも、やはり多くはメスとのこと。メスは羽の先に白い斑紋(はんもん)がある。
この3年間の記録については、相互リンクさせていただいている「my蝶あるばむ」の
090221付記事091001付記事101002付記事をご参照ください。

産卵行動s .jpg 産みたて卵.jpg
 ブッシュに産卵行動 081009     ハンノキの枯れ葉に産み付けられた卵 
2008年には、あちこちに産卵しているようすも観察したが、幼虫(食草はスミレ)は確認できず、春に成虫が出たと言う記録もない。こうして移動拡散(いどうかくさん=1カ所にとどまっていないで行動はんいをひろげる)していく性質についてや、3年連続で同じ場所にやって来ることについて、など、これからも観察・考察を続けたい注目のチョウだ。
posted by はけの森調査隊 at 10:40