2025年04月18日

★ガ クロクモエダシャク幼虫

クロクモエダシャク5990s.jpg
クロクモエダシャク幼虫(シャクガ科)体長20mm 20250412

コニファー(レイランディ)に、色合いや模様が葉にそっくりな小さな幼虫がいた。ヒノキ科のヒノキやサワラを食草としているシャクガの幼虫だった。幼虫で越冬し、終令は35mmくらいになるとのことなので、これからもう少し葉を食べて成長するのだろう。成虫は開帳40mmくらいの茶色のガ。



posted by はけの森調査隊 at 08:46| Comment(0) | 4月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月15日

★チョウ ツマキチョウ(はけの森緑地2の春)

ツマキチョウ♂♀6187cs.jpg
ツマキチョウ♂と♀(シロチョウ科)開帳45mm~50mm 250410

ムラサキハナナ(オオアラセイトウ)やタンポポが咲くはけの森緑地2には、毎年の春、ツマキチョウモンシロチョウ・スジグロシロチョウ等が訪れる。たまには産卵の光景も見られ、その後幼虫が育っている

ツマキチョウ♀  250410

♀の翅の先にはオレンジ色の紋が無い。

シロバナタンポポcs.jpg
 シロバナタンポポ(キク科) 250410

日本の固有種で、関東地方以西に分布している。西日本に多い。緑地として整備される前からここにあった。

はけの森2タンポポ遠景5951s.jpg
カントウタンポポ・シロバナタンポポ・ハナニラ 250410

カントウタンポポが全体に広がっていて、セイヨウタンポポも混じり、シロバナタンポポは数は少ないが所々で咲いている。



posted by はけの森調査隊 at 11:07| Comment(0) | 4月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月12日

★植物 フデリンドウA

フデリンドウ群落5971s.jpg
フデリンドウ(リンドウ科)群落 2025.04.12

都立武蔵野公園内のフデリンドウ生育地は、前回(2025.4.11)の記事に載せた場所以外に、もう1ヶ所あることがわかった。まだ芽吹いたばかりの大きな落葉樹に囲まれた場所いっぱいに青紫色の花が広がっている。大きな株もたくさんあり、花の色は、全体に少し濃いようだ。

posted by はけの森調査隊 at 17:39| Comment(0) | 4月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月11日

★植物 フデリンドウ@

フデリンドウ5841^^.jpg
フデリンドウ(リンドウ科)花冠は15~20mm  250409

都立武蔵野公園の林地の一角に、空色の小さな花が点々と咲いている。草丈は4~5cm位で地面すれすれ、枯れ葉に紛れているので、見過ごしてしまいそうだ。ずっと昔、この辺りが自然のままの山野だった頃の名残だろうか?

フデリンド5887s.jpg
フデリンドウ 250410

花は日が照っているときだけ開き、薄暗くなると閉じてしまう。「スプリング・エフェメラル」(春先に花をつけ、夏まで葉をつけた後は姿を消し、地下で過ごす植物の総称)と呼ばれているもののひとつ。エフェメラルとは、「はかない・つかの間の」という意味。似たような花で、ハルリンドウというものがあるが、それは一本の茎に一輪だけ花をつけ、フデリンドウはいくつもの花をつける。

フデリンドウ蕾5892s.jpg
フデリンドウつぼみ 250410
フデリンドウつぼんだ花0370s.jpg
フデリンドウ閉じた花 250410 16:30

名前の由来は、つぼみや閉じた花の穂先が筆のようだからとのこと。

フデリンドウ蕾多5911s.jpg
フデリンドウつぼみ 250410

いくつも花をつけている株は少なく、1~2輪ついた小さな株が多いが、こんなにたくさんのつぼみをつけているものが一株だけあった。生育環境が変わるとすぐに消えてしまうおそれがあるので、この先もこの環境が保たれ、毎年の春に顔を出してほしい。
☆フデリンドウは雨滴散布(雨粒に弾かれて種子が飛び散る散布方法)とのこと、種子ができる頃に様子を見に行ってみようと思う。

野川調節池のソメイヨシノ0048s.jpg
野川調節池土手のソメイヨシノ 250409

フデリンドウの咲く時期は、桜の花が咲く時期とほぼ一致している。野川沿いのソメイヨシノが満開。

posted by はけの森調査隊 at 08:47| Comment(0) | 4月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月06日

2025.4.6 はけの森ミニ調査会@実施します

本日(2025.4.6)のミニ調査会@実施いたします。
雨予報が出ていますので、早めに終了するかもしれません。
念のため、雨具をご用意下さい。
posted by はけの森調査隊 at 07:41| Comment(0) | 活動予定・例会のお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月25日

2025はけの森ミニ調査会@のお知らせ

クロボシツツハムシ4148s.jpg
クロボシツツハムシ(約5mm)

2025 はけの森ミニ調査会@

日時  4月6日(日) 午前10:10~11:40 雨天中止
場所  はけの森緑地2(中町4-11)
内容  春たけなわの緑地で生きもの観察    
持ち物 ほうし・水筒・観察用具(虫網・虫入れ・ルーペ等)
参加費 無料
問合せ 上田 kingfisher._.yu329@docomo.ne.jpまで

☆2025年度活動予定につきましては、こちらをご覧ください。
☆天候があいまいな場合は、当日午前8:00に開催or中止のお知らせをサイトトップに掲載いたします。

posted by はけの森調査隊 at 11:01| Comment(0) | 活動予定・例会のお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月24日

★カメムシのなかま ヤツデキジラミ

ヤツデキジラミ2521s.jpg
ヤツデキジラミ(キジラミ科)体長(翅端まで約3.5mm)

ヤツデの葉表に小さな虫、ハテ?と写真を撮って調べたところ、ヤツデに寄生するキジラミだった。葉の裏にいることが多く、葉脈から葉の汁を吸う。冬の間は葉裏でジッとしていたのだろう。

ヤツデキジラミ2537.jpg
ヤツデキジラミ

触角は長いがセミに似ている。漢字では木虱と書き、人間につくシラミ(虱)とは全然違うもの。成虫も幼虫も樹に寄生して樹液を吸い、その姿形や群がるようすなどから、こんな名前を付けられたのだろう。触るとピョンとはねて逃げる。


posted by はけの森調査隊 at 10:25| Comment(0) | 3月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月18日

★鳥 2025ウグイスの初鳴き

110408ウグイス囀sv.jpg
ウグイス(ヒタキ科)

3月17日、街中の神社の境内の樹林で、ウグイスが今年初めて  ♪ホーホケキョ♪  と鳴いた。この境内にはウグイスが永年住みついていて、夏の終る頃までさえずり続ける。この日は声だけで姿は見えなかったので、以前はけの森ミニ調査会で撮った写真を載せる。小金井では、遅くとも2006年には漂鳥から留鳥になったとのこと。
また、この神社の近くの住宅地でヒナが入っている巣が見つかったこともある。2012.07.29付記事 ウグイスの巣とヒナ参照

ウグイスカグラ9949s.jpg
ウグイスカグラ(スイカズラ科)花冠10mm

この時期に咲くウグイスカグラ(鶯神楽・鶯狩座)という木がある。その語源は、ウグイスがさえずり始める頃に咲くからとか、枝が混み合っていてウグイスが隠れやすいので<ウグイスガクレ>が変化したとか、ウグイスが枝々を渡り歩く姿が神楽のようだとか、その赤い実を食べに来るウグイスを捕まえる場とか、諸説ある。

ウグイスカグラ0183sv.jpg

ウグイスが実際にこの木に来ている写真や図を見たことが無いし、細い枝が混み合い過ぎていて鳥が飛び回れそうにも無いし、諸説考え合わせて、「ウグイスがさえずる頃に咲き、たくさんの花が神楽の舞のように見えることから名付けられた」というのはどうだろう。


posted by はけの森調査隊 at 09:09| Comment(0) | 3月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月09日

2025年度はけの森調査隊活動予定

2025年度はけの森調査隊活動予定

4月06日  (日) 午前10:10〜11:40  ミニ調査会@
          はけの森緑地A 

6月08日(日) 午前 10:00〜12:00  第103回定例調査会 
   <初夏の虫> 野川公園 

7月20日(日) 午前 9:00〜11:00  第104回定例調査会 
   <トンボと水生昆虫> 野川公園

10月12日(日)午前10:10〜11:40  ミニ調査会A
             はけの森緑地A   

 2月15日(日)午前 10:00〜12:00 第105回定例調査会 
     <冬の生きもの> 野川公園   
   

☆定例調査会は参加費100円(資料・保険代) 
 小金井市報にも掲載されます
☆ミニ調査会は参加費無料です どなたでもご自由に
☆詳細はそれぞれの調査会の2〜3週間前に
   お知らせ記事を載せます
☆申込み・問合わせ kingfisher._.yu329@docomo.ne.jpまで 

はけの森地図.jpg
posted by はけの森調査隊 at 10:21| Comment(0) | 活動予定・例会のお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月02日

★活動報告 第102回はけの森調査会〈冬の虫〉

第102回はけの森調査会〈冬の虫〉

実施日:2025年2月16日㈰ 10:00~12:00 晴16℃
コース:  野川公園北門(二枚橋)〜湧き水広場
参加者:23名 講師1名 スタッフ3名 (記録上田)

スタート場所のクスノキでアオスジアゲハ蛹殻をいくつか観察して出発。コカマキリの卵のう、クワコの空繭、ジャコウアゲハの蛹、ヨコヅナサシガメ幼虫などを観察しました。ヨコヅナサシガメの越冬幼虫集団は迫力でした。

湧き水広場では落ち葉の下で越冬している生きもの探し。エノキの落ち葉についているゴマダラチョウの幼虫が6匹も見つかりました(うち4匹見つけたのは小3の凄腕少年)。その他、参加者の方々が、きれいな緑色のワカバグモ、小さなムーアシロホシテントウ、変わった名のヨツボシテンウダマシなどいろいろなものを見つけました。ひょうたん形の殻をまとったマダラマルハヒロズコガの幼虫、杭の隙間にいたクロツヤミノガ幼虫、少し暖かかったせいかオナシカワゲラのなかまの成虫を捕まえた子もいました。静かで地味な冬ですが、参加者の皆さんのおかげで意外とたくさんの生きものが見つかりました。

トチノキの冬芽観察s.jpg
トチノキの冬芽を観察


 ヨツボシテントウダマシ.jpg
ヨツボシテントウダマシ(テントウムシダマシ科)約5mm


オナシカワゲラ属の1種s.jpg
オナシカワゲラのなかま(オナシカワゲラ科)約15mm


クロツヤミノガ幼虫s.jpg
クロツヤミノガ幼虫(ミノが科)蓑の大きさ約30mm


ゴマダラチョウ幼虫s.jpg
ゴマダラチョウ幼虫(タテハチョウ科)15mm

☆ゴマダラチョウのなかまの幼虫たちの見分けは2012.01.21付記事 エノキと越冬幼虫をご参照下さい。

観察した生きもの

アオスジアゲハ蛹殻、ジャコウアゲハ蛹、ゴマダラチョウ幼虫、クロツヤミノガ幼虫、クワコの空繭、マダラマルハヒロズコガ幼虫、ムーアシロホシテントウ、ナナホシテントウ、ヨツボシテントウダマシ、ヨコヅナサシガメ幼虫、ツマグロオオヨコバイ、コカマキリ卵のう、オナシカワゲラのなかま、モリチャバネゴキブリ幼虫、クサカゲロウのなかま、ミスジマイマイ、トチノキの冬芽

posted by はけの森調査隊 at 16:20| Comment(0) | 2月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする